海外旅行を計画する時にまず困るのが「お金をどう持って行くか」という問題。日本人はつい「現金があれば安心だろう」と現金を大量に持ち歩きがちですが、オーストラリアでは実は現金はそれほど歓迎されません。というのもオーストラリア人は現金は持たず、何でもクレジットカードや電子マネーで済ませる人がほとんどなのです。
そこで今回は、現地オーストラリアの人々が実際どんな使い方をしているのか、具体的にご紹介しましょう。
オーストラリアの電子マネー事情!旅行前に知るべき7つのおすすめ情報!
1. クレジットカード大国オーストラリア
カフェ、ショップはもちろん、スーパーでも八百屋でも、それがたった3ドルの買い物でもとにかくクレジットカードを使う、クレジットカード大国のオーストラリア。現金はほとんど持たず、なんでもカード払いのため、店のカード端末が壊れてしまうと、支払いができないお客続出でちょっとしたパニックになってしまうほど。
数種類のカードを使い分ける人も多く、どこのカードがポイントをためやすいかなどよく研究しており、意外に堅実なオージーなのです。
2. 交通系ICカードを賢く使おう
州ごとに交通系ICカードが導入されていて、シドニーのあるニューサウスウェールズ州ではOpal card(オパールカード)というICカードが使われています。シドニー市内・近郊の電車、ライトレール、バス、フェリーに使え、最大約30%の割引があるのも魅力。電車や一部バスは紙の切符が廃止されてOpal cardしか使えないので、シドニー旅行中に電車やバスにどんどん乗るなら、まずこのカードをゲットするのがおすすめ。
Opal cardは駅窓口やキオスク、ニュースエージェントなどで無料でもらえ、チャージはカード取扱い店や各駅にあるTop up(トップアップ)というチャージ機か、またはクレジットカードを使ってOpalアプリやOpalウェブサイトでもチャージ可能です。使い方は日本のICカードと同じで、改札や乗降口のカードリーダーにかざすだけ。改札の無い駅やライトレール、フェリーではホームにカードリーダーがあるので気を付けて。カード残額はカードリーダーやチャージ機、Opalウェブサイトでチェックできますよ。
他にはブリスベンのgo card、メルボルンのmyki、アデレードのMetrocard、パースのSmartRider、首都キャンベラのMyWayなど各都市にそれぞれオリジナルのICカードがあります。
3. Opal cardは4種類
Opal cardは主に4種類あり、大人(ブラック)、子供(グリーン)、シニア(イエロー)、コンセッション(グレー)と、どのカードもデザインは一緒ですがそれぞれにベースカラーが違います。
残念ながら、観光客は割引のあるシニア、コンセッションカードは申し込めないので、大人か子供用のカードを使いましょう。ちなみに大人用は16才以上から、子供用は4才からです。
4. Opal cardのこんなメリット・デメリット
今やICカードでストレスフリーな旅ができるようになりましたが、使い方が日本とは少し違うので注意が必要です。まずメリットは、小銭を気にせずスイスイ移動ができて、割引運賃になること。さらにOpal cardは一日・週あたりの使用上限額があり(大人$15.80/日)、それ以上使う時はなんと運賃が無料になるのです。さらに一週間のうち8回以上使うと、それ以降の運賃は全て半額になって、使えば使うほどお得なのもうれしいですね。電車とバスやフェリーなど乗り継ぐ時の特別割引もあります。
これだけ聞くとメリットしかないようですが、デメリットももちろんあります。まず、Opal cardは後から精算するシステムがありません。もしチャージ額が残り少なくなったら乗る前に必ずチャージし、絶対に残り少ないカードのまま乗ってはダメ。というのも、乗り過ごした場合など、降りる時にカード残額が足りなければルール違反とみなされ、最悪の場合200ドル以上の罰金を払うことになってしまうのです。使う時はカードリーダーにディスプレイされる残額をこまめにチェックしてくださいね。
また、チャージ金の払戻しはオーストラリアの銀行口座がいるので、観光の間に使いきる分だけをチャージしましょう。心配なら乗換案内サイトで運賃検索しておくと安心です。なお日本のICカードと違い、キオスクやコンビニなどのショップの支払いでは使えません。
5. 観光客用ICカード
観光客用のICカードは特にありませんが、空港との移動など数回しか電車を使わないなら、シドニーではSingle trip Opal card(シングルトリップオパールカード)という1回使いきりタイプのICカードがおすすめです。駅の券売機で買えて、使い方は他のOpal cardと同じ。通常タイプと違って運賃割引はなく、毎回買わなければいけないのはデメリットですが、チャージ残金を気にしなくてよいというメリットがあります。
6. 海外で使えるクレジットカードを持っていこう
オーストラリアでは基本どこでもクレジットカードOKなので、カードを1枚は持っておくと便利でしょう。ちなみに最も使えるのはVisaかMasterで、Amexもよいですがカード利用料がかかる場合があるので、VisaかMasterの方がおすすめです。カードにプラスして、バックアップ用の現金も用意しておけば、屋台、フリーマーケットなど現金の方がよいスポットでも安心です。
余談ですが現金は100ドル札は避けて20ドルや50ドルにするのがおすすめ。というのもお店で100ドル札を出すと「お釣りがない」と断られることがあるので、小額にくずしておく方が何かと便利ですよ。
7. デジタルクーポンブックでお得に旅行しよう
シドニーやメルボルンなど各エリアごとに1年間有効なお得なクーポンが入ったEntertainment bookという本が毎年4、5月頃から期間限定で発売されます。
こちらは一冊$60~$70ながら、有名レストランやカフェ、主な動物園や水族館、遊園地などが4人まで最大50%オフになったりと、そのお得すぎる中身で毎年買っている人も多い大人気のクーポンブックです。ホテル、レンタカー、クルーズ、ショッピングでも使えて、ウェブサイトでクーポン検索もできるので、買ってみたけど使える場所がなかった…なんてこともありません。デジタル版ならスマホから使うことができるのもうれしいですね。オーストラリア旅行前にぜひチェックしてみましょう!
まとめ
日本と比べれば電子マネー市場はまだまだ進化中のオーストラリアですが、小銭や運賃を気にせずに乗れるICカードは本当に便利。少しずつですがカード間の相互利用もスタートしており、メルボルンでは観光客用ICカードと割引クーポンがセットになったお得パックもあるので、賢く利用してくださいね。
クレジットカードと少しの現金があれば、スマートなオーストラリア旅行が楽しめること間違いなしです。
オーストラリアの電子マネー事情!旅行前に知るべき7つのおすすめ情報!
1. クレジットカード大国オーストラリア
2. 交通系ICカードを賢く使おう
3. Opal cardは4種類
4. Opal cardのこんなメリット・デメリット
5. 観光客用ICカード
6. 海外で使えるクレジットカードを持っていこう
7. デジタルクーポンブックでお得に旅行しよう