ボラカイ島を楽しむ時に悩むのが移動手段。ボラカイ島は交通事情は少し特殊で、移動方法は限られていますし、空港からあなたが泊まるホテルへ行くにはボートでの移動も必要になります。各移動方法の相場や注意すべきことは何か、旅行前に把握しておきたいですよね。
そこで今回は、ボラカイ島へ何度も訪れている筆者が、到着後のおすすめ移動手段や、各サービスの値段の相場や所要時間、そしてチップ事情について詳しくご紹介します。
ボラカイのおすすめ移動手段!旅行前に知るべき8つの交通事情!
1. ボラカイ空港は2つある!
まず最初に必ず知っておくべきことが空港からホテルまでの移動方法です。ボラカイの空港からホテルへ到着するには、ざっくり言うと、「車→ボート→車」と乗り継いでいかなくてはなりません。また、ボラカイには、カリボ空港(正式名:カリボ国際空港。空港コード:KLO)と、カティクラン空港(正式名:ゴドフレド・P・ラモス空港。空港コード:MPH)の2つの空港があるので、あなたの降り立つ空港はどちらか把握しておきましょう。
それぞれの空港の長所・短所は、「ボラカイ行き方徹底分析!日本からのおすすめ乗継ぎ方法と10個の注意事項!」に詳しくまとめています。また、カティクラン空港については「ボラカイ空港(カティクラン)徹底調査!旅行前に知るべき7つの特徴!」に特集しているので、カティクラン空港を利用する人は旅行前にぜひ一読ください。
2. 空港到着後の移動はバスかトライシクル!
カリボ、もしくはカティクラン空港へ到着後、ボラカイ島へ行くボートが出ているカティクラン港へ移動します。移動方法は大きく2つあります。
1つ目はトライシクルでの移動です。トライシクルはフィリピン国内のメジャーな移動手段の1つで、3輪オートバイクの側面に屋根や乗車席を取り付けた簡易型タクシーです。料金も乗用車タクシーやバスと比較し大変安く、移動距離にも寄りますが約100〜200ペソ(約250〜500円)で利用できます。その分、エアコンも無く排気ガス漂う空気を吸いながら移動することになり、かつスーツケースを乗せるのも一苦労します。また、中には高値をふっかけてくるドライバーもいるので注意しましょう。カリボ空港からは2時間弱、カティクラン空港からは5〜10分の移動で港へ着きます。
2つ目は、宿泊先ホテルや旅行会社が手配するバスです。これは後で紹介するDoor to Doorサービスに関係してきますが、ホテルや旅行会社が提供する移動サービスはバスが手配されます。よって、エアコンの効いた快適な環境で港まで行くことができます。料金は、後ほど詳しく解説します。
3. ボート乗り場での注意事項!
まず、カティクラン港に到着して最初に飛び込んでくるものは、人のごった返した光景です。とにかく小さい港にとんでもない数の観光客が集まっています。こういったカオスな場所ではトラブルがつきもの。以下がボート乗り場での注意事項です。
・スーツケースは自分で運ぶ!
到着してすぐ、優しそうなフィリピン人が「スーツケース運んでやるよ」と笑顔で近づいてきます。必ず断りましょう。ちょっと運んだだけで「チップをよこせ」と言ってきます。もし断れずに運ばれてしまいトラブルになりそうであれば、20ペソ渡してください。50円で解決するなら安いものです。・リュックは前に背負うこと
このカオス状態はスリにとって格好の場所になります。日本人は特に狙われやすいので、リュックは体の前側に背負い、ポートバッグなどはファスナーやボタンを必ず閉めておきましょう。・Environmental & Teminal Fee
この2つの費用は、観光客が必ず払わなくてはいけない費用になります。1つ目は「環境税」で、ボラカイの自然を綺麗に維持するための費用に当てられます。一人75ペソ(約180円)です。もう1つはターミナル利用料で、空港利用料金になります。一人100ペソ(約250円)掛かり、これは帰りも払わなくてはなりません。これらの支払い場所、カティクラン港の入口に受付があるので、そこで支払いましょう。ボートに乗るためには2つを支払った領収書が必要になります。・適当なセキュリティ検査
領収書を見せ、ボート乗り場の中へ入るとすぐセキュリティゲートがあります。空港にあるセキュリティゲートと同じ形式で、スーツケースはベルトコンベアに乗せチェックされ、人間はゲートを潜ります。筆者の経験だと、ベルトをしてようが時計をしてようがとりあえず通れと言われ、ブザーが鳴っても「時計とベルトで鳴ったんだよ」とジェスチャーすればOKにしてくれます。かなり適当です。。・チップを払う対象とタイミング
ボートへ乗る際、スタッフがスーツケースを運んでくれます。これについてはチップを払うのが一般的です。もし「チップ」と言われたら20ペソ渡してあげましょう。
4. ボートに乗って約10分で到着!船酔い注意!
ボートはジェットボート型がほとんどです。すごいスピードで目的地へ向かってくれるので、10分程度でボラカイ島へ到着します。その分、船はすごく揺れるので船酔いが不安な人は念のため酔い止めを事前に飲んでおきましょう。到着してからのバスやトライシクル移動でも揺れるので、それの対策にもなります。
天気が良いと、青い海と綺麗な空の下を突き進んで行くので、いよいよ到着したなと実感が湧いてくると思います。目的地のカグバン港(Cagban Port Jetty)はもうすぐです!
5. ホテルへの移動はバンかトライシクルで!
到着したカグバン港はボラカイ島のまさしく入口で、ここから各ホテルへ移動します。まず、港へ到着するとまたスタッフがスーツケースを運んでくれるので、もしカティクラン港と違う人が運んでくれたら、チップとして20ペソ渡してください。同じ人だったら別に渡さなくてOKです。
カグバン港からの移動方法はトライシクルが一般的で、料金は移動距離にも寄りますが、100〜200ペソ(約250〜500円)になります。もちろん、宿泊ホテルや旅行会社の移動サービスであれば、専用バスかバンが待っていますので、そちらへ乗り込んでホテルへ向かいましょう。
なお、ボラカイ島は「ステーション」と呼ばれる3つのエリアで形成されていて、カグバン港から遠い順にステーション1、2、3となっています。一番遠いステーション1にあるホテルへは、トライシクルで約30分掛かります。
6. Door to Doorサービスはとっても便利!
さて、ここまで紹介した移動方法ですが、一つ一つを自分で対応すれば安く済ませることができます。筆者の経験だと300〜450ペソ(約700〜1,000円)です。以下が詳細内訳です。
・空港(カティクランorカリボ)〜カティクラン港:50〜100ペソ
・ボート代:50ペソ
・環境税:75ペソ
・ターミナル料:100ペソ
・カグバン港〜滞在ホテル:100〜200ペソしかしながら、英語でのコミュニケーションや、ぼったくりドライバーとの交渉などのハードルがやや高く、かつ受付や支払いに時間が掛かるため、旅慣れていない人や英語に不安がある人はぜひ旅行会社の「Door to Doorサービス」を利用しましょう。これは、空港から自分の泊まるホテルまでの移動を全て手配してくれる送迎サービスです。バスやバンでの快適な移動を用意してくれるだけでなく、環境税やターミナル料の支払い対応もしてくれるので、空港へ到着した時に上の写真のような2つの支払い済領収書を渡してくれます。これを持っていればカティクラン港で料金を支払うために列ぶ必要もなく、ゲートへすぐ行くことができます。
筆者のおすすめは、southwest(サウスウェスト)社の送迎サービスです。この会社はウェブでの申込もできますし、空港出口にすぐカウンターがあるので、そこで手続きも簡単にできます。料金も625ペソ(約1400円)で、全部自分でやるよりは少し高いですが、その分快適にトラブルなく移動できるので、英語が苦手な人や旅慣れていない人はぜひ利用してみてください。
7. 滞在中の移動はトライシクルで!
無事ホテルまで移動したらいよいよボラカイ生活のスタートです。島内には色々なお店がありますので、少し離れた場所へ移動したい場面も出てくるでしょう。一般的にはトライシクルを使った移動になり、値段もドライバーと交渉次第になりますが、よほどの事がない限り高額請求になることはありません。高くても300ペソ(約700円)で話がつく事がほとんどですので、どんどん乗ってみてください。
ただ、移動中の排気ガスや揺れによる乗り物酔いはなかなかハードなので、酔い止めやマスクなどの対策をおすすめします。筆者は、サングラスをしてハンカチタオルを口に当てて乗るようにしています。
8. 徒歩でビーチ沿いを歩いて移動♪
筆者がおすすめする移動方法の1つがビーチ沿いをひたすら歩く方法です。ボラカイ島の西側4kmに渡り続く「ホワイトビーチ」は、アジアで一番綺麗なビーチと言われています。その白い砂浜、透き通った海は噂以上にあなたを感動させることでしょう。
そんなビーチを冷たいドリンクを片手にのんびり歩いて移動すると、心がリフレッシュでき、かついい運動になります。帽子やサングラスをして、日焼け止めをしっかり塗って、水着でひたすら歩いてみましょう。
日没の時間帯は綺麗なサンセットと気持ち良い海風があなたを優しく包んでくれます。アジアNo.1のビーチを自分の目と足と体全体で堪能してください。
なお、ボラカイにはビーチ沿いや街中に美味しいレストランがたくさんあります。「ボラカイで絶対行きたいおすすめカフェ・レストラン6選!」に詳しくまとめましたので、ぜひ合わせてチェックしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
ボラカイに到着後の移動方法がイメージ湧いたと思います。無事ホテルにさえ到着すれば、あとは小さい島なのでトライシクルと徒歩で十分楽しめます。ボラカイ島は治安もよく、ぼったくるトライシクルは少ないです。
ただ、ある程度相場を知らないと、稀に遭遇する不誠実なドライバーの餌食になってしまいますので、目的地、料金だけは相手と合意するまでは乗らないようにしましょう。300ペソを上限に値段交渉し、近距離であれば100ペソ以下で交渉することをおすすめします。
ホテルスタッフにトライシクルを呼んでもらうことも可能で、その時は迎車料を別途請求されることもありますが、ぼったくられることはないので、気軽に受付で相談してみてください。
ボラカイ旅行は移動を制するものが旅行を制すると言っても過言ではありません。各移動の相場や注意事項をしっかり把握して、快適な南国ライフを過ごしましょう!
ボラカイのおすすめ移動手段!旅行前に知るべき8つの交通事情!
1. ボラカイ空港は2つある!
2. 空港到着後の移動はバスかトライシクル!
3. ボート乗り場での注意事項!
4. ボートに乗って約10分で到着!船酔い注意!
5. ホテルへの移動はバンかトライシクルで!
6. Door to Doorサービスはとっても便利!
7. 滞在中の移動はトライシクルで!
8. 徒歩でビーチ沿いを歩いて移動♪