ブルガリア料理というと、ヨーグルト以外だとなかなか思いつかないですよね。多様な地形で自然に恵まれたブルガリアは、ヨーグルトなどの乳製品はもちろんのこと、野菜や果物、お肉が新鮮で、種類も豊富です。また、ブルガリア人たちは「旬」を大切にし、その季節の食材を使って、現在でも昔からの伝統作法で調理する家庭が多いです。
そんな歴史ある料理を楽しみたいというあなたのために、今回はブルガリア旅行するとき、現地でぜひ食べて欲しいブルガリア料理をご紹介します。現地のメハナ(ブルガリア伝統レストラン)で人気の10品のおすすめブルガリア料理を詳しく解説していきます!ぜひご覧ください。
ヨーグルトだけじゃない!現地で絶対食べたいおすすめブルガリア料理10選!
1. バニツァ(Banitsa)
パイ生地で作られたパンのようなものですが、中にはシレネ/sirene(羊のホワイトチーズ)や玉ねぎ、ほうれん草、マッシュルーム、かぼちゃなどバラエティーな豊富な具材が入っています。リンゴとクルミなど甘いバニツァもあり、ブルガリアでは朝食として食べる人も多いようです。レストランにもありますし、ベーカリー屋さんで買うこともできるでしょう。クリスマスの時期になると、鳥や十字架などクリスマスらしい飾り付けがされ、中には1枚のコインが入れられています。取り分ける時に、そのコインの入った部分を取ることができた人は、次の年がラッキーな1年になると言われています。
2. ケバプツェ(kebapche)
(soumit)
コショウやクミンなどのスパイスで味付けされた細長いハンバーグのようなグリル料理。通常は豚と牛肉のミックスで作られていますが、豚だけ、牛肉だけという場合もあります。家庭料理というよりも、レストランや路上の売店で調理されており、ホットドックのようにパンにはさまれているものもあります。スパイシーでお肉の旨味がたっぷり、夏は冷たいビールのお供にぴったりです!
3. ショプスカ・サラタ(Shopska Salata)
シンプルですが、味わい深い、ブルガリアで最もポピュラーなサラダです。ダイスカットされたトマトやキュウリ、玉ねぎに、コショウやシレネ/sirene(羊のホワイトチーズ)が振りかけられています。具材の色は赤・白・緑。つまり、ブルガリアの国旗カラーが揃った料理なんです。現地の人たちは、ブルガリアの伝統的なお酒「ラキア」のショットを飲みながら、前菜として楽しみます。
4. ムサカ(Musaka)
野菜とひき肉が重ねられ、オーブンで焼き上げられたグラタンのようなバルカン半島の料理。国や地域によって具材や調理法も様々ですが、ブルガリアのムサカは、ギリシャのムサカのようになすびではなく、じゃがいもが使われており、ホワイトソースの代わりにヨーグルトがかかっているのが特徴です。
5. シュケンベ・チョルバ(Shkembe chorba)
ブルガリア料理のレストランに行けば必ずあるメニュー。主に牛の胃袋の煮汁と牛乳をベースに調理され、お酢やニンニクスープで味付けされています。癖があるので、好き嫌いが分かれるとは思いますが、ビールやブルガリアの伝統的なお酒「ラキア」ともよく合い、二日酔いにもよく効くと言われています。ブルガリアのナイトライフを楽しんだ後は、このスープを飲んでみてはいかがですか?
6. タラトール(Tarator)
タラトールは、さきほどご紹介したシュケンベ・チョルバとまた全く違うタイプのあっさり系冷製ヨーグルトスープ。刻んだきゅうりやニンニク、ディルやクルミなどが入っていて健康的なスープとして世界でも知られています。夏バテ防止にもなりますよ!
7. カヴァルマ (Kavarma)
お肉と野菜類をトマトで煮込んだ土鍋料理です。ハーブの香りもお口の中に広がり、トッピングとして上にのった半熟卵をつぶして混ぜながら食べると、うま味も倍増!ブルガリア滞在中にぜひ1度は食べるべき伝統料理です。
8. サルミ(Sarmi)
(Dock)
ひき肉やお米、玉ねぎなどを、キャベツやブドウの葉で包んで煮込んでおり、日本のロールキャベツにも似ています。しかしお米が入っているおかげで、お肉や葉から出るコクのあるスープが中にギュッと閉じ込められ、とってもジューシー!ヨーグルトソースをかけても美味しいです。レストランでも、もちろん食べることができますが、ブルガリアではクリスマスイブに各家庭でよく食べられています。
このサルミ、ボスニア・ヘルツェゴビナやクロアチアなどでは「サルマ」と呼ばれていて、食べ方も違っています。隣国の旧ユーゴスラビア各国の料理も合わせて知ることで、いっそう旅行が楽しくなりますよ!「サラエボのおすすめボスニア料理店とコーヒーBar10選!」や「現地で絶対食べたいおすすめクロアチア料理10選」に詳しくまとめていますので、合わせて一読ください。
9. アイリャン(Ayran)
ブルガリアの国民的ドリンク。ヨーグルトを水で割って、塩で味付けするという至ってシンプルな飲み物なのですが、こってりしたブルガリア料理によく合うんです。アイリャンは、身体にも良いと言われています。ヨーグルトに入れられた塩により、乳酸菌の働きが活性化して腸内の環境を整えてくれるため、お肉料理やフライなどを食べても、胃もたれしにくくなり、体脂肪も燃えやすくなるそうです。お値段も安いので、ブルガリア料理を食べる際は、このドリンクをお供にしてはいかがですか?
10. ガラシュ・ケーキ(Garash Cake)
(wikipedia)
ブルガリアで生まれたチョコレートケーキです。生地にはチョコレートの他、クルミもふんだんに使われており、周りはガナッシュチョコレートでコーティングされていて、とっても濃厚。カフェやレストラン、ケーキ屋さんにあるので、スイーツ好きの方はぜひお試しを。
まとめ
いかがでしたか?
ブルガリアならではの食材や調味料を使った伝統料理は、意外と日本人の口にも合うものが多いです。レストランでは、ボリュームが多い割に値段は安く、数百円から1人前の食事が楽しめるでしょう。お店を選ぶ際は、宿のスタッフなど、現地の人に聞くのが、間違いありませんね。観光やショッピングのみならず、存分にグルメも堪能できるブルガリア。日本では味わえないものばかりですから、ぜひ、現地で新しい味を発見されてみてください!
ヨーグルトだけじゃない!現地で絶対食べたいおすすめブルガリア料理10選!
1. バニツァ(Banitsa)
2. ケバプツェ(kebapche)
3. ショプスカ・サラタ(Shopska Salata)
4. ムサカ(Musaka)
5. シュケンベ・チョルバ(Shkembe chorba)
6. タラトール(Tarator)
7. カヴァルマ (Kavarma)
8. サルミ(Sarmi)
9. アイリャン(Ayran)
10. ガラシュ・ケーキ(Garash Cake)