フランス人の新年の過ごし方は、日本のお正月の雰囲気や、日本人の新年の過ごし方とはまったく異なります。フランス人の新年は、日本と同じく1月1日ですが、元旦というよりもクリスマスを新年と考えている人も多くいるんです。また新年を迎えることに、日本ほど興味のない人も多くいて、特に関心を持たずに通常通りの過ごし方をしているフランス人も多くいます。
そこで今回は、フランス人の新年の過ごし方や、この時期にフランスへ旅行をしようと考えている人へ気を付けた方が良い注意事項などをご紹介します。フランス人のお友だちと一緒に、新年を過ごす予定のある方にも必見です!
フランス人の新年の過ごし方!旅行前に知るべき7つの事!
1. 新年は友達と一緒にカウントダウンパーティーをする
フランス人の新年の過ごし方は、家族とともに過ごすのではなく、お友だちやお友だち家族と一緒に誰かの家に集まってカウントダウンパーティーをします。一般的にはお酒やおつまみ、食事を持ち寄ったり食事代を割り勘にしたりするフランス人が多いです。
18時から19時頃にアペリティフの時間から集合して、カウントダウンをして年越しを迎える過ごし方が一般的なスタイルです。数人の親友を呼んで新年をともに過ごす人や、一体どれぐらいの人数がいるのかわからないレベルの、どんちゃん騒ぎを楽しむ人までさまざまです。
もし新年をフランス人と過ごすなら、事前に何を持って行ったら良いのかとか、お酒の種類や人数を聞いておくと良いでしょう。人数が多いからといって、無理して自分が大量の食事やおつまみなどを用意する必要はありません。大勢でも食べられるようなもので、自分が得意なものを作って持って行くようにしましょう。割り勘の場合には、ちょっとした手土産を持参すると喜ばれますよ。
フランス人はお友だちの年齢がさまざまなので、新年の過ごし方も年齢層によって異なります。若者の場合には飲んで騒いで楽しむ過ごし方が多く、新年になったと同時に花火や爆竹を鳴らす人もいるので、入手可能であればお土産に持って行くと良いかもしれません。
ご年配の場合には、ゆっくり静かに美味しい食事とお酒を飲みながら静かに新年を迎える過ごし方がほとんどです。遠方の友人を誘うときや誘われたときは、友人のお泊りもセットになっています。
2. 新年の過ごし方は、年明けと同時にクラクションや花火を盛大に鳴らす
フランス人は新年のカウントダウンとともに、アパートやマンションなどの集合住宅に住んでいる場合は窓を開けて、シャンパンをぶちまけたり、屋外に出て車のクラクションやサッカーの試合観戦時に使う応援グッズなどを盛大に鳴らして大騒ぎします。特に若い人が多い場所では、とにかく大騒ぎした過ごし方をします。
また、新年のお祝いで、フランス人はお酒を飲む人が多いので酔っ払いも大勢います。毎年、繁華街や路上などで新年の酔っ払いが多発して、通りすがりにケンカに発展することも多いのでフランス人と新年を過ごす場合にはトラブルにならないように気を付けましょう。
田舎でも殴り込みたくなるぐらいに騒がしい連中もいるので、都会だからとか田舎だからというのは関係なく大騒ぎします。特に田舎の場合には、隣近所との距離も離れているので盛大に大騒ぎしながら「Bon Année!! / ボナネ / あけましておめでとう!」と絶叫するのが新年の過ごし方になっている人もいます。
もし、この時間帯に路上を歩いているならばたくさんの人から声をかけられることもありますが、そのような場合にはこちらからも「Bon Année!!」と返してあげましょう。
なお、フランス語の明けましておめでとう等のお祝いのフレーズは以下に特集していますので、ぜひチェックしてみてください。
3. フランス人は新年は家族とは過ごさない
フランス人の新年の過ごし方は、お友だちと過ごす人がほとんどで、自分の両親と過ごす人はほとんどいません。
ここだけの話ですが、もしあなたがフランス人に新年を自分の両親と一緒に過ごそうとお誘いを受けたら、そのフランス人は実はお友だちがいない可能性が高いんです。特に若い人の場合には、何人もが集まって食べて飲んで大騒ぎする過ごし方が、フランス人の過ごし方なので「あ、この人友達がいないんだな」と思って正解です。フランス人はクリスマスに家族と集まって、盛大なパーティーを過ごすので新年には両親と一緒には過ごさないんです。
フランス人の新年の過ごし方を見ると、どれぐらいの友だちがいるのかとか、仲良しのお友だちとお酒を飲みながらお話することによって、どんなキャラクターのお友だちがいるのかなども把握できるので、注意深く観察してみるのもおすすめです。また、フランス人のお友だちと一緒に新年を過ごすことによって、仲良し度もレベルアップされるでしょう。
なお、フランスのクリスマスの過ごし方については以下で詳しく解説していますので、こちらもぜひ一読してみてください。
4. 新年におすすめの観光地はどこ?
フランスの新年を過ごすのに最適な観光地と言えば、盛大なカウントダウンが行われるエッフェル塔です。毎年派手なカウントダウンと盛大な花火を見ることができます。12月31日のカウントダウンは有名ですが、新年の1月1日はフランスではどこの観光地の観光名所もすべて休業となっているので、過ごし方に気を付けてくださいね。
クリスマスからの年末年始をフランスで!と考えている人は、この時期はとにかく寒い上に、クリスマスの12月25日は祭日なので観光地も商店もすべてが休業日です。街中を観光するか、ホテルの部屋でゴロゴロするぐらいの過ごし方しかないので、気を付けてくださいね。
更には、フランスに正月なしというように元旦の翌日からは通常営業しているので、日本のようなお正月の雰囲気は楽しめません。しかも、どこもかしこもクリスマスツリーがそのまま残っている状態がほとんどです。日本人感覚からすると「なんで片付けないの?」と思うかもしれませんが、これがフランス人の新年の過ごし方なんですよ。
5. フランス人は新年に興味のない人もいる
フランス人で新年に興味がない人というのも、実は意外に多いんです。1月2日から通常営業なので特に「新年」という概念がないという感じです。フランス人にはクリスマス休暇はあっても、正月休みは存在しません。中には特にクリスマス休暇のない人もいます。そのような場合には、自宅でテレビを見ながらダラダラするだけという過ごし方をする人もいます。
フランス人は新年の縁起か次のようなことをする人もいないので、元旦だけが通常の祭日通りの過ごし方をする人も多いんですよ。お友達と集まれないとかではなく、単純に興味がないだけなので自宅で静かに過ごす感じです。
6. 新年はあちこちでお年賀グッズをもらえる
新年の過ごし方として、毎年日本でいうお年賀のような感じの物をくれるお店を回って集めているフランス人もいます。例えば郵便局や薬局、商店など大したものではありませんが、実にさまざまな物をプレゼントしてくれることがあるんです。
筆者の地元でも、エコバッグやオシャレな石けん、かわいらしい筆記用具や車が故障した時に使うグッズや、救急セットにキャンディーなど色んなものがもらえます。新年が明けてから、配るものがなくなるまで配布し続けるので、何度も通ってもらってくるフランス人もいるんですよ。
もし、この時期にフランスへ観光などで旅行に来る人は、ぜひ新年が明けたらあちこちのお店などでお買い物をしてみてくださいね。郵便局では切って1枚でも普通に新年のプレゼントがもらえちゃいますよ!
7. フランスには新年の正月菓子がある
フランス人の新年の過ごし方に欠かせないものに、「ガレット・デ・ロワ」と呼ばれるお正月のお菓子がります。
近年では色々な種類が販売されていますが、昔ながらのブリオッシュタイプやフランジパンと呼ばれるアーモンドクリームがたっぷり詰まったパイ生地のお菓子は、この時期ならではの食べ物です。お菓子の中にフェーブと呼ばれる陶器のお人形がひとつ入っていて、これが当たった人はその年に良いことがあるとか言われているんです。紙製の王冠が一緒に付いていて、フェーブが当たった人はこの王冠をかぶって王様や王女様になれるんですよ!
フランスの新年には欠かすことのできないお菓子なので、フランス人と一緒に新年を過ごす人や、この時期にフランスへ旅行にくる人にはぜひ食べて頂きたいと思います。パティスリーやブランジュリ―などで販売されているものには、ひとり用のお菓子もあるので大人数でなくても食べられます。
なお、フランスの美味しいお菓子を以下に特集していますので、ぜひこちらも旅行前にチェックしてみてください。
まとめ
いかがでしたか?
今回はフランス人の新年の過ごし方をご紹介しました。新年にフランスへ旅行を考えている方や、フランス人と一緒に新年を過ごそうと考えている方に役立つ情報ばかりですので、ぜひ活用してくださいね!日本とは違う新年の過ごし方を、ぜひフランス人と楽しんで頂きたいと思います。
フランス人の新年の過ごし方!旅行前に知るべき7つの事!
1. 新年は友達と一緒にカウントダウンパーティーをする
2. 新年の過ごし方は、年明けと同時にクラクションや花火を盛大に鳴らす
3. フランス人は新年は家族とは過ごさない
4. 新年におすすめの観光地はどこ?
5. フランス人は新年に興味のない人もいる
6. 新年はあちこちでお年賀グッズをもらえる
7. フランスには新年の正月菓子がある