中国には様々なビザの種類があります。短期の観光であればビザ申請なしで15日間の滞在が可能なので、複雑な書類も制限もなくパスポートと航空券さえ準備すれば観光できますが、それを過ぎる場合は申請書類の準備が必要です。今回は、中国でビザを取得する際に知っておくと便利な6つのポイントを筆者の経験を交えながらご紹介します。
中国でビザを取得するとき超役立つ6つのポイントとは?
1. ビザの種類
まずビザの種類について簡単に説明していきます。
・観光ビザ[Lビザ] 観光などで中国を訪れる際に15日以上滞在する場合は観光ビザを取得しなければなりません。期限は30日と90日のビザを申請時選択する事ができます。期限前に帰国することももちろん可能です。
・訪問ビザ[Fビザ] 訪問ビザとは 視察、商用、会議、講義、参観、スポーツ、友好交流、短期留学、研修等の目的で訪中する場合に申請するビザの事を言います。
・中国留学ビザ[Xビザ] Xビザとは留学期間が半年を超える留学の場合に申請するビザの事をいいます。三か月や半年の留学であれば訪問ビザでも構いません。それから学校側と留学の手続きが終わって以降、先に訪問ビザや観光ビザを取得し、入国した後で、学校側の指定した公安局で留学ビザへの切り替えも可能になります。
・就業ビザ[Zビザ] 就業ビザとは中国にて仕事を行うために必要なビザで、このビザがないと中国にて就業できません。注意して頂きたいのは、中国はとても学歴などを重視しているので大卒でないと中国での就業はできないという規制があります。
2. 各種ビザ取得の際に必ず必要な物
(1)パスポート
(2)証明写真一枚(3×4cm)
(3)記入済みの「査証通知表」
(こちらは旅行会社にてチケット購入からビザの申請の際、旅行会社が準備してくれる大使館への提出書類になります。自分で準備する場合は日本の中国大使館ホームページから資料をダウンロードできます)これらの物はビザ申請時に必ず必要な物ですので前もって準備しておきましょう。
3. Lビザ申請の際に必要な物
上記(1)(2)(3) のほか戸籍謄本が必要になります。期間や帰国回数、一次入国(シングル)、二次入国(ダブル)等は申請時に記入する査証通知表に記入欄がありますのでそちらで選択してください。
4. 訪問ビザ(Fビザ)申請の際に必要な物
(1)(2)(3)、それから訪問先の出す招聘状。個人や企業、学校側が準備する書類でこれを提出する事により相手側とあなたの間に繋がりがある事を確認しなければならない。こちらはコピーでも可能ですが時に原本を要求される場合もあるので注意しましょう。筆者は以前中国の知人訪問で180日の二次入国のビザを申請しました。その際、知人に普通の紙に繋がりがある内容の文章を書いてもらい、それを携帯の写真にとってメールで送ってもらい印刷して提出しましたが、それでも取得することができました。
5. 留学ビザ(Xビザ)の場合
上記(1)(2)(3)のほか、留学先の入学通知書の原本。(コピーでも可)健康診断書。(こちらの健康診断書は必ず国公立病院での診断書を提出する事)
6. シングル、ダブル、マルチ
シングルとは入国後、一度日本に帰ってしまうとビザの期限がまだ切れていないにも関わらず、取得したビザが無効になるビザです。次にダブルとは一度だけの出国が許されているビザで、ビザの期間内であれば一度だけ日本へ帰国が可能です。最後にマルチとは、ビザ期間内であれば何度でも出入国が可能です。頻繁に出入国される方はこちらで取得する便利です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は誰にでも解りやすいようにビザの取得ポイントをご紹介しました。専門サイト等では準備しなければいけない書類名などが複雑で難しく、混乱してしまうこともありますが、ここでご紹介したように実際はそんなに複雑な事はありません。最後に注意して頂きたいのが、中国は国の情勢の影響を受けて頻繁に必要書類や滞在期間、申請時にかかる費用などの条件が変わります。たとえ滞在中であれどマメに最新情報をチェックすることをおすすめします。
中国でビザを取得するとき超役立つ6つのポイントとは?
1. ビザの種類
2. 各種ビザ取得の際に必ず必要な物
3. Lビザ申請の際に必要な物
4. 訪問ビザ(Fビザ)申請の際に必要な物
5. 留学ビザ(Xビザ)の場合
6. シングル、ダブル、マルチ