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豊かな大自然とユニークな動物たちに囲まれてとにかくのびのび明るい性格の人が多いオーストラリア人。どんなトラブルがあってもいつも笑顔ですが、よくよく付きあってみると意外な一面も垣間見ることができます。
そこで今回は、単純に見えて実は奥深いオーストラリア人の性格について現地在住10年以上の筆者がご紹介します。
オーストラリア人の性格調査!仲良くなる為に必要な7つのコツ!
1. 挨拶は丁寧に
ポジティブで気さくな人が好まれるオーストラリア。その気さくさは全方位に向かうので、お店や電話など相手に話しかける時オーストラリアでは必ず
「Hello!」「Hi!」
に続いて
「How are you? 元気ですか?」
と挨拶する習慣があります。こう言われたら
「I’m fine thank you / 元気です。ありがとう」
「Not bad / まあまあ」
などと短く返した後で、必ず
「How about you? / あなたは?」
と相手に逆に聞き返すのが大切です。ここまでを一つの挨拶フレーズとしてセットで使えると、マナーの良い人だと思ってもらえます。
また、日本のようにお店側の人からだけでなく、お客側からこの挨拶を始める場合もあるので、お互いのタイミングをよく見てさっと自分から挨拶するとスマートです。話好きのオージーならその後のお喋りが弾むことでしょう。
なお、英語の自己紹介には少しコツが必要です。以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ合わせて読んでみてください。

2. 助け合い精神を持とう
オーストラリア人の男性同士はお互いのことを「Mate / メイト」(オージーイングリッシュではマイトと発音)と呼びあう独特の連帯感、マイトシップを持っています。
初対面でもどんな年齢差があってもとにかく
「Good day, Mate! / グッダイ, マイト!」
※オージーイングリッシュ発音
とまるで幼馴染かのように気さくにお喋りし、助け合います。お互いをマイトと呼ぶのは「あなたは仲間」という証拠なのです。
マイトシップで最も有名なのは映画「クロコダイル・ダンディー」で主人公のオーストラリア人がNYでタクシーに乗る時、助手席に座ろうとして驚かれるシーン。というのもオーストラリアでは運転手の話し相手になるため、1人なら助手席に座るのが常識なのです。
オーストラリア人はとにかく気取った人が嫌いで、あまりにも自分のことを何でもオープンに話すので、初めて会うと正直すぎて驚いてしまうかもしれませんが、もしオーストラリアでマイトと呼ばれたら、こちらも物怖じせずにフレンドリーに笑顔で返しましょう。
なお、女性には絶対に「マイト」と呼んではいけないので注意が必要です。
3. 細かいことは気にしない
イージーゴーイングな性格の人が多いオーストラリアでは、何かトラブルがあってもとりあえず
「No worries! / 心配ないよ」
といっておけば大丈夫と学校で教えているのかと思うほど、よくこの言葉を聞きます。
そのせいか時間や仕事、約束にルーズなところも多く、電車やTV番組など遅れるのが当たり前。悪いと思っていないので謝ることもありません。几帳面な人は苛々する場面が多いですが、そこで不満をぶつけてもきっと「No worries」と返ってきて脱力させられることでしょう。
ここでは郷に入っては郷に従えの精神で、気持ちをゆったり持つことがオーストラリア人と付き合うコツです。
4. とにかく人には親切に
オーストラリア人はフレンドリーで親切な人が多いのですが、相手を助けたい気持ちが強すぎて、間違った知識を堂々と教えてくれる場合も少なくなく、学校や役所なども例外ではありません。
俗に「正しい手続きを知りたければ最低でも3人違う人に聞け」と言われている程です。そこでいちいち腹を立てていてはとてもオーストラリアでは生きていけません。残念ですがこういう国なんだと割り切って諦めることが肝心です。
逆に溢れる親切心から困った人を積極的に助けてくれるのもオーストラリア人のいい所で、筆者の子供が小さい時は駅や店などで子供がぐずっても周りの人が進んで助けてくれるので、嫌な思いをしたことがありません。
なお、オーストラリア人の名前でどんな名前が多いか、以下の記事で調べてみましたので、こちらもぜひ読んでみてください。

5. ほめる時は大げさに
日常のどんな小さなことでもオーバーにいうのがオージー式。たとえそれが週末に公園でバーベキューしたというありふれた一日のことでも
「Amazing! / 素晴らしい!」
「Awesome! / 素敵!」
「Fantastic! / 最高!」
など、一生に一度かのようなテンションで言うのがオージースタイル。そこに日本のような謙遜の文化はありません。こんな時は恥ずかしがらずに話を盛ってみましょう。
6. 思ったことはどんどん聞こう
移民社会のオーストラリアでは日本のように「口に出さなくても分かってくれる」という考え方がないので、もし質問や意見があっても自分から積極的に発信しない限り相手はこちらの意図を汲んでくれないことを覚えておきましょう。
なお、日本と違って質問をするのは失礼という考え方はなく、逆に「質問しない人=自分の意見がない人」とネガティブに受け取られることもあるので注意しましょう。
7. 意外な負け犬コンプレックスを知ろう
イギリスの流刑植民地として始まったせいか、実はオーストラリア人であることに密かなコンプレックスを抱いている人も少なからずおり、天然資源に恵まれた広い国土を持つオーストラリアのことを自虐的に「Lucky country」と呼ぶ人もいます。
また、負け犬を好む国民性もあり、巨大な権力に立ち向かう善良な小市民、というオーストラリア人の大好きな構図を描いた「The Castle」というオージー映画はオーストラリア人の性格を知るのに役に立つでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
世間ではとことん明るいイメージのオーストラリア人ですが、その分どこか抜けていたり、実は意外なコンプレックスを抱えていたり、知り合ってみないと分からないところもたくさんあります。でも移民が多い社会だけに、目の前の相手のことをフラットに受け入れてくれる度量の深さも持ち合わせているのがオーストラリア人の大きな魅力です。
初めはその気さくさに驚くかもしれませんが、思い切って飛び込んでオーストラリア人の温かさに出会ってみてはいかがでしょうか?
オーストラリア人の性格調査!仲良くなる為に必要な7つのコツ!
1. 挨拶は丁寧に
2. 助け合い精神を持とう
3. 細かいことは気にしない
4. とにかく人には親切に
5. ほめる時は大げさに
6. 思ったことはどんどん聞こう
7. 意外な負け犬コンプレックスを知ろう