中国の結婚式で知っておくべき7つの豆知識!

中国の結婚式で知っておくべき7つの豆知識!

(Pat B)

似ている様で似ていない隣の国、中国。あなたは中国の結婚式がどの様に行われているのかご存知ですか?中国は、広大で多民族で長い歴史のある国ですから、冠婚葬祭も地域によって様々です。ただ、現代の都市部の結婚式はかなり標準化されていて、お決まり事や年毎にトレンドもあります。

そこで今回は、あなたが結婚式に招待されても戸惑わないよう、中国の結婚式事情について詳しくご紹介します。

 

中国の結婚式で知っておくべき7つの豆知識!

 

1. 中国では結婚式と披露宴は同一式典

実は、現代中国の結婚式の運営は、それ程日本とは違いません。但し、結婚式と披露宴が分離して行われる場合が一般的な日本とは違って、中国では結婚式と披露宴が一緒に行われます。

価値観の多様化が進む日本では、従来の神社・教会・結婚式場で結婚式を挙げ、その後に親戚や友人を招いて披露宴を行うスタイルから、個性的でフレンドリーな形態に変化してきています。

一方、中国では結婚式と披露宴が分離して行われません。結婚式=婚姻成立儀式であり、かつ披露宴という位置付けです。開催される場所は、結婚式場というよりホテルや普通のレストランが一般的です。結婚式場という結婚式専用会場は、筆者は見たことがありません。

 

2. 新郎新婦が結婚式前に行うある事

21世紀を迎える頃から、中国では新郎新婦が結婚式前にある事を行うのがブームになりました。それは街中やスタジオでの撮影です。休日の大都市では、至る所でこの撮影風景に遭遇します。映画の撮影かと見間違う様な、華麗で豪華な衣装を着飾って、歯が浮いてしまう位に大げさなポーズで、新郎新婦が撮影されています。

撮影しているのはプロのカメラマンで、レフ板を持つ助手や、衣装やポーズを直す担当者が一緒というが一般的です。筆者は何度もその光景に遭遇していますが、日本人だと恥ずかしくてできない様な衣装とポーズを、中国のカップルは堂々とこなしています。そしてどのカップルも皆楽しそうで、これからの二人の未来を夢見て輝いて見えます。たくさんのカットを撮影して、結婚式後にアルバムにして、自分たちの大切な記念にしているのです。

 

3. 何とも緩やかな式典の進行

中国の結婚式は、とても緩やかに進行します。日本人としてそれを痛感するのは、開式時間と閉式時間がルーズだからです。事前に結婚式の案内状が届き、日時と場所は当然指定されていますが、日本の様に厳格に結婚式は始まりません。遅れて始まるのが常です。その理由は、遅刻者が多いからです。

開始時刻になっても、空席が目立つのは当たり前。日本人の様に時間に厳格ではありません。参列者は遅刻者が多く、主催者側は遅刻者が多いこともあり時間通りに開始しません。分かり易く言えば、適当に始まります。

開式が宣言されなくても、参列者は各テーブルで勝手にお酒を飲み始め、オードブルを食べ始めます。そして、終了時間もルーズです。参列者の多くは最後まで会場にいません。適度な時間になると、三々五々会場を後にして行きます。

この様に、始まりも終わりも何となく進行しますから、日本の様に式典としてかっちりしていません。良く言えばとてもフレンドリー、悪く言えばとてもルーズな進行と言えます。それでも昨今、日本式のブライダル運営会社のスタイルが普及して来て、当日の運営をブライダルプランナーのプラン通りに進行する事が増えつつありますから、少しずつ定時性は改善されています。

 

4. 極めて普段着が望ましい参列時の服装

中国の結婚式では、参列者の服装はとてもカジュアルです。GパンにTシャツを着てサンダル履きというのは流石に場違いですが、タキシード等の礼服であったり、Yシャツにネクタイをしてスーツ等という服装では参列しません。派手過ぎず、カジュアル過ぎない、普通の服装で参列します。勿論、新郎新婦の立場によっても違いはあるので、共産党幹部であったり、資産家の令息令嬢の結婚式の場合はこの限りではありません。

一般人の一般的な結婚式としては、日本人から見るととても普通の服装で参列している事にびっくりします。結婚式の主役二人を引き立たせる為の謙譲的なマナーと言われています。ですから、参列者は派手な服装は着用せずに、極めて普通の服装で参列します。

男性の場合は、白いシャツに黒いスーツというのは避けて下さい。日本人的には礼服として相応しい服装ですが、中国ではお葬式のいでたちになるからです。

女性の場合は、白と赤のドレスやワンピースも避けて下さい。新婦が着用する白のウエディングドレスや、お色直しで着用される赤いチャイナドレスと被ってしまうからです。中国で結婚式に参列する場合は、タブーは避けて、派手にならず、下品にならない、普通の清潔な服装が望ましいのです。

 

5. 基本的なマナー

結婚式の案内状が届くと、日本の場合は、返信用の葉書が同封されているので、参加の意思表示はこの葉書を返送する事で伝えます。中国の場合は、返信用の葉書は同封されませんから、直接会って伝えるか、電話、メール、手紙など、自発的に参加の意思表示をしなければなりません。

また、参列する際には、ご祝儀を持参します。中国では、ご祝儀袋は”紅包”と言い、日本と同じようにコンビニや文房具店で販売されています。この”紅包”に紙幣でご祝儀を入れて、結婚式に参列する場合は持参し、参列しない場合でも、結婚式の事前に新郎又は新婦にお渡しします。”紅包”は、結婚式の進行の中で、新郎新婦が各テーブルに巡回する時に直接渡すというのが慣習ですが、昨今は日本的に会場の受付でお渡しする場合があります。

金額の相場はありますが、新郎新婦との関係、地域性等によって一概には申し上げられませんから、周囲の友人に相談して、金額を決定するのが宜しいと思います。逆に、参列者が頂く引き出物ですが、日本の様にそこそこの品物が用意されません。テーブルの上に飴、チョコレート、煙草等が置かれているのが一般的です。日本人的には拍子抜けかもしれませんが、これが普通です。

 

6. キャンドルサービスではないお決まり

結婚式が始まると、日本の様に新郎新婦両家の主賓による挨拶や、勤め先の上司の挨拶等が続く訳ではありません。適度に挨拶が終わると、様々な趣向を凝らしたプログラムが進行します。メインイベントは、日本の場合、新郎新婦がお色直しをした後で、参列者の各テーブルを回って、二人でテーブル上のキャンドルに点灯するキャンドルサービスが一般的ですが、中国の場合は、新郎新婦が各テーブルを巡回して、参列者に煙草やお酒をふるまいます。煙草を吸わない方にはお酒がふるまわれ、煙草を吸う方には、新郎が煙草を差出し、新婦がライターで火をつけます。このイベントが終わると、そろそろ結婚式は終盤に向かいます。

 

7. 三々五々お開きに

さて、結婚式のメインイベントも終了すると、そろそろお開きかと思いきや、いつになっても終わりません。中国の結婚式では、式の終了時間は一般的には決められていないのです。ですから、参列者は三々五々、適宜会場を離れて行きます。日本人の感覚からすると、結婚式を中座する訳ですから、とてもびっくりしてしまうのですが、適当な時間で帰るというのが慣習です。

ですから、新郎新婦との関係性を考慮した上で、ご自分の判断で帰って構いません。式が終了しないからと言って、最後まで会場にいる必要は無いのです。何となく始まって、何となく終わる。それが中国の結婚式の特徴です。

 

まとめ

いかがでしたか?
このように中国の結婚式はとても緩やかで格式ばっていません。海外の結婚式に参列するとなると、マナーやルールに関して心配になってしまうと思いますが、中国の結婚式の場合は、とてもフランクにルーズなので、タブーだけは守れば、とてもお気軽に参列することができると思います。中国の結婚式に参加する際には、上記のポイントを押さえつつ、幸せな時間を新郎新婦や参加者と共に堪能してください。

 

中国の結婚式で知っておくべき7つの豆知識!

1. 中国では結婚式と披露宴は同一式典
2. 新郎新婦が結婚式前に行うある事
3. 何とも緩やかな式典の進行
4. 極めて普段着が望ましい参列時の服装
5. 基本的なマナー
6. キャンドルサービスではないお決まり
7. 三々五々お開きに

 


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