「よろしくお願いします」はとても便利な表現ですよね。旅行の際レストランやホテルでただ注文するだけではなく「お願いします」の一言を添えられれば、より気持ちの良いサービスを受けられるでしょう。筆者はドイツに長年住んでいますが、ドイツ語を学び始めた当初はこう言った表現から始めました。買い物の時など他のお客さんと店員さんを見ていると、自然に「お願いします」と言ってやりとりしています。
ドイツ語で「よろしくお願いします」は直訳になりにくいですが、丁寧な表現をすることはドイツにおいても大事な要素です。そこで今回は、ドイツ語で「よろしくお願いします」を、とても丁寧な言い方からカジュアルな表現まで、便利に使える10フレーズをご紹介します。
よろしくお願いしますをドイツ語で言おう!場面別10フレーズ!
1. Bitte / ビッテ / お願い(します)
これがすべての基本になります。例えばカフェでコーヒーを注文する際、「Einen Kaffee, bitte(アイネン カフェー ビッテ)」のように、一杯のコーヒーという単語の後ろに「ビッテ」を加えるだけで、「コーヒーを一杯お願いします」という意味になります。
他にも例えば「Dazu Milch und Zucker?(ダーツー ミルヒ ウント ツッカー?)コーヒーにミルクと砂糖をつけますか?」という質問への答えとして、「ビッテ」=お願いします、と使用することもできます。英語でいうとプリーズに当たります。ぜひ覚えて使ってみてください。
2. Ich möchte einen Kaffee, bitte. / イッヒ メヒテ アイネン カフェー ビッテ / コーヒーを一杯お願いします。
こちらも非常によく使う表現です。文末のビッテなしでも、「お願いします」または「〇〇が欲しい(したい)のですが」という意味になります。人に頼み事をする時の一般的な表現の一つです。
なお、レストランで役立つドイツ語フレーズを「おいしいをドイツ語で言おう!レストランで役立つ10フレーズ!」にまとめましたので、こちらも読んでおくことをおすすめします。
3. Ich hätte gerne einen Kaffee, bitte. / イッヒ ヘッテ ギャーネ アイネン カフェー ビッテ / コーヒーを一杯お願いします。
2の変形です。意味は同じですが、こなれて聞こえます。
4. Ich würde gerne einkaufen. / イッヒ ヴュルデ ギャーネ アインカオフェン / 買い物をしたいのですが。
これは物事を頼む時の、控えめかつ丁寧な表現です。
einkaufen / アインカオフェン=買い物をする
の部分を
auf die Toilette gehen / アオフ ディー トイレッテ ゲーエン / トイレに行く
などに変えることで応用できます。なお、ショッピングで役立つフレーズは「ドイツでショッピングするとき役立つドイツ語10選!」を確認してみてください。
5. Kannst du mir bitte helfen? / カンスト ドゥー ミア ビッテ ヘルフェン? / 私を手伝ってくれる?
2~4は、Ich=私が主語の、「私が〇〇をしたい、お願いしたい」という意味の文でしたが、ここからは相手を主語とし、何かをしてくれるよう頼む際の文の形になります。この5は、カジュアルな形、友人や家族など丁寧語を使う必要のない相手に何かをお願いする場合の表現になります。カジュアルな表現であっても、いつも「ビッテ」=お願い、をつけるのがドイツ流。親しい仲にも礼儀あり、と言ったところでしょうか。
6. Können Sie mir bitte helfen? / ケネン ジー ミア ビッテ ヘルフェン? / 私を手伝っていただけますか?
5を目上の人や親しくない相手に対して言う時の表現です。
7. Könnten Sie mir bitte helfen? / ケンテン ジー ミア ビッテ ヘルフェン? / 私を手伝っていただけますでしょうか。
6をさらに丁寧にした表現です。ビジネスの場面や、オフィシャルな場面ではこの表現が適しています。
8. Ich habe eine Bitte an Sie. / イッヒ ハーベ アイネ ビッテ アン ジー / あなたにお願いがあるのですが。
頼み事をするために最初に切り出す時の表現です。頼み事の内容が複雑で、うまく表現する自信がない時でも、これをまず先に言っておけばお願いがあるんだな、ということが相手にしっかりと伝わるので、便利だと思います。
9. Schöne Grüße an 〇〇. / シェーネ グリューセ アン 〇〇 / 〇〇によろしく。
誰かによろしく伝えてください、という時の表現です。〇〇には、人の名前や、Ihr Mann / イア マン / 旦那様に などと当てはめて使用することができます。
10. Freut mich. Sehr Angenehm. / フロイト ミッヒ。ゼーア アンゲネーム。/ 初めまして、どうぞよろしく。
これは初対面の挨拶の際に使う表現です。「お会いできて嬉しいです」というのが直訳になりますが、日本語で初対面の際に言う「どうぞよろしくお願いします」のような決まり文句なので、誰かと知り合った際にはそのまま伝えるといいでしょう。
なお、ドイツ語の基本的な挨拶は「ドイツ語の挨拶センスがぐっと上がる!厳選20フレーズ」で特集していますので、合わせてチェックしてみてください。
まとめ
いかがでしたか?
繰り返し述べたように、ドイツ語でのコミュニケーションにおいて、丁寧な表現はとても重要です。この点は、日本語にも通じるところがあるのかな、と思います。少し長くて難しいものもありますが、何かを頼んだり、尋ねたりというのは旅行においても避けることのできないことだと思うので、ぜひ覚えて使ってみてください。
よろしくお願いしますをドイツ語で言おう!場面別10フレーズ!
1. Bitte / ビッテ / お願い(します)
2. Ich möchte einen Kaffee, bitte. / イッヒ メヒテ アイネン カフェー ビッテ / コーヒーを一杯お願いします。
3. Ich hätte gerne einen Kaffee, bitte. / イッヒ ヘッテ ギャーネ アイネン カフェー ビッテ / コーヒーを一杯お願いします。
4. Ich würde gerne einkaufen. / イッヒ ヴュルデ ギャーネ アインカオフェン / 買い物をしたいのですが。
5. Kannst du mir bitte helfen? / カンスト ドゥー ミア ビッテ ヘルフェン? / 私を手伝ってくれる?
6. Können Sie mir bitte helfen? / ケネン ジー ミア ビッテ ヘルフェン? / 私を手伝っていただけますか?
7. Könnten Sie mir bitte helfen? / ケンテン ジー ミア ビッテ ヘルフェン? / 私を手伝っていただけますでしょうか。
8. Ich habe eine Bitte an Sie. / イッヒ ハーベ アイネ ビッテ アン ジー / あなたにお願いがあるのですが。
9. Schöne Grüße an 〇〇. / シェーネ グリューセ アン 〇〇 / 〇〇によろしく。
10. Freut mich. Sehr Angenehm. / フロイト ミッヒ。ゼーア アンゲネーム。/ 初めまして、どうぞよろしく。