リヨンはフランスの第２都市であり「水の都」とも呼ばれ、観光客もパリより少なく町全体も綺麗です。芸術好きな方やパリを観光した事のある方で人が多過ぎて辟易された方や何度かパリ観光をされている方には、是非リヨンの街をおすすめします。パリからはTGVや飛行機でも簡単にアクセス出来ますので日帰り観光にもおすすめです。今回は、初めてリヨンを観光する時に役に立つ情報を詳しくご紹介します。
初めてリヨンを観光するときのおすすめスポット8選！
1. サン・ジャン大司教教会（Cathédrale Saint-Jean-Baptiste）
フルヴィエールの丘（Fourvière）の麓に建つ教会で世界遺産に登録されておりフランスの王「ルイ９世」が葬られています。1600年にはフランス王の「アンリ4世」が結婚式を挙げています。教会の外観も素晴らしく正面入り口からぐるりと1周見て回る事をおすすめします。ファサ－ドの上にはガーゴイルもおり教会の正面の南側には大司教教会の宝物が展示されています。教会内部にはとても美しい大きなステンドグラスがありゴシック様式の特徴を表しています。太陽の光が入ると空間全体が魔法にかかったように輝きます。光が綺麗に差し込む昼頃がおすすめです。また昔の司教の聖職者席の細かくて見事な彫刻も必見です。また、この教会には欧州で一番古い天文時計があり、文字盤は2019年まで刻まれています。毎日12時・14時・15時・16時に音楽と共にからくり時計が動くのですが、現在は（2015年冬）残念ながら工事中の為見られません。この教会は年中無休で朝の8時15分～夜の19時45分（土日は19時）まで参拝出来ますがミサの時間中は見学出来ませんので御注意下さい。
2. リヨン旧市街（Vieux Lyon）
サン・ジャン大司教教会から北側に広がるリヨンの旧市街地も世界遺産に登録されています。ここは大人から子供まで探検気分を楽しめるので散策好きな方には絶対におすすめです。可愛い雑貨やお土産に喜ばれる菓子や何だか不思議な物や様々なリヨン土産が沢山売られており、こぢんまりしたカフェから賑やかなカフェ、レストランやビストロなどの美味しいお料理も満喫出来ます。他のリヨン市内のレストランやビストロよりも少々値段が高めですが石畳の敷き詰められた素敵な街並みを堪能出来るのでおすすめです。旧市街にはフランスの他の地域では見る事の出来ない「トラブ－ル」と呼ばれる、雨の日に絹織物を運搬する際に大事な商品が濡れない様にと作られたトンネルの様な抜け道があります。A地点からB地点へこっそり通り抜けられる様になっており、入り口には扉が付いています。全て私有地ですが旅行者でも通り抜ける事が可能ですので是非、体験してみて下さい。
3. フルヴィエ－ル大聖堂（Basilique Notre dame de Fourvière）
フルヴィエ－ルの丘の上に建ち、4つの塔を持つ白亜の大聖堂です。比較的新しく建築費用は全て献金にて賄われたものです。数ある大聖堂の中でも色が可愛らしくて、細工も非常に細かく何時間見ていても飽きない装飾が施されています。小さなお花や天使などが溢れています。外観は真っ白で質素ですが実際に近くで見ると装飾や細工の細かさに驚かされ建築物に興味のない方でも十分に楽しめます。内部は青色系に美しい金色が輝き非常に豪華で荘厳な雰囲気が漂っています。床にはモザイクが施され外観も内観も上から下まで全て楽しめるので是非丘の上まで登ってじっくり観光して頂きたいスポットです。夜間はライトアップされた美しい姿が見られます。丘の上にあるので登るのが面倒と言う方や、時間短縮、足の悪い方には旧市街よりケ－ブルカ－が運航されており5分程で大聖堂の前に到着出来ます。雨の日や疲れた時にもおすすめです。時間のある方は徒歩で登られても楽しいですが、かなり傾斜がありますので行きはケ－ブルカ－で登って帰りは歩いて下りて来ると言う方法もおすすめです。急な階段がありますので小さなお子様連れや年配の方にはケ－ブルカ－をおすすめします。
4. フルヴィエ－ルの丘（Fourvière）
古代ロ－マ時代に「神の丘」と名付けられリヨンで1番最初に建設された場所です。この丘はリヨンの旧市街から徒歩でもケ－ブルカ－でもアクセス出来、リヨンの街を全て見渡す事が出来るおすすめのスポットです。丘の頂上には大聖堂があり、美しいと言う意味のベルク－ル広場（Place de Bellecour）と言うフランスで3番目に大きい広場もあります。中腹にはフランス最大で最古の野外劇場と言われるロ－マ劇場があります。ここは1万人の収容が可能で現在でも夏には演劇やコンサ－ト、オペラが催されています。夏に訪れる方には是非おすすめです。イベントの開催日時や時間は観光案内所でご確認下さい。
5. マリオネット国際博物館（Musée International de la Marionnette）
リヨンと言えばギニョ－ルが有名ですが、この人形の博物館がリヨン旧市街地のガダ－ニュ館の中にありリヨン歴史博物館も併設されています。毎週水曜日から日曜日まで11時から18時30分までの見学が可能です。ここには世界中の操り人形や人形劇の主役であった職人手作りの人形達が展示されており日本の浄瑠璃に使用されていた文楽人形の展示もあります。昔ながらの操り人形や指人形のファンの方におすすめです。
6. 旧市街地にあるギニョ－ル専門店&博物館（Boutique Cardelli-Disagn）
日本で手に入れるのは非常に困難なリヨン発祥の人形劇「ギニョ－ル」の人形達を職人さんが手作り販売しているお店で奥には大きくはないですが人形の博物館もあり大人1名5ユ－ロ・子供3ユ－ロ（2歳~16歳）学生3ユ－ロで見学出来ます。営業時間は月曜日は14時～18時、火曜日～日曜日は10時半～13時と14時～18時30分まで営業しています。1月１日・12月25日・12月26日は休館日です。人形はフランス産の木や牛革を使用しシリアルナンバ－が入っているオリジナルで1体100時間かけて制作しています。店内では制作中のギニョ－ルも見られマニアに是非おすすめのスポットです。フランス大統領そっくりな人形もあり必見です。
7. ミニチュア&映画博物館（Musée Miniature et Cinéma）
旧市街地の弁護士会館（Maison des Avocats）の中にありミニチュアの世界が好きな方や映画好きな方に是非おすすめのスポットです。外には日替わり展示のミニチュアがあり更に内壁の5~6種類のミニチュアハウスが出迎えます。薄暗い階段を下りて地下室から番号通りに順番に6つの部屋を見学出来ます。「パフュ－ム」と言うホラ－映画のセットの部屋や世界的に有名な映画の撮影小道具や模型、デザイン画の展示部屋や特殊メイクや衣装、SF映画ファン必見の展示室、ファンタジ－映画のミニチュアなど様々な展示物があり時間をかけて見学する事をおすすめします。グレムリンやリトルスチュア－ト、ベイブの人形なども展示されており、ハリ－ポッタ－で使われていた杖やラストサムライの刀なども見学出来ます。中にはグロいものが苦手な方やお子様には不向きな部屋もありますので立ち入り禁止マ－クにご注意下さい。入場料は御一人様9ユ－ロ、子供料金6.50ユ－ロ（4歳児以下無料）です。60歳以上の方は8ユ－ロですがリヨンのシティカ－ドがあれば無料で見学出来ます。開館時間は毎日10時～18時30分（月~金）、土日と祝日とバカンス期には19時ですが入場は閉館時間の1時間前ですのでご注意下さい。
8. 織物歴史博物館／装飾博物館（Musée des Art Décoratif/Musée des Tissus）
服飾関係の好きな方におすすめなのがベルク－ル広場とペラ－シュ駅の間にある織物歴史・装飾博物館です。御一人様10ユ－ロの入場料で2つの博物館が見学出来ます。織物博物館にはドレスやレ－ス、刺繍などが展示されており世界の織物の2千年の歴史を知る事も出来る欧州で最大規模の所蔵品を誇るこの博物館は必見です。装飾博物館には敷物やタペスリ－、調度品の数々が展示されています。開館時間は毎週月曜以外の10時から17時30分です。お土産売り場では小物などが安く買えますので嵩張らないお土産としてもおすすめです。リヨンの市民カ－ドで無料で見学出来ます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
リヨンの街の世界遺産は旧市街地にあるので観光のしやすさが利点です。また、美食の街で美味しい食材を買い求めたい方にはリヨン中央市場（Les Halles de Lyon-Paul Bocuse）へ行かれれば全ての食材やスイ－ツが手に入るのでおすすめです。テナントにより営業時間が異なりますのでお昼前後に行くと良いでしょう。是非、リヨン観光で芸術と美食を楽しんで下さい。
初めてリヨンを観光するときのおすすめスポット8選！
1. サン・ジャン大司教教会（Cathédrale Saint-Jean-Baptiste）
2. リヨン旧市街（Vieux Lyon）
3. フルヴィエ－ル大聖堂（Basilique Notre dame de Fourvière）
4. フルヴィエ－ルの丘（Fourvière）
5. マリオネット国際博物館（Musée International de la Marionnette）
6. 旧市街地にあるギニョ－ル専門店&博物館（Boutique Cardelli-Disagn）
7. ミニチュア&映画博物館（Musée Miniature et Cinéma）
8. 織物歴史博物館／装飾博物館（Musée des Art Décoratifs / Musée des Tissus）
