スペイン料理と聞いてあなたは何を思い浮かべますか?最近は日本でもスペインレストランやバルが増え、どんどんスペイン料理が身近になってきましたよね。
スペイン料理のいいところは、シンプルだけど、使っている食材が新鮮で質がいいので、ヘルシーで美味しいというところ。また、野菜や肉、シーフードがバランスよく入っているものが多く、日本人の口にも合うといわれています。
そこで今回は、スペイン旅行の際ぜひ食べてほしいスペイン料理をご紹介します。
現地で絶対食べたいおすすめスペイン料理10選!
1. トルティーヤ Tortilla
じゃがいもとたまねぎが入った、分厚いオムレツのことをいいます。スペイン全土で食べられているもっとも有名な料理といっても過言ではないほど、代表的なスペイン料理です。
薄めに切ったじゃがいもと玉ねぎを大目のオリーブオイルでフライパンで揚げるように調理した後、溶いた卵を流し込みます。片面が焼けてきたら、大きいお皿やフライパンの蓋などを使って、豪快にひっくり返します。
丸く焼けた大きなトルティヤをケーキのように切り、みんなで分けて、アリオリというにんにくとオリーブオイルと卵で作ったマヨネーズに良く似たソースを添えて食べるのが一般的です。
ちなみにこちらのトルティヤ、同じトルティヤという名前でも、中南米ではタコスなどに使われるとうもろこしを使った生地のことを指します。
2. ガスパチョ Gazpacho
主に温暖な地域(バルセロナ、バレンシア、アンダルシア地方など)で良く食べられている、トマトを使った冷たいスープです。トマト、きゅうり、パプリカ、たまねぎなどにんにく、オリーブオイルを一緒にミキサーにかけてつくります。さっぱりしていて、また、良く冷やして食べるので、暑い夏には本当にぴったりのスープです。
家庭によって、そのとき家にある材料を利用してつくることもあるので、その場合はトマトの変わりになんとスイカを使ったり、きゅうりのかわりにメロンを入れたりすることもあるんですよ。
フルーツを使って、しょっぱいスープを作るということに少しびっくりされるかもしれませんが、実はとっても美味しく仕上がるんです。
3. パタタスブラバス patatas bravas
スペインのおつまみの代名詞パタタスブラバスは、揚げたジャガイモにブラバスソースというケチャップと、マヨネーズもしくはアリオリを混ぜたソースをかけたものです。
これだけの本当に簡単なものですが、何でこんなに美味しいのー!とびっくりしてしまいます。スペインビール、サングリアなんかと合わせて食べたら、止まらなくなってしまいますよ。一見これだけだとフライドポテトをたくさん食べる感覚で、ジャンクフードのイメージをもたれる方がいるかもしれません。
しかし、オリーブオイルの生産国第1位のスペインでは、質のいいエキストラバージンオイルが惜しみなく多くの料理に使われています。そのオイルで揚げられたポテトはヘルシーと言ってもいいでしょう。
4. パエリア Paella
あなたもご存知、パエリアです。近年、日本でも本当に人気が出てきた有名な料理だと思います。
スペインでは週末、家族や親戚などと集まって、大きいパエリアを真ん中に置き、直接スプーンでお皿などを基本的には使わずそのまま口に持っていって食べるのが一般的です。
パエリアの発祥の地は、バルセロナの南約350kmに位置するバレンシアというところです。バレンシアの田舎には田園風景が広がっていますので、お米を使ったパエリアが生まれたところと言われても納得がいくと思います。
さて、こちらのパエリア。もともとは鶏肉、ウサギ肉、大きい白いんげん豆、大きいきぬさやのような野菜が入ったものでした。今でもバレンシアパエリアというとこの食材が入ったものが出てきます。
現在は様々なバリエーションも増えて、シーフードをふんだんに使ったもの、イカ墨を使ったものなど、いろいろありますね。
5. アロスアバンダ arroz a banda
パエリアに似た料理ですが、パエリアが火で調理するのに対して、こちらはオーブンで調理します。また、基本的に具はシーフードであることが多いです。
6. フィデウア Fideua
パエリアのお米の変わりに短いパスタを入れて作ったものです。毎週のパエリアが少し飽きてきたときにフィデウアが登場します。
7. コシード Cocido
スペイン内陸部でよく食べられている煮物のようなものです。一般的には、ヒヨコマメや野菜、肉、チョリソやモルシージャとよばれる豚の血を使ったソーセージなどが入っています。
スペインは内陸部に行くと、魚介類を食べる機会がぐんと少なくなり、肉中心の料理が多くなります。このコシード、特にスペインの首都マドリッドでは有名な家庭料理ですので、行く機会があればぜひ試してみてください。
マドリッドは内陸部に位置し、また盆地でもあるので、夏は暑くなり、冬は寒くなります。そんな寒い冬に心も身体も温めてくれるのがこの料理です。
8. ボカディージョ Bocadillo
フランスパンのような長いパンで作ったサンドイッチのこと。生ハム、チーズ、野菜、ツナなど、具のバリエーションは様々です。No.1でご紹介したトルティヤを切ってはさむこともよくあります。
こちらのボカディージョ、日本で言うお弁当やおにぎりに当たるもので、学生などは大きいボカディージョを持って学校に行きます。普通のカフェなどでも大きな美味しいボカディージョが安く買えますので、街歩きの途中のランチにぜひ食べてみてください。
なお、バルセロナでおすすめのカフェとレストランを以下に特集していますので、旅行前にぜひチェックしてみてください。
9. パンコントマテ pan con tomate
トーストしたパンに、オリーブオイル、にんにく、ミキサーにかけたとまとソースをぬった軽食として有名なパンコントマテ。
こちらもシンプルですが、それぞれの素材の味が引き立って、とっても美味しくなっています。家庭でももちろん作りますが、普通のカフェであればどこでも食べれます。
街中を見れば、カフェラテと一緒に、このパンコントマテを食べているスペイン人がすぐ見つかりますよ。
10. アロスコンレチェ arroz con leche
牛乳とお米を使った甘いデザートです。沸騰した牛乳にお米、砂糖、シナモン、バニラなどを入れて煮、冷やしたものです。
日本人の感覚からすると少し想像がつきにくいデザートかもしれませんが、スペインではとてもよく食べられています。レストランでもコース料理のデザートの選択肢によく登場します。
まとめ
いかがでしたか?
実はスペイン料理のベースになっているのはいつもオリーブオイルなのです。先にも書きましたが、スペインのオリーブオイル生産量は世界一。安価に質のいいものが手に入ります。
また、日本の普段の食生活では摂取しにくい、動脈硬化を防ぐ成分が含まれているとも言われています。こんな身体にいいオリーブオイルをたくさん使ったスペイン料理、スペインに行かれた際にはたくさん食べてみてください。
最後に、現地のレストランで役立つスペイン語フレーズを以下にまとめました。旅行をさらに楽しくするためにぜひ現地で使ってみてください。
現地で絶対食べたいおすすめスペイン料理10選!
1. トルティーヤ Tortilla
2. ガスパチョ Gazpacho
3. パタタスブラバス patatas bravas
4. パエリア Paella
5. アロスアバンダ arroz a banda
6. フィデウア Fideua
7. コシード Cocido
8. ボカディージョ Bocadillo
9. パンコントマテ pan con tomate
10. アロスコンレチェ arroz con leche