昨年、日本を訪れた台湾人の数はなんと450万人。台湾人の人口は約2300万人なので単純に計算すると約6人に1人が日本を訪れている事になります。留学生や観光客等、台湾人と接する機会が増えている現代では日本人と台湾人のカップルも増加しているように感じます。
しかし、いざ結婚となるといくら愛し合っていてもやはり様々な文化の違いが存在します。今回は、台湾人と結婚するにあたって確認しておくべき8つの事柄を、筆者の実体験をもとに紹介していきます。
台湾人女性と結婚した人に聞く!結婚前に確認すべき8つの事とは?
1. どちらの国で暮らしていくのか
おそらくこの問題は結婚を考えているカップルにとって最初の大きな問題になるかと思います。結婚し夫婦になるという事はお互いの生活にとても大きな変化を与えます。出産、マイホームの購入、子供の教育、それぞれの両親の介護などなど。これから二人の間におこるであろう様々な出来事を乗り越えていく上で、どちらの国を生活の基盤とするのか。これは非常に重要な確認事項となります。
お互いの意見、両親の意見、仕事の事、言語の事、子供の事。様々な意見を踏まえた上でお互いが納得できる答えを出していただければと思います。
2. 食の違いを理解し合えるか
個人差は大いにあると思いますが、やはり日本人と台湾人では食に対する好みや考え方に違いがあります。
そもそも台湾は外食文化が盛んな国なので日本のように毎晩奥様が自宅で料理を作って旦那さんの帰りを待つというようなスタイルは一般的ではありませんし、生魚が食べれない人も少なくありません。
食事は毎日の生活に絶対欠かせないものです。こういった小さなストレスの積み重ねがお互いの負担にならないよう、自分の趣味趣向を押し付け合わないよう注意が必要です。
3. 家族関係を尊重し合えるか
結婚すると必ず向き合わなければいけないのが家族との関係です。仮に日本で生活するのであれば、お盆やお正月の里帰りや挨拶等の日本の風習に台湾人の奥様を付き合わせる事となります。そういった事が奥様の負担にならないよう、自分の家族を含めよく相談し合う事をおすすめします。
また、奥様の家族を尊重する事も重要です。台湾は日本以上に家族という存在を大切にする国だと思います。大事な娘を日本に嫁がせているご両親の気持ちを十分に理解し、奥様と家族の時間を尊重していただければと思います。
4. 書類の煩わしさ
国際結婚では「婚姻届を出してはい終わり」とはいきません。市役所への届け出はもちろんの事、入国管理局や台湾代表処への書類提出も必要です。また、奥様が帰化もしくは永住権を取得していない場合、少なくとも結婚後数年間は年に一度ビザの更新のため入国管理局への書類提出が必要となります。台湾から取り寄せなければならない書類も多々あります。
こういった書類の準備の煩わしさを夫婦だけでなくときにはお互いの両親にも協力してもらいながら乗り越えることが出来るか、しっかり検討することをおすすめします。
なお、台湾のビザ取得については以下で詳しく説明していますので、こちらもぜひ一読ください。
5. 夫婦別姓、名字について
結婚後の名字について考えたことはありますか?日本人同士であれば基本的に夫の性を妻が名乗ることになります。しかし、国際結婚の場合は基本的に夫婦別姓です。日本国籍を取得しない限り、外国人は日本の性を名乗ることは出来ません。ただし通名(通称)としてニックネームの様な形で日本性を名乗ることも可能です。
姓名は自分の人生に一生関わる大きなポイントです。夫婦で事前によく話し合うことをおすすめします。
6. お互いの金銭感覚の違い
国際結婚に限った事ではないですが、お互いの金銭感覚を理解し合うことはとても重要です。これはあくまで筆者の個人的な感覚ですが、日本人男性の方が台湾女性に比べると保守的かつ安全志向が高い印象を受けます。台湾人女性はお金を寝かすよりも積極的に動かすことを重視する方が多いのではないでしょうか。
お金は生活していく上で必要不可欠な存在です。お互いのお金に対する考え方を理解し合い、自分の考えを押し付けない事が大切です。
7. 結納金の文化
結婚を決断した後に発生する大きなイベントとして「両親への挨拶」があるかと思います。ここで日本人男性に注意していただきたい事として「台湾には結納金の文化がまだ根強く残っている」という事です。
もちろん奥様の家庭の事情や考え方によって結納金は必要ないとするケースもあるかと思いますが、日本と比べ台湾にはまだ結納金の文化が根強くあるという事を理解しておく必要があります。結納金の有無や金額等、事前に良く話し合う事をおすすめします。
8. 結婚式をどこで挙げるのか
人生で最も重要かつ幸せな時間ともいえる結婚式。この一大イベントをどこの国で挙げるのかは大事な確認事項です。規模にも寄りますが、どちらかの母国で式を挙げるのであれば、相手の親族や友人等呼べる人々は限られてしまいますし、負担も大きくなってしまいます。
また、お互いの国で一度づつ挙げるのが理想かもしれませんが、その分費用はかさみます。夫婦でよく話し合い、後悔のない結婚式を挙げていただればと思います。ちなみに筆者の場合は日本でも台湾でもない第三国でお互いの両親と兄弟のみの小規模な結婚式を挙げました。
なお、台湾の結婚式については以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひチェックしてください。
まとめ
いかがでしたか?
国際結婚の夫婦間で起こり得る様々な問題を色々とお伝えしました。確かに国際結婚は普通の日本人同士の結婚に比べ倍は手間がかかります。しかしその分幸せな出来事も倍起こると筆者は信じております。この記事を読んだ日台のカップルが将来的に幸せな夫婦となり、日本と台湾のさらなる友好関係の構築につながることを心から願っています。
台湾人女性と結婚した人に聞く!結婚前に確認すべき8つの事とは?
1. どちらの国で暮らしていくのか
2. 食の違いを理解し合えるか
3. 家族関係を尊重し合えるか
4. 書類の煩わしさ
5. 夫婦別姓、名字について
6. お互いの金銭感覚の違い
7. 結納金の文化
8. 結婚式をどこで挙げるのか