イタリアの祝日は年間12日あり、2月、7月、9月、10月など祝日のない月もあります。日本と比べて少なめのイタリアの祝日ですが、イタリア人が日本人よりハードワークをしているわけではありません。マイペースで有名なイタリア人は、祝日に左右されず休むときは休む性格なので、夏のバカンスや祝日前後にまとめて休日をとることで、年間の労働量を調整しています。
そこで今回は、イタリアにはどんな休日があるか1月から全部ご紹介します。
イタリアの祝日を徹底分析!どんな日があるか全部教えます!
1. 1月1日 Primo dell’ anno(プリーモ デッランノ)
1月1日のPrimo dell’ anno(プリーモ デッランノ)の元旦は、新しい年を迎えながら家族みんなでランチをとったり、比較的親戚や友人の家で過ごすのが一般的です。イタリアの正月休暇はこの日だけでお店やオフィスは2日から営業します。
2. 1月6日 Epifania(エピファニーア)
1月6日のEpifaniaは日本ですとサンタさんが子供にお菓子を持ってくるという祝日です。イタリアではbefana(ベファーナ)というほうきに乗ったお婆さんが子供が眠っている間にこっそりお菓子を詰めた靴下を枕元に置いていくといったものです。由来としてはキリストが誕生した時のお祝いとして3人の魔術師が贈り物を届けた日がこの6日だったということでこのしきたりが今でも残っていると言えます。
3. Pasqua(パスクア)
カトリックの国イタリアではPasqua(パスクア)というキリスト教の復活祭があります。このパスクアは3月または4月の日曜日にあたり、 日にちは毎年変動する祝日です。パスクアは家族や親戚同士で昼食をとるのが通常で、定番のuovo di pasqua(ウォーヴォ ディ パスク ア)と呼ばれる、おまけ入りの大きな卵型のチョコレートを開けてみんなで楽しい時間を過ごします。そのほかcolomba(コロンバ)とい う幸せの象徴である鳩をかたどったスポンジケーキなどもテーブルには欠かせないお菓子です。
4. Lunedì dell’ Angelo(ルネディ デッランジェロ)
パスクアの翌日月曜日はLunedì dell’ Angelo(ルネディ デッランジェロ)別称Pasquetta(パスクエッタ)と呼ばれ、この日もパスクアに 並んで祝日になります。学校はパスクアの前後プラスして約週5日間ほど休みとなります。
5. 4月25日 Festa della Liberazione(フェスタ デッラ リベラツィオーネ)
第二次世界大戦でドイツ軍のイタリア占領地域を解放した祝日、Festa della Liberazione(フェスタ デッラ リベラツィオーネ)「イタ リアの解放記念日」は4月25日です。この時期になると春が本格的になり木々は生い茂り太陽の日差しも心地よくなり始めます。ミラノを 始めとする各都市ではイベントが開かれ、人々はパレードなどの行進などを見て楽しみます。
6. 5月1日 Festa dei Lavoratori(フェスタ デイ ラヴォラトーリ)
日本のメーデーである5月1日はイタリアでは、Festa dei Lavoratori(フェスタ デイ ラヴォラトーリ)と呼ばれます。各地で労働組 合が主体となってコンサートや演説などが開催される祝日で、定番のローマの野外コンサートは深夜まで行われ若い人で賑わいます。
7. 6月2日 Festa della Repubblica(フェスタ デッラ レプッブリカ)
イタリアで一番気候の良い6月は学校も終業に近づくと同時に、2日にはFesta della Repubblica(フェスタ デッラ レプッブリカ)「共和国建国記念日」と呼ばれるイタリアが王制から共和国制度になった祝日があります。この祝日には首都ローマでセレモニーが行われ、一 方国民は夏の始まりということもあり人々は海辺を散歩したりとリラックスして過ごします。
8. 8月15日 Assunzione della Beata Vergine Maria(アッスンツィオーネ デッラ ベアータ ヴェルジネ マリーア)
Assunzione della Beata Vergine Maria(アッスンツィオーネ デッラ ベアータ ヴェルジネ マリーア)別称Ferragosto(フェッ ラゴスト)「聖母マリア被昇天祭」と呼ばれる祝日は8月15日です。一般的に夏の終わりの日とも言われこの日の晩には屋台や花火などの イベントが開催され人々は夏の名残を楽しみます。
9. 11月1日 Tutti i Santi(トゥッティ イ サンティ)
秋も深まる11月1日にはTutti i Santi「諸聖人の日」別称Ognissanti(オンニサンティ)と呼ばれる祝日があります。この日は先祖を供養する日で日本ですと彼岸やお盆にあたります。この前後の期間には人々は故人の好きな花を捧げて御墓参りに行くのが一般的ですが、若い人は通常の祝日として日曜日のように過ごします。日曜祝日でもお店がちらほらオープンするようになったイタリアではショッピングに行く人もいるものです。
10. 12月8日 Immacolata Concezione(インマコラータ コンチェツィオーネ)
12月8日はImmacolata Concezione(インマコラータ コンチェツィオーネ)「無原罪の聖マリア御宿り」と呼ばれる祝日です。通常カトリックの国イタリアでは子供が生まれると同時に生まれ持っている原罪を取り払うために洗礼を行いますが、聖母マリアを母アンナが宿った時には既にマリアは無罪になっていたことからこの祝日の名称がつきました。
11. 12月25日 Natale(ナターレ)
一年の中でもとりわけイタリア人にとってワクワクする祝日は12月25日のクリスマスです。カトリックの国のイタリアらしく中心地外の通りにも綺麗なイルミネーションで街中が包まれます。クリスマスの日にはミサに出かけたりプレゼントを交換し合い家族で一緒に楽しくランチをとるのが一般的です。
12. 12月26日 Santo Stefano(サント ステファノ)
Natale(ナターレ)の翌日、12月26日はSanto Stefano(サント ステファノ)「聖ステーファノの祝日」です。この祝日はクリスマスと並んで連休になります。Natale(ナターレ)とSanto Stefano(サント ステファノ)の2日間はイタリア中のお店やオフィスが休業となり人々はゆっくりと過ごすのが一般的です。
まとめ
いかがでしたか?
イタリアの祝日は国の記念日やカトリック宗教にちなんだ特有の祝日があります。イベントに応じた食べ物など伝統的な習慣は今でも大切に受け継がれる中、家庭それぞれライフスタイルに合わせて臨機応変に祝日を楽しむのが現代のイタリア人の祝日の過ごし方です!
イタリアの祝日を徹底分析!どんな日があるか全部教えます!
1. 1月1日 Primo dell’ anno(プリーモ デッランノ)
2. 1月6日 Epifania(エピファニーア)
3. Pasqua(パスクア)
4. Lunedì dell’ Angelo(ルネディ デッランジェロ)
5. 4月25日 Festa della Liberazione(フェスタ デッラ リベラツィオーネ)
6. 5月1日 Festa dei Lavoratori(フェスタ デイ ラヴォラトーリ)
7. 6月2日 Festa della Repubblica(フェスタ デッラ レプッブリカ)
8. 8月15日 Assunzione della Beata Vergine Maria(アッスンツィオーネ デッラ ベアータ ヴェルジネ マリーア)
9. 11月1日 Tutti i Santi(トゥッティ イ サンティ)
10. 12月8日 Immacolata Concezione(インマコラータ コンチェツィオーネ)
11. 12月25日 Natale(ナターレ)
12. 12月26日 Santo Stefano(サント ステファノ)