日本では食事の前に「いただきます」と、感謝を伝えるマナーがありますよね。日本人が当たり前のように子供の時から言っているこの言葉ですが、食べ物自体の生命や作ってくれた人への感謝など、これらは仏教や神道を背景にしているとも言われています。
そのため、実は外国語には直接翻訳することが難しい言葉でもあるのです。それでは実際、ドイツでは食事の際にどのような挨拶をしたら良いのでしょうか?今回は、すぐに使えるドイツ語の食事にまつわるフレーズをご紹介していきます。
ドイツ語でいただきますを言おう!そのまま使える10フレーズ!
1. Guten Apetit! / グーテン アペティート / よい食事を!
これは最も一般的な、ドイツ語の食事前のあいさつとも言えるかもしれません。
これは、食事を共にする周囲の人に向けた「食事を楽しんでくださいね」と言った意味合いの言葉になります。食事を作った人、食事の招待を受けた人に関わらず、食事を目の前に皆がお互いに言い合う言葉です。
英語圏でも、フランス語を借用して「Bon Appetit」と言いますが、こちらはドイツ語と全く同じ意味合いになります。友人とのランチ、ホームパーティなど、どんな状況でも使うことができますので、是非試してみましょう!
2. Ein Guten! / アイン グーテン / 良い!
直訳では「良い」となりますが、食事を前にした場面では、上の「Guten Apetit」と全く同じ意味になり、「Apetit」を省略する変わりに冠詞を付けた形になります。印象的には「Guten Apetit」の方がより使われる印象があります。
3. Mahl Zeit! / マール ツァイト / 食事の時間だ!
英語では、Mahlはmealと訳されます。もともとは現場仕事のような作業員たちが、一斉に食事を取る際に「MahlZeit(食事の時間だ!)」とお互いに言い合ったことが始まりで、習慣化されたとも言われています。
そのため、この言葉は主にその食事を共にしたであろう昼食においてよく使われれる他、やや丁寧でハイクラスなレストランなどでの食事の場面にはあまり適さないこともあるようです(諸説あり)。
4. Lass es dir schmecken! / ラス エス ディア シュメッケン / 味わってね!
英語では「Enjoy your meal!」と訳されますが、日本語に直訳すると「よく味わって食べてね!」というニュアンスになるようです。こちらもよく使われる他、「Guten Apetit」を言い変えた方法として、一緒に使うことが出来ます。
5. Danke schön für deine(Ihre) einladung / ダンケ シェーン フュア デイネ(イーレ) アインラードゥング / ご招待ありがとう(ございます)
パーティや自宅へ食事などにお誘いを受けた際に、使うことができる便利な言葉です。日本語でも同様に、食事の前にも言いますし、帰り際にももう一度念押しの意味で言うことができます。
ドイツ語では相手との関係性や相手の身分によってdein(親しい相手)かIhre(様、さん、を使うような相手)を使い分ける必要があり、その言葉一つで文章が丁寧にもフランクにもなります(文法を変える必要もありますが)。
6. Prost! / プロースト / 乾杯!
レストランなどでは、特に食事の前にドリンクが先に用意されることが多いですよね。この時は「Guten Apetit」ではなく、日本語の乾杯に当たる「Prost!」を先に言います。
使い方は乾杯とほぼ一緒、その際には、グラスをかざし合う相手の目をきちんと見て言いましょう。(日本人はグラスをそのまま見つめている方が多いのですが、これはやや失礼に当たります。)
7. Zum Wohl! / ツム ヴォール / 乾杯!
「Prost!」と全く同じ意味になります。どちらも同じような場で使うことが出来るので、一緒に覚えておきましょう。
8. Richt sehr gut. / リヒト ゼア・グート / いいにおいですね
食事を前に(実際に味わう前に)「いいにおいですね」と伝えることで、食事を用意してくれた方への感謝や褒め言葉となります。日本語のニュアンスと良く似ているところですね。
9. Das sieht sehr gut aus. / ダス ズィート ゼア グート アウス / おいしそうですね
英語では「It looks nice.」となります。「おいしそうですね」と書きましたが、様々なことに「素敵ですね」というニュアンスで使うことが出来ます。テーブルやお部屋の飾り付け、食事の際に使用する食器などにも使えますので、とても便利な言葉ですよ。
10. Kann ich probieren? / カン イッヒ プロビーレン / 試してみてもいいですか?
英語では「Can I try?」と直訳できます。日本では遠慮深いあなたも、ドイツの食卓では遠慮は無用です!気になる料理や味わったことがないソース・飲み物など、試してみたいものがあれば、どんどん聞いてみましょう!
まとめ
はじめにも書いたように、「いただきます」をドイツ語に直訳した言葉は残念ながらありませんが、英語に良く似た表現がドイツ語でも多数使われていることがわかります。ここには書きませんでしたが、基本的なあいさつ「Danke schön(ありがとうございます)」「Bitte schön(どういたしまして)」は、食事の場面でも必ず頻用しますので、こちらも合わせて覚えて使ってみてくださいね。
基本的はドイツの挨拶は以下をぜひチェックしてみてください。
ドイツ語でいただきますを言おう!そのまま使える10フレーズ!
1. Guten Apetit! / グーテン アペティート
よい食事を!2. Ein Guten! / アイン グーテン
良い!3. Mahl Zeit! / マール ツァイト
食事の時間だ!4. Lass es dir schmecken! / ラス エス ディア シュメッケン
味わってね!5. Danke schön für deine(Ihre) einladung / ダンケ シェーン フュア デイネ(イーレ) アインラードゥング
ご招待ありがとう(ございます)6. Prost! / プロースト
乾杯!7. Zum Wohl! / ツム ヴォール
乾杯!8. Richt sehr gut. / リヒト ゼア・グート
いいにおいですね9. Das sieht sehr gut aus. / ダス ズィート ゼア グート アウス
おいしそうですね10. Kann ich probieren? / カン イッヒ プロビーレン
試してみてもいいですか?