10月、11月、12月のイタリアは食欲の秋に始まり、クリスマスに向けて様々なイベントが街のあちこちで開かれるとても魅力的なシーズンです。こんな見逃せない時期にイタリアに滞在するあなたのために、ここでは現地在住の筆者がイタリア人にも人気のおすすめのイベントを紹介していきます。イタリアならではことを満喫できる絶好の機会ですよ。
イタリアの10月、11月、12月おすすめ人気イベント特集!
1. Bologna Jazz Festival (ボローニャジャズフェスティバル)
ボローニャで11月に3週間ほど開催されるジャズのフェスティバルです。海外のジャズアーティストも迎えて毎日様々な場所でジャズのコンサートがあります。ボローニャのジャズの老舗Cantina Ventivoglioも特にこの期間は特別なコンサートが入ります。
食欲の秋、美食の街ボローニャで美味しいワインを飲みながらジャズを楽しんで見ませんか?
2. Sagra del Tartufo (トリュフ祭)
秋はいよいよトリュフのシーズン、イタリア各地の生産地でトリュフ祭が開かれます。
中でも特に有名なのがトリノから少し南にあるアルバで10月から11月の終わりまで開かれるFiera Internazionale del tartufo bianco d’Alba(フィエラ・インテルナツィオナーレ・デル・タルトゥーフォ・ビアンコ・ダルバ)です。トリュフだけでなくトリュフを使った食品を試食購入できたり、トリュフやワインのセミナーなどもあります。トリノから電車で1時間半、アルバ駅から徒歩5分の広場が会場なのでアクセスもいいです。
中部トスカーナ州ではSan Miniato(サン・ミニアート)という小さな村でトリュフ祭があります。11月2週目以降の土日の開催で、トリュフだけでなくこの地方特産のイノシシラグーソースなどの珍しいものもあります。アクセスはフィレンツェ駅から電車で40分、さらにサン・ミニアート駅からバスで30分ほどです。
そしてマルケ州ではAcuqlagna(アックアラーニャ)という村で、Fiera Nazionale del tartufo Bianco(フィエラ・ナツィオナーレ・デル・タルトゥーフォ・ビアンコ)が開かれます。この村はイタリア最大のトリュフの産地なんです。開催は基本的には11月1週目2週目の土日で、アクセスは車がおすすめです。
3. Festa del Cioccolato (チョコレート祭)
イタリアでは秋になって一気に寒くなると各地でチョコレート祭が目白押しです。有名チョコレートメーカーの本社が並ぶウンブリア州のペルージャでは、10月中旬の1週間Eurochocolate(ユーロチョコレート)が開催されます。地元のチョコレートメーカが勢ぞろいするお祭りです。
一方、ボローニャではイタリア各地からのチョコレート、ベルギーやフランスからのチョコレートと幅広い種類のチョコレートが集まります。Ciccoshow(チョコショウ)という名前で11月の中旬に週末にかけて数日間の開催です。寒い日にはホットチョコレートが大人気です。
そして、ジャンドゥーヤ発祥の地トリノでも11月最終週にChocolate EXPLOIT(チョコレート・エクスプロワ)というチョコレート祭が開かれます。ジャンドゥーヤはカカオの代わりにヘーゼルナッツを使ったチョコレートで濃厚な甘さがイタリア人に人気のチョコレートです。
4. Mercatino di Natale (クリスマスマーケット)
11月下旬から1月上旬までイタリア各地の広場や通りでクリスマスマーケットが開かれます。
イタリア最大と言われるのが、イタリア北東部ドロミーティ街道の入口にあたる ボルツァーノでのクリスマスマーケットです。Vin Brule’(ヴィンブリュレ)と呼ばれるホットワインを片手にあちこちの屋台を見て回れば寒さも和らぎます。同じトレンティーノアルトアディジェ州のメラート、トレント、ヴィピテーノでもクリスマスマーケットがあります。それぞれ特徴があるのであちこち周ってみるのも楽しいですよ。
その他の大都市はローマのナヴォーナ広場、フィレンツェのサンタ・クローチェ広場、ミラノのドゥオモ広場などで開かれます。場所によっては開催期間がクリスマスまで、年末までのところもあるので気をつけて下さいね。
5. Presepio(プレセピオ)
プレセピオとはキリスト降誕の様子を人形にして再現しているもので、イタリアではクリスマスツリーよりもクリスマスに欠かせないものなんです。12月に入ると教会や大聖堂で飾り始められます。自宅でもプレセピオを飾る家庭もあります。
小さな赤ちゃんのキリストは12月24日までは置かれず、誕生した25日に日付が変わると置かれます。1月6日のEpifania(エピファニア)が過ぎると取り外されてしましますが、バチカンのローマ法王のプレセピオは1月末まで見ることができますよ。
6. Natale (ナターレ)
イタリアでは12月24日から3日間、伝統的なクリスマスの過ごし方をします。24日のクリスマスイブはVigilia di Natale(ヴィジーリア・ディ・ナターレ)と呼ばれ家族で過ごし、夜は魚介を食べます。
25日のクリスマスはNatale (ナターレ)で祝日となり、お昼から家族や親戚と集まり手間暇をかけた豪華な食事が夜遅くまで続きます。
地方によって定番メニューは異なりますが、プリモピアットはトルテッリーニというお肉を包んだ小さなパスタ、セコンドピアットはボッリートというお肉の各部位をそれぞれ煮込んだお料理がよく食べられています。デザートの定番は伝統的な焼き菓子パネットーネかパンドーロです。この時期、お菓子屋さんやスーパーマーケットに山のように売られています。
26日はキリスト教最初の殉職者Santo Stefano(サント・ステファノ)の祝日で、まだイタリアのクリスマスは続きます。この日に友達や恋人に会う人も多いです。
現地のクリスマスについては「現地イタリアでクリスマスを堪能するための6つのコツ!」で詳しく説明していますので、併せてご覧ください。
まとめ
いかかでしたか?
この季節はいつもとは違ったグルメを楽しみながら、イタリアの文化や慣習に触れられるイベントがたくさんあります。長い期間のものもあり場所も様々なので、ぜひあなたの日程にぴったりのイベントを見つけて楽しんで下さい!
イタリアの10月、11月、12月おすすめ人気イベント特集!
1. Bologna Jazz Festival (ボローニャジャズフェスティバル)
2. Sagra del Tartufo (トリュフ祭)
3. Festa del Cioccolato (チョコレート祭)
4. Mercatino di Natale (クリスマスマーケット)
5. Presepio(プレセピオ)
6. Natale (ナターレ)