ブラジルの1月、2月、3月おすすめ人気イベント特集!

(José Luis Suerte)

日本の裏のブラジルでは、1月、2月、3月が夏です。まさにラテンの明るい気質が爆発する季節!せっかく訪れるならこの季節がおすすめです。年の初めでもあるのでイベントやお祭りなどがいろいろ催されます。そこで今回は、現地へ何度も渡航経験のある筆者が、ブラジルの1〜3月に開催されるおすすめイベントをご紹介します。

観光客でも参加できるイベントは一体どんなものがあるのでしょうか。ブラジルの一番弾けた季節を一緒に事前チェックしましょう!

 

ブラジルの1月、2月、3月おすすめ人気イベント特集!

 

1. 花火の打ち上げ(12月31日~1月1日深夜)

(Maurice Pirotte)

ブラジルの人たちは花火が大好きです。新年を迎えるカウントダウンが始まると、待ってましたとばかりに、街中のあちらこちらで花火が上がります。サン・パウロやリオ・デ・ジャネイロなどの大きな街では、市の開催する海上花火大会が催されることもありますが、楽しいのは街中のどこから上がるかわからない花火です。

ブラジルでは、日本では一般の人では買えないだろうと思えるような大きな打ち上げ花火が、安価で気軽に買えます。周囲にはアパートメントが密集しているような小さな公園に、地元の人たちがたくさんの打ち上げ花火を抱えて集まってきます。

ブラジルでは豪華な花火より、大きな音と打ち上がっていく際の光を楽しみます。なので、ビックリするような打ち上げの音です。人々は、その大きな音に合わせて、新年が来たことを祝いながら、サンバを踊ります。もちろん、観光客でも気軽に誘ってくれますよ。朝まで続くこのお祭り騒ぎを体験したら、もうブラジルが大好きになりますよ。

 

2. ボンフィン祭(新年の幕開け)

(Fotos GOVBA)

ブラジルの最初の首都だったサルヴァドールで毎年1月の第2木曜日~第3木曜日に行われるLavagem do Bomfim(ラヴァージェン・ド・ボンフィン)のお祭りは、奇跡の教会と呼ばれるボンフィン教会で行われます。元々は教会を清めるために始まった宗教にまつわる祭祀で、教会内では信者のみのミサや行事が行われますが、観光客や信者以外の人たちもたくさん訪れます。その目的はパレードです。

バイーア州の伝統的な白い衣装を身に着けた女性たちのダンスを中心に、いくつものグループがそれぞれのパフォーマンスを披露しながらパレードをします。大きな太鼓などの民族楽器の演奏からアクロバットのような演技を披露するグループまで、見ている人を飽きさせません。中には一緒に踊りだす人たちもたくさんいて、街中が賑わいます。

パレードは、毎年同じコースで行われます。旧市街地からボンフィン教会までの約8㎞続く一般道をクローズして行われるので、終日街中を巻き込んでサルヴァドールの一大イベントとなっています。観光客でもこの沿道にいれば見ることができます。陽気なブラジル人と一緒に楽しめる祭りです。

 

3. 女神の海上パレード(2月2日)

(Fotos GOVBA)

サルヴァドールの中心地から東の海岸沿いの街、ヒオ・ヴェルメーリョで行われるBom Jesus dos Navegantes(ボン・ジェズス・ドス・ナヴェガンチス)は、海の守り神イエマンジャのためのお祭りです。アフリカから長い船旅をしてブラジルに来た人たちにとって海の女神は大切で、その神に感謝をしてお供え物などを海に流します。海上には多くの小舟が浮かび、そこで海への祈りが捧げられ、白いバラが海へ流されます。海で遭難した人々への弔いのお祭りでもあります。

とはいえ、ブラジルのお祭りは賑やかです。ブラジルのお祭りは宗教にまつわるものが多く、このお祭りも司祭が中心になって行われます。海岸近くのイエマンジャを祀るほこらの前で、高位の聖職者が衣装を身に着けて歌を歌うと、女性たちがクルクル回りながら踊ります。太鼓や民族楽器の演奏の中、たくさんの人が海岸からも花、焼き魚や人形などをお供えに海に流します。観光客にとっても、厳かでありながらも陽気なブラジルの音楽と歴史を覗き見ることができるお祭りです。

 

4. リオのカーニバル!(2月前半)

(Jonas de Carvalho)

世界中からたくさんの人が訪れるリオのカーニバルは、ブラジルを代表するサンバカーニバルです。宗教行儀であるため、毎年開催日が変わります。もともとは、食事などで禁欲をしなくてはいけないイースター(復活祭)の前に、羽目を外して楽しんでおこう!というのが謝肉祭で、キリスト教の国では中世の頃からカーニバルや舞踏会が行われてきました。カーニバルのメインはパレードで、多くのグループがそれぞれに趣向を凝らした衣装を身に着けて音楽とダンスを披露しながら、リオ・ブランコ通りを華やかに彩ります。開会式から始まるカーニバル期間は、この大通りだけではなくリオの中心地はどこも歌って踊っている人ばかりです。

カーニバルはただパレードをしているだけではなく、コンテストになっています。メイン会場の700mのまっすぐな道(サンボドロモ)には審査員がいて、予選を勝ち抜いたグループを審査します。カーニバルのメインイベントはここです。前年度の優勝チームも参加して、選りすぐりのチームがパレードをするここで観覧するにはチケットが必要です。700mの両側に観覧席が設けられ、VIP、指定席、自由席、立見席や外国人専用席などがあり、それぞれ金額も数千円~数十万円と大きく違います。セクター(エリア)は13に分かれています。

おすすめはセクター9です。セクター9は、ほぼ700mの中心に位置するので、前方席に審査員席があります。なので、音楽も踊りもここで一段と頑張りを見せてくれます。また、せっかく観るならいい席を確保しましょう。

 

5. サンパウロのカーニバル

(giulianosaade)

ブラジルの2月は、カーニバルの季節です。リオ・デ・ジャネイロ以外のカーニバルも同じ宗教的なイベントなので、同じ日程で開催されます。その中で、三大カーニバルと呼ばれているのは、リオ・デ・ジャネイロ、サン・パウロとサルヴァドールです。

サン・パウロのカーニバルはリオ・デ・ジャネイロに比べると規模が半分程ですが、パレードの華やかさは見劣りしません。華やかな山車とサンバのパレードは終日続きます。チケットもリオ・デ・ジャネイロよりも手頃で、3000円程度で購入でき、十分に楽しめるカーニバルです。

 

6. サルヴァドールのカーニバル

(Dan Poltawski)

サルヴァドールのカーニバルは少し違っていて、飾り付けられた大型のトラックの荷台に、地元の歌手や有名人が乗り込んで、サルヴァドールの街中を移動しながらカーニバルが開催されます。このトラックの後を踊りながら追いかけていく人や、楽器を持ち込んでトラックの上で一緒に演奏を始める人などで、街の人たちを巻き込むようにお祭りが繰り広げられます。

チケットは必要なく、街中がおしゃれをして音楽とダンスを楽しむ人々で溢れます。カーニバルの季節にブラジルを訪れたら、是非飛び込んでラテン気分を楽しみましょう。

 

まとめ

いかがでしたか?
ブラジルを訪れるならこの季節がおすすめです。イベントが大好きなブラジルの人たちと一緒に楽しめば、一段とブラジルを知ることができますね。ただし暑いです。ぜひ涼しい服装で、日焼け止めや帽子などをしっかり準備して行きましょう。

 

ブラジルの1月、2月、3月おすすめ人気イベント特集!

1. 花火の打ち上げ(12月31日~1月1日深夜)
2. ボンフィン祭(新年の幕開け)
3. 女神の海上パレード(2月2日)
4. リオのカーニバル!(2月前半)
5. サンパウロのカーニバル
6. サルヴァドールのカーニバル

 


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