北欧で一番旅行客が多い国をご存知ですか?国連の世界観光ランキングによると、北欧で最も観光客の多い国がスウェーデンです。そんなスウェーデンへの旅行の準備に、時差やフライト時間の情報は欠かせません。そこで今回は、スウェーデンの時差を分析し最高の旅行にするコツをご紹介します。
スウェーデンの時差を分析し最高の旅行にする6つのコツ
1. スウェーデンと日本との時差は7~8時間
日本とスウェーデンの時差は、約半年ごとに変わります。なぜなら、スウェーデンはサマータイム(夏時間)を導入しているからです。サマータイムは、毎年3月の最終日曜日から10月の最終日曜日までの間、適応されます。そのため、サマータイム時は時差が7時間、サマータイム時以外は8時間となります。日本の方が7~8時間進んでいますので、日本時間から7~8時間引くと、スウェーデン時間が分かります。また、日本国内同様、スウェーデン内での時差はありません。
2. 日本-スウェーデン間の旅は、経由を楽しむべし!
日本-スウェーデン間の直行便はありません。逆に考えると、多数の航路から好きな経由地を選んで、旅路を楽しめると言えるでしょう。時間に余裕がある方はストップオーバーを利用するのがお得です。ストップオーバーとは、途中の乗り継ぎ地に24時間以上滞在することで、空港の外に出ることが出来ます。スウェーデンはノルウェーとフィンランドに挟まれている上に、デンマークにもほぼ隣接する好位置にありますので、北欧周遊を検討している方は、この経由を上手く利用しない手はありません。ただし、ストップオーバーが可能か、追加料金が必要かなどは航空券によりますので、予約時に必ずご確認下さい。また、北欧経由の場合、基本的に毎日1便のみ(成田からのヘルシンキ行きのみ2便)ですので、到着時間の融通はあまりつけられません。ご注意下さい。
ここでは、利用者が多い北欧経由の便を中心にお薦めの便をご紹介します。北欧を経由する場合、フィンランドのヘルシンキ・ヴァンター空港経由かデンマークのコペンハーゲン国際空港経由のいずれかのルートになりますので、下記を参考にどちらをご利用になりたいかご検討下さい。
3. メリットが多いのは、JALとフィンエアーのコードシェア便
最もスムーズなのは、JALとフィンエアー(フィンランド航空)のコードシェア便に乗り、ヘルシンキ経由でスウェーデンに入ることでしょう。フィンエアーの公式サイトによると、日本から約9時間半でヘルシンキに到着するようです。そのため、ストックホルムには約10時間半、ヨーテボリには約11時間の飛行時間と、どの経由便よりも早く到着できます(乗り継ぎ時間除く)。
また、日本(東京(成田)・名古屋・大阪)からヘルシンキ行きの便、そして、ヘルシンキからストックホルム・ヨーテボリ行きの便が毎日出ているため、柔軟に旅のスケジュールを組むことが出来ます(ノルショーピン行きは、夏期のみ)。その上、冬季のヘルシンキからの便は日本便が到着する約1時間後に離陸するため、トランジットで待ちくたびれることもありません。
更に、成田発のみになりますが、JALのサービスが受けられるコードシェア便が出航しています。日本人の客室乗務員に応対してもらいたい方、日本のサービスを受けたい方にはお薦めです。とはいえ、フィンエアーもサービスの質が高いと定評がある航空会社なので、いずれにせよ安心して空の旅を楽しむことが出来るでしょう。乗り継ぎの際は、くれぐれも名前が似ているエア・フィンランドとお間違いのないように!
4. スウェーデンの南部に行きたいなら、お薦めはスカンジナビア航空
続いて、コペンハーゲンを経由するスカンジナビア航空を利用する方法をご紹介します。コペンハーゲンまでの飛行時間は約11時間半です。東京(成田)から毎日1便出ています。主な便は、成田を11時40分に出て、コペンハーゲン時間の16時5分に到着するものですが、時期・曜日によって違う時間に出発しますので、ご利用の際は必ず航空会社にご確認下さい。そして、コペンハーゲンからはストックホルム・ヨーテボリ行きが出航しているので、そこからストックホルムまで約1時間15分、ヨーテボリまでは約1時間で到着します(乗り継ぎ時間除く)。
ところが、飛行機を使わずにコペンハーゲンからスウェーデンに入国出来るのです。コペンハーゲン国際空港とスウェーデンのマルメは、オーレスン・リンクと呼ばれる橋とトンネルで結ばれているため、鉄道・車を利用し越えることが出来ます。また、両国ともEU加盟国のため、国境を越える時のパスポートの提示も不要です。マルメ以外のスウェーデンの南部に訪れたい方にも、とても便利な手段だと言えるでしょう。
更に、スカンジナビア特急(X2000)を利用すれば、ストックホルムまで高速列車で向かうことも可能です。約1時間に1本出ていて、コペンハーゲン中央駅から約5時間で到着します。飛行機より移動時間はかかりますが、美しい景色を楽しみながら陸路を楽しめます。
5. 北欧以外の経由地は多数あります
北欧を経由する予定がない方にとっても、アジア・ヨーロッパから選択肢は様々あります。飛行時間や値段、経由したい土地以外の判断基準として、例えば、空港マニアの方にはストックホルムの空港の中でも、ほぼローカル便しか止まらないブロンマ空港に到着する便もお薦めです(日本から運航している航空会社では、フィンエアーとブリティッシュ・エアウェイズのみ就航)。飛行時間は逆に長い方が時差ボケの調整がしやすいという人もいますし、機内食との相性で航空会社を決めるなんて話も聞きます。そして、マイルを貯めたい方は、予約する航空会社がスターアライアンス・ワンワールドのどちらか確認しましょう。
6. 実は存在する日本-スウェーデン間の直行便は、プラチナチケット!
先述のとおり、日本-スウェーデン間の直行便は基本ありません。しかし2012年より、スカンジナビア航空がスウェーデン最北の都市キルナ(キールナ)への直行便を期間限定で運航しているのです。キルナはオーロラ鑑賞地として知られているため、この便は”オーロラ直行便”と呼ばれています。
ただ、この航空券を手に入れるのは難しいのかもしれません。というのも、そもそもオーロラは11年周期で発生確率が高くなると観測されているようなのですが、これまでオーロラ直行便が就航された2012年~2014年は、正にオーロラが発生する時期の終盤だったのです。実際に2012/13の冬をピークに便数は減っていき、2014/15シーズンは1便しか運航していません。それほど便数が少ない上に利便性が高い直行便を、各旅行代理店がツアーに使うのに狙っていますので、個人旅行を検討している方にとって、この航空券を獲得するのは至難の業と言えるでしょう。しかし、日本の北欧人気は定着してきていますし、今後”オーロラ直行便”の継続・増便は期待できるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
スウェーデンに行く旅は、希少な直行便を狙う楽しみもあれば、様々な経由地を味わう選択も出来そうです。これを機に、訪れてみたかった都市・空港に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。更に、その中でどの航路を選べば満足できるか、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。快適な空の旅、そして、素晴らしいスウェーデン旅行になりますように!
スウェーデンの時差を分析し最高の旅行にする6つのコツ
1. スウェーデンと日本との時差は7~8時間
2. 日本-スウェーデン間の旅は、経由を楽しむべし!
3. メリットが多いのは、JALとフィンエアーのコードシェア便
4. スウェーデンの南部に行きたいなら、お薦めはスカンジナビア航空
5. 北欧以外の経由地は多数あります
6. 実は存在する日本-スウェーデン間の直行便は、プラチナチケット!