バラ祭りやヨーグルト、首都ソフィアの象徴アレクサンドル・ネフスキー大聖堂など、グルメや文化、歴史、自然など様々な面で観光が楽しめる東欧ブルガリア。治安も以前よりずいぶんと改善され、現在はヨーロッパの中でも比較的安全な国です。
しかし、他の国と一緒で、観光客は、スリや置き引きなどで常に被害の対象となりやすいのも現実。旅行中は開放的な気分になってしまいがちですが、どんな時でも安全第一を心がけるのが大切ですね。そこで今回は、ブルガリア旅行を予定しているあなたにブルガリアで気を付けるべき7つの治安情報をご紹介します!
ブルガリアの治安調査!旅行前に注意すべき7つのポイント!
1. 特に気を付けたいエリア
<ブルガリア国内>
ブルガリアの中で、犯罪が最も起こっているのは、やはり観光客の集中する首都ソフィアのようです。また、夏のリゾート地としても人気のヴァルナ、国境地域であるルセも、スリや置き引きには特に注意しましょう。<ソフィア市内>
ヴィトシャ大通りやツム百貨店などの中心部、国立文化宮殿周辺、ソフィア中央駅周辺、中央バスターミナル付近や地下通路、ホテル・プリンス周辺、そして、経済の低迷により地方からの出稼ぎ労働者の多い市内西部及び北部は、気を付けた方が良いと言われています。
2. タクシー
快適に移動できて便利なタクシーですが、不当な値段でメーターを回すなどして、相場よりもはるかに高額な金額を請求しようとするタクシーがいます。特にソフィア市内に多いのですが、空港から乗る場合は、タクシーカウンターで手配してもらうと安全で、騙されることはないでしょう。
ブルガリアのタクシーは、車体が黄色で、料金が表示されていることが義務付けられており、「OKタクシー」や「1280」などが信頼できるタクシー会社です。しかし、たまに偽造されたタクシーもあるので注意。運転手に金額を確認してから乗るようにしましょう。もし何か起こった時は、できればタクシー会社名や電話番号、車体番号をメモしておくと、後で警察に通報できますし、手掛かりとして役に立つかもしれません。
3. 両替
都市部では、両替できる場所が多数ありますが、悪質なお店が存在しているのも事実です。売りと買いのレートを逆に表示させていたり、お土産用国旗マグネットの料金を掲示板に貼り付け、レートのように見せかけたりする詐欺もあるようです。レートを両替してもらう際は、よそ見をしたり、金額を確認せずにサインしたりしないこと。また、受け取った後は、正しく両替されているかどうか数えて下さいね。
4. ニセ警察
最近は警察の取り締まり強化により数が減ったものの、ソフィア市内では、まれにニセ警察から声を掛けられることがあります。いきなり罰金などを理由に、お金を出させようとする警察は、疑った方がいいでしょう。闇両替とタッグを組んでいる可能性もあるようです。
5. スリ、置き引き
どの国の旅行でも一番遭いやすい被害は、スリや置き引き。ブルガリアも同じです。以下の注意点を守るだけでも、被害の遭遇率をグンと下げられますよ。
・空港で預ける荷物に、貴重品は絶対に中に入れない。
・飲食店や百貨店などでは、荷物を手元から離さない、もしくは目の届く所に置く。
・駅やバス、電車内など人ごみの多い場所では、リュックやかばんは身体の前側にもってくる。
・多額の現金を持ち歩かず、現金の所持は分散させること。
(ブルガリアは物価が安いので、お金がたくさん必要になることは普通ありません。)一般的に日本人は、「お金がある」というイメージを持たれています。また、他の国の人に比べると、荷物を置きっぱなしにしたり、カバンの口を開けたままにしたりしていても気にしない人が多く、やはり狙われる対象となりやすいです。とにかく隙を作らない、与えないことがポイントとなるでしょう。
6. ナイトライフ
首都ソフィアは、バーやカジノ、クラブなど、ナイトライフが楽しめる街としても有名です。しかし、夜間は灯りや人が少なくなり、トラブルに巻き込まれやすくなります。特に女性の方は、一人ではなく誰かと一緒に行動することをお勧めします。また、バーなどに入る際は、料金などを必ず確認しましょう。高額過ぎたり、料金が書かれたりしていないお店は、ぼったくりバーです。注文せず、速やかに退出して下さい。宿のスタッフに、どのエリア、どのお店が安全か聞くのが、一番いいかもしれませんね。
7. 被害にあったとき
もし何か被害に遭ってしまった場合は、最寄りの警察署へ。事情を話し、盗難保険やクレジットカードなどの再発行に必要となる被害届など、被害を証明する書類を必ずもらいましょう。以下、緊急連絡先です。
<緊急連絡先>
◆緊急電話:112
◆警察:166
◆交通事故:165
◆救急:150
◆在ブルガリア日本国大使館
・住所:14 Lyulyakova Gradina Str., 1113 Sofia, Bulgaria
・電話:(国番号359) (0)2-971-2708 ※閉館時:0888-747-115
まとめ
いかがでしたか?
最低限、上記7つのポイントさえ押さえておけば、ブルガリアは特に問題なく、観光が楽しめるでしょう。夜などは、特にハメを外したくなるかもしれませんが、常に選択は賢明に。万が一、何か起きた場合は、とにかく冷静に対応・対処するよう心掛けてくださいね。ブルガリア人は基本的に穏やかで親切な人が多いです。分からないこと、不安なことがあれば、宿やお店の人に尋ねましょう。それでは、あなたのブルガリア旅行が、最初から最後まで安全で、楽しく素晴らしい経験になりますように!
ブルガリアの治安調査!旅行前に注意すべき7つのポイント!
1. 特に気を付けたいエリア
2. タクシー
3. 両替
4. ニセ警察
5. スリ、置き引き
6. ナイトライフ
7. 被害にあったとき