中国の葬式・葬儀にまつわる6つの豆知識!

(flickr By manhhai)

中国で生活をしていると、時として冠婚葬祭に参列しなければならない場面に遭遇することもあります。冠婚葬祭に参列する場合は失礼があってはいけませんから気を使います。ましてや外国であれば風習がわからないですから余計に気を使います。そこで今回は、中国の葬式・葬儀についての豆知識をご紹介します。

 

中国の葬式・葬儀にまつわる6つの豆知識!

 

1. 故人の安置と葬儀の場所

中国では人が亡くなると殯儀館という葬祭場に亡骸を移します。葬儀が始まるまでこちらに安置されて、葬儀を執り行い、火葬場に移ります。ですから、日本の葬儀場と同様の場所ですし、執り行われる過程も日本の場合とそれほど変わりません。

 

2. 葬儀に参列する服装

日本では喪服と呼ばれる黒い葬式用のフォーマルスーツがありますが、中国には喪服はありません。ですから特別の決まりは無いのですが、中国では葬儀は白い色で象徴されているので、白又は黒の服で参列します。参列する時はアクセサリー類をしていくのは慎みましょう。喪章をつける場合は黒い喪章を腕につけます。

 

3. 宗教的な儀式ではない

日本のお葬式の場合、必ずと言っていいほどに宗教的な儀式として行います。仏教の場合では、お寺で実施したり、又は葬儀場で行う場合でもお寺からお坊さんに来て頂いて読経をしてもらいますが、中国の葬儀では宗教性は排除されていて、単なる儀式として進行します。

ですから、お坊さんも来ませんし、焼香もしません。焼香の変わりに献花をします。献花のお花は殯儀館に用意されているので、持参する必要はありませんが、白もしくは黄色の花が献花されます。

 

4. お香典

お香典は日本と同じ様に持参します。金額は必ず奇数にします。しかし9は縁起が良い数字と言われているので、9以外の奇数にします。相場は300元から1000元の間ですが、必ず1元を追加しておくのが風習です。

また、白い無地の紙に包むか、白い封筒に入れて手渡します。お渡しするタイミングは地方によっても違っていますので、参列される場合は現地の知人にご相談してみるといいと思います。

 

5. 葬儀での手順

殯儀館では机と椅子が用意されていてお茶が振舞われます。式は、哀歌の演奏、献花、祭文、弔辞などが行われて進み、その後二三人毎に並んだ参列者が故人に向かって三度お辞儀をして、故人の周りをぐるりと回って故人に別れを告げます。最後に後方に控える遺族に挨拶をして終わります。

日本では式は厳粛に進みますが、中国では式の最中に賑やかに音楽やパフォーマンスが行われたりして派手に故人を見送ります。死者に対する遺族の悲しみと孝行の心をはっきりと示す為に、わざわざ泣き女や泣き男を雇って大げさに泣いて貰う事もあります。

 

6. 火葬と埋葬

式が終わると火葬場で火葬します。火葬が終わると、遺骨を骨壷に入れて直接埋葬するか、又は3年間は納骨堂に安置した後に、儀式を行って風水を重視した墓所に納められます。日本のお盆と同じ風習は清明節(4月5日頃)と呼ばれ墓所にお参りします。三本の太い線香に火を点し、供物を並べ、あの世で通用する紙幣である「紙銭」を何枚か焼きます。

 

まとめ

いかがでしたか?
中国の葬儀も概ね日本の葬儀とは変わりませんが、宗教性が無い事が全く違うところです。ここでご紹介した葬儀の概要はあくまでも都市部での様子です。広大な中国で、しかも農村部では古くからのその地域独自の風習に則って行われていますので、ご紹介した葬儀と内容が変わることもありますので、ご留意下さい。

 

中国の葬式・葬儀にまつわる6つの豆知識!

1. 故人の安置と葬儀の場所
2. 葬儀に参列する服装
3. 宗教的な儀式ではない
4. お香典
5. 葬儀での手順
6. 火葬と埋葬 ]]

 


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