オーストラリア旅行に行く際、現地で使われている通貨について事前に知っておくことはとても大切ですよね。オーストラリアの通貨はオーストラリアドル(豪ドル)とセントです。今回は、オーストラリアに旅行をさらに効率よく快適にするために、旅行前に知っておくと便利なオーストラリの通貨知識の基礎や両替するときの注意点をご紹介します。
また、オーストラリア紙幣の歴史や背景も詳しく解説していきすので、オーストラリアという国の移り変わりを、紙幣の移り変わりから感じ取ってみてください!
オーストラリア通貨や両替事情を徹底調査!旅行前に知りたい7つのポイント!
1. オーストラリアの通貨
オーストラリアの通貨はオーストラリアドル、通貨記号は$、国際通貨コードはAUDです。ドル通貨は他の国にもあるため、国際的にはAU$と略されることが一般的です。補助通貨としてセントがあり、1ドル=100セントになります。
2. オーストラリアの紙幣
オーストラリアは世界でも珍しく特殊なポリマーを使用した紙幣が採用されています。ドル紙幣は5種類あり、5ドル、10ドル、20ドル、50ドル、100ドル紙幣です。それぞれエリザベス女王やオーストラリアの政治家、詩人、作家、オペラ歌手などの偉人の絵が入っています。
・5ドル:ピンク色
・10ドル:青色
・20ドル:赤色
・50ドル:黄色
・100ドル:緑色
3. オーストラリアの硬貨
オーストラリアの硬貨は6種類、5セント、10セント、20セント、50セント、1ドル、2ドルです。
・5セント:円形。表側はエリザベス女王の横顔。裏側はハリモグラ。
・10セント:円形。表側はエリザベス女王の横顔。裏側はコトドリ。
・20セント:円形。表側はエリザベス女王の横顔。裏側はカモノハシ。
・50セント:12角形。表側はエリザベス女王の横顔。
裏側はオーストラリアの国章であるカンガルーとエミュー、州の記章、七稜星のデザイン。
・1ドル:円形。表側はエリザベス女王の横顔。裏側はカンガルー。
・2ドル:円形。表側はエリザベス女王の横顔。裏側はアボリジニの老人。但し、オーストラリアでは記念硬貨が頻繁に発行されており裏側のデザインの違う硬貨が多いので、表側の数字を良く確認してから使いましょう。
また、ごくまれですがニュージーランドなど、オーストラリア以外の国発行の酷似したデザインの硬貨がお釣りに紛れ込む場合があるので、表側に”Australia”と国名が刻まれているかも確認しましょう。
4. オーストラリアの通貨の歴史
現在のオーストラリアドルが採用されたのは1966年で、それ以前はポンドが使われていました。新通貨決定にあたり、1963年当時の親王室派の首相が新通貨の名前をロイヤル(Royal)にすべきだと発言し、一旦はその名前が議会で承認されましたが、国民に大変不評であったことから再審議の結果、現在のドルという名称に変更されました。
1988年、オーストラリアの中央銀行、オーストラリア準備銀行から、世界初となるポリマーを使用した新紙幣が発行されました。オーストラリアの独立200周年を記念したもので、紙素材と違い様々な情報を織り込めるポリマーを採用することで偽造紙幣の防止とセキュリティ向上を目的としたものでした。
5. 新紙幣の導入
さらに1992年に次世代となる新デザインの紙幣(第三世代)が導入され、これが2017年現在、オーストラリアで最も流通している紙幣です。また2016年9月より、第四世代となる新紙幣の導入が段階的に開始されました。小額紙幣の5ドルから導入が始まり、2017年9月には10ドル紙幣、その後も20ドル、50ドル、100ドルも順次使用開始される予定です。
新しい特徴として、この紙幣には透明な部分が大増量され、従来の数センチ四方の小窓でなく、紙幣全体の1/5ほどになっています。また表側には小さなくぼみ加工があり、目の不自由な人もこのくぼみを触れば各紙幣を区別できるよう配慮されています。これは数年前、当時13歳の盲目の少年、コナー・マクロード君が始めた、目の不自由な人のための紙幣デザイン変更を求める署名運動の大きな広がりを受けて、正式に採用されたデザインです。
6. クレジットカードを用意しましょう
オーストラリアはクレジットカード社会のため、基本的にどのお店やレストラン等でもカード支払いが可能で、10ドル以上の買い物ではカードを使うのが一般的です。トラベラーズチェックはほぼ流通しておらず、また現金の為替レートもカードに比べると良くないため、できればクレジットカードでお買い物するのがお勧めです。主要スーパーは最低下限額なし、デパートなどでは$10から使用できます。
またAMEXやDINERSは店によって1~3%手数料を取られる場合があるので、VISAかMASTERがお勧めです。最近はサインレスが多く、代わりにカードの暗証番号が必要になりますので、事前にご確認ください。但し、フリーマーケットなど小さな店では金額に関わらず現金が必要な所が多いので、訪れる際は小額の現金があるとよいでしょう。
7. 両替の注意点
もしオーストラリアドルの現金へ両替したい場合は、日本で両替するとレートが悪いため、オーストラリア国内の両替所か銀行がお勧めです。シドニー市内両替所では日本語が通じるKVB Kunlun、また銀行ではNab、Westpacなどがよいでしょう。それぞれレートも手数料も異なるので、両替前に必ず確認してください。もし空港から市内移動のための現金が必要なら、空港の両替所で小額だけ両替すればよいでしょう。
また両替した際に100ドル札が入っていたら、100ドル札はほぼ流通していないため、使用できないお店が多いです。必ず50ドル札2枚、あるいは20ドル札5枚と交換してもらいましょう。また、1、2セント硬貨は廃止されたため、現金支払い時のセントの端数は四捨五入されるので注意してください。なおクレジットカード支払いの場合は四捨五入されません。
まとめ
いかがでしたか?
オーストラリアのようなクレジットカード社会では、あまり現金が必要になるシチュエーションはありませんが、もし機会があれば、ポリマー製の紙幣を手に取ってみるとその斬新なデザインに驚かれるでしょう。硬貨も日本と違いかなり分厚くて重いので、丈夫なお財布をご用意くださいね。ぜひここでご紹介した情報を使って、快適なオーストラリア旅行をお楽しみください。
オーストラリア通貨や両替事情を徹底調査!旅行前に知りたい7つのポイント!
1. オーストラリアの通貨
2. オーストラリアの紙幣
3. オーストラリアの硬貨
4. オーストラリアの通貨の歴史
5. 新紙幣の導入
6. クレジットカードを用意しましょう
7. 両替の注意点