中国のバレンタインデーはどんな感じ?6つのおもしろ豆知識!

クリスマスと同様に、現代中国ではバレンタインデーも一般的になってきました。世界と同じで2月14日がその日です。日本のバレンタインデーも日本独特の風習になっていますが、中国のバレンタインデーも独特で、日本の風習とはちょっと違います。そこで今回は、中国のバレンタイン事情をご紹介します。

 

中国のバレンタインデーはどんな感じ?6つのおもしろ豆知識!

 

1. バレンタインデーは中国語で何と言う?

St.Valentine’s Day 男女の結婚が禁止されていたローマ時代に、多くの男女を結婚させた罪で処刑されてしまった聖バレンタイン司教の処刑日が2月14日。やがてキリスト教の祝日となり、男女が愛を確認する日になったと言われています。日本ではSt.Valentine’s Dayを外来語としてカタカナでバレンタインデーと呼んでいますが、中国では何と呼ばれていると思いますか?発音を当て字にした表現ではなく、意味で表現されています。中国でバレンタインデーは「情人節」と書きます。日本人が情人という単語を見ると、何だか不倫の愛人の様に見えますが、中国語で情人とは恋人の意味なんです。ですから、中国のバレンタインデーは”恋人の日”という意味なんです。

また、中国語は漢字を読む日本人からすると、誤解しそうな単語がたくさんあります。「中国語で絶対に使ってはいけない超危険な単語20選」に特集していますので、合わせて読んでみてください。

 

2. 日本と反対、男性から女性に

日本のバレンタインデーは、女性から男性にチョコレートを贈って想いを告白する日として定着しました。中国ではこれが全く違うのです。男性が女性にプレゼントを贈って、確かな愛情を確認しあう日なんです。日本のバレンタインデーも年々少しずつ変化がありますが、筆者の若かりし頃、つまりバレンタインデーが始まった頃は、好きな男性に想いを告げられない女性が、思い切ってチョコレートと共に恋愛感情を告白する日として始まりました。中国のバレンタインデーは思い切って告白をする日ではなくて、既に恋愛関係にある男女が、男性から女性にプレゼントをしてロマンチックに過ごす事で、お互いの愛情を確認しあう日という感じで定着しています。

 

3. 薔薇を贈るのが一般的

日本では、女性が男性にチョコレートを贈る風習として定着していますが、中国では薔薇の花を贈るのが一般的です。前日から当日の中国の大都会では、花屋さんが大繁盛します。街中はというと、商魂逞しい臨時の花売りが、そこかしこで見られるようになります。日本ではチョコレートを贈る日という事が知られている事から、チョコレートを買い求める人たちもいます。

また、愛を確かめ合うだけでなく日頃の感謝を伝えることで、恋人たちの仲はますます深まります。感謝を伝えることの大切さは、日本でも同じことですよね。「ありがとうを中国語でもっと言おう!超便利20フレーズ」に中国語のいろいろな「ありがとう」のフレーズを集めましたので、謝謝(シェイシェイ)以外にどんな表現があるか、ぜひ一読ください。

 

4. 義理のプレゼントはしない

日本のバレンタインデーは、想いを伝える相手だけではなく、職場や友達、家族などにもチョコを贈る事が一般化しました。通称”義理チョコ”と呼ばれる、本命以外の相手に贈る、格下のチョコレートのことです。皆さんも贈ったりもらったりした経験があるはずです。中国のバレンタインデーには、日本の”義理チョコ”と同様の”義理薔薇”はありません。あくまでも恋愛感情を持つ一人の人にだけプレゼントを贈ります。自分の周囲の集団や環境に気を使う日本人と、個人主義の強い中国の人たちとの違いと見ることもできます。

なお、中国の女性や中国人の性格については「中国人女性のなかで美人と言われる8つの条件とは?」や「中国人が嫌い・苦手と言うあなたに知ってほしい6つの事実」に詳しく特集していますので、是非チェックしてみてください。

 

5. お返しのホワイトデーは無い

2月14日に女性が男性にチョコレートを贈ると、一ヵ月後の3月14日にはチョコをもらった男性がお返しを返すというホワイトデーも日本では一般化しました。ご祝儀を頂いたらお返しをする風習のある日本らしい風習でもあります。日本のホワイトデーに当たる風習は中国にはありません。つまり、男性からプレゼントをもらった女性はお返しをする風習が無いので、女性はとってもお得です!(笑)

 

6. もう一つのバレンタインデー

2月14日の「情人節」以外にも、中国には恋人どうしが愛情を確かめ合う日があります。旧暦の7月7日、七夕がその日です。どちらの日も年々一般かしつつありますが、中国社会に広く根強く定着している風習とはまだ言えないと思います。「情人節」と七夕のどちらが早く”恋人の日”として定着して、どちらが早く一般化したのかは定かではありません。いずれにしても、日本と違って中国では、”恋人の日”が年に二回あるです。

なお、こういう恋人の日には愛を確かめ合ったり、プロポーズがあったりと、愛に溢れたフレーズが恋人たちの間で飛び交います。中国人に想いを寄せている方、お付き合いしてる方はぜひ「中国語でプロポーズ!まっすぐ愛を伝えるフレーズ10選!」や「中国語で「愛してる」の言い方まとめ厳選15フレーズ」を読んで、特別な日だからこそのフレーズを伝えてみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

いかがでしたか?
この様に、中国のバレンタインデー日本の風習とかなり違うのです。男女の愛情を確認しあう日という意味では、中国のバレンタインデーの方が日本よりもストレートである感じがします。両国の国民性の違いは、こういう世界的な習慣でも理解することができます。尚、以上はあくまでも都市部の状況であり、内陸の農村部では事情が変わりますので、ご留意下さい。

また、バレンタインデーだけでなく、クリスマスや祝日など、中国と日本では同じ行事で大きな差があります。「中国のクリスマスはどんな感じ?6つのおもしろ豆知識!」や「中国の祝日を徹底分析!どんな日があるか全部教えます!」を一緒に読んでいただき、お隣の国、中国についての知識をさらに深めていただければ幸いです。

 

中国のバレンタインデーはどんな感じ?6つのおもしろ豆知識!

1. バレンタインデーは中国語で何と言う?
2. 日本と反対、男性から女性に
3. 薔薇を贈るのが一般的
4. 義理のプレゼントはしない
5. お返しのホワイトデーは無い
6. もう一つのバレンタインデー

 


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