クロアチア語でありがとうをもっと言おう!超便利15フレーズ

クロアチア語でありがとうをもっと言おう!超便利15フレーズ

(flickr.com Sea organ :) by PROMichał Kołodziejski)

あなたはクロアチア語の「ありがとう」をどう言うかご存知でしょうか。クロアチアは観光が主要な産業の一つであり、ヨーロッパ各地をはじめ、世界中から観光客が来るため英語やドイツ語などの主要な外国語もかなり通用し、クロアチアの観光地を訪れるだけならクロアチア語で「ありがとう」を何と言うか知らなくてもあまり困らないかもしれません。しかし、クロアチア語を少し話すだけでも現地の人々は喜んでくれますので、クロアチアへ行く前に「ありがとう」に関する表現を覚えてクロアチア旅行中に積極的に使っていきましょう。クロアチア語はスラヴ語派の南スラヴ諸語に属する言語ですが、クロアチア語はかつてセルビア語・ボスニア語・モンテネグロ語とあわせてセルボクロアチア語と呼ばれており、スロヴェニア語など他のスラヴ系言語とも類似しています。そのためクロアチア語と併せてセルビア語などを学習する人もいるかと思われますが、それぞれの違いを知ることによってもしあなたがクロアチアへ行った際に困らず、逆にセルビア等へ渡航する場合にも役立つと思います。今回は、セルビア語など類似する言語との違いにも触れつつ、発音や文法といった重要なポイントも踏まえながら、クロアチア語の「ありがとう」を紹介していきます。

 

クロアチア語でありがとうをもっと言おう!超便利15フレーズ

 

1. Hvala! フヴァーラ / ありがとう

最も基本的な「ありがとう」を表す表現です。vは上唇と下歯を近づけて発音する音ですので、「フワーラ」のように聞こえることもあるかと思います。lは舌先を上の歯の裏から歯茎あたりにつけて発音する音であり、舌を弾いたり巻いたりして発音するrとは違う音です。このHvalaという表現は、ブルガリア語とマケドニア語を除く南スラヴ諸語で共通していますので、クロアチア語だけではなく、ボスニア語・モンテネグロ語・セルビア語はもちろん、スロヴェニア語においても使うことができます。関連する語彙としてzahvala (ザフヴァラ)「感謝」という名詞とhvaliti (フヴァーリティ)「感謝する」という動詞などがあります。クロアチア語を本格的に勉強しようと思う方は覚えておきましょう。hvalitiは例えばHvalim te. (フヴァーリムテ)「私は君に感謝する。」において「君に」を表す部分が与格のtiではなく対格のteが用いられるように、目的語は日本語とは違って「~に」を表す与格ではなく「~を」を表す対格になる点に注意してください。

 

2. Fala! ファーラ / ありがとう

hvがfに変化する現象は沿岸部のダルマチア地方でよく見られますが、このFala!という表現は、話し言葉としてダルマチア地方のみならずクロアチア国内のその他の地域やセルビアなどでもよく使われます。Hvalaが言いにくい人はこちらの表現を使っていきましょう。他のhvalaを用いた表現もhvalaをfalaに置き換えて言うことができます。

 

3. Hvala Vam! フヴァーラヴァム / ありがとうございます

Vamは「あなた」を意味する代名詞Vi (ヴィー)の与格短形で「あなたに」を意味しますが、前の単語と続けて発音されます。このように前の単語と続けて発音される語は他にもいくつかありますが、前の単語と続けて発音される語が複数使われる場合を除いて、文ないしは句の最初の語の次の位置に置かれます。

 

4. Hvala ti! フヴァーラティ / ありがとう

tiは「君」を意味する代名詞ti (ティ)の与格短形で「君に」を意味しますが、Vamと同じく前の単語と続けて発音されます。上述のVi(ヴィー)はあまり親しくない相手に対して使い、ti (ティ)は親しい相手に対して使います。

 

5. Hvala vam! フヴァーラヴァム / ありがとう、ありがとうございます

この表現はHvala Vam!と発音上は全く同じですが、このvamは「君たち」や「あなたたち」を意味する代名詞vi (ヴィー)の与格形です。親しいかどうかによって単数では使い分けがありますが複数形にはありません。

 

6. Hvala tebi! フヴァーラ・テビ / 君、ありがとう

tebiはHvala ti!のtiと同じく「君に」という意味ですが、長形は独立した単語ですので先頭にもってきてTebi hvala!のように言うこともできます。Vamやvamに対する長形はそれぞれVamaとvamaですので「あなたにありがとう」はHvala Vama! (フヴァーラ・ヴァマ)、「君たちにありがとう」はHvala vama! (フヴァーラ・ヴァマ)となります。

 

7. Hvala Vam doktore! フヴァーラヴァム・ドクトレ / 先生ありがとうございます。

ある人に「ありがとう」を言いたい場合、Hvala VamやHvala tiに人名などの呼びかけの形(呼格)を付加することもできます。doktoreはdoktor (ドクトル)「ドクター」の呼格です。怪我などをして病院で診てもらい、「ありがとう」を言いたい場合にこの表現を応用してみましょう。もし女医に対して「ありがとう」を言いたいのであればdoktorの女性形であるdoktorica (ドクトリツァ)の呼格doktoriceを用いてHvala Vam doktorice! (フヴァーラヴァム・ドクトリツェ)といいます。なお、呼びかけを先に言うこともできますが、その場合は書く場合Doktore, hvala Vam!のように呼びかけの後にzarez (ザーレズ)すなわちコンマが入ります。

 

8. Hvala lijepa! フヴァーラ・リエパ / どうもありがとうございます

Hvalaだけでは足りないと思ったら、この表現を使います。lijepaは「美しい」という意味の形容詞です。ijeは「イエ」とイからエに続けて発音されるか「イイェ」のように発音されます。なおこのHvala lijepa!という表現はクロアチア語以外ではあまり使われないようです。

 


 

9. Hvala lijepo! フヴァーラ・リエポ / どうもありがとうございます

Hvala lijepa!と同じ意味です。lijepoは「美しく」という意味の副詞です。Hvala lijepaとは異なり、この表現はボスニアやモンテネグロでもよく使われます。セルビアにおいては次に述べる理由によりHvala lepo! (フヴァーラ・レーポ)が使わています。lijepaやlijepoに現れるije (イエ/イイェ)は、地域によってe (エー)と発音されたりi (イー)と発音されたりもします。ijeを使う方言は「イェ方言」、eを使う方言は「エ方言」、iを使う方言は「イ方言」と呼ばれます。クロアチア語・ボスニア語・モンテネグロ語の標準形はイェ方言です。一方でセルビア共和国におけるセルビア語の標準形はエ方言です。

 

10. Hvala puno! フヴァーラ・プノ / どうもありがとうございます

punoとは「たくさん」を意味する副詞ですが、この表現もHvala lijepa!やHvala lijepo!とほぼ同じ意味です。もちろんクロアチアだけではなくボスニアやセルビアなどでも使うことができます。

 

11. Hvala najljepša! フヴァーラ・ナーイリェプシャ / 最高にありがとう

najljepšaはlijepaの最上級で「最も美しい」という意味です。したがってかなり強く感謝の意を表したい場合に使います。

 

12. Hvala Vam puno! フヴァーラヴァム・プノ どうもありがとうございます

Hvala VamやHvala tiにpunoを組み合わせることもできます。その場合、前に述べた理由によりVamやtiが2番目の位置に来ます。もしlijepaと組み合わせれば同様に、Hvala Vam lijepa! (フヴァーラヴァム・リエパ)となります。

 

13. Nema na čemu ネーマ・ナチェム / どういたしまして

「ありがとう」を表す表現の返答として使われる表現です。naは「~の上に」を表す前置詞であり、次の語と続けて発音されます。

 

14. Molim lijepo モリム・リエポ / どういたしまして

Nema na čemuと同様に「ありがとう」を表す表現の返答として使われる表現です。

 

15. Fala lipa! ファーラ・リーパ / おおきに

クロアチアはそれほど大きくない国でクロアチア語標準形はセルビア語やボスニア語やモンテネグロ語の標準形とかなり似ていますが、クロアチア各地には多彩な方言があります。ダルマチア地方の多くでは、クロアチア第二の都市スプリットをはじめとして、イ方言が広く用いられており、Hvala lijepa!の代わりにこのFala lipa!がよく使われます。ダルマチア地方へ行った際にはこの表現も使ってみるといいでしょう。ただしダルマチア地方南部に位置するアドリア海の真珠ことドゥブロヴニクおよびその周辺はイ方言域ではなくイェ方言域ですのでこの表現は使われません。

 

まとめ

いかがでしたか?
「ありがとう」に関する表現はいくつもありますが、多くの表現はHvalaが入っており、それに他の要素を付け足すことで作られます。そのため、多くの表現を一度に覚えるよりもまずは「ありがとう」に関する表現のHvala!と口語で多用されるFala!に加え「ありがとう」に対する返答としてのNema na čemu と Molim lijepoの4つをまず覚えたうえで、他の表現にも次第に慣れていくのが良いと思います。あせらず、着実に使えるようにじっくりと身につけてください。クロアチア語は単語の位置よりも、名詞や形容詞などの変化によって格すなわちてにをはや数(単数・複数)などが表現され、動詞の変化によって時制などが表現されます。動詞の語尾によって人称が明示されますので、頻繁に主語が省略されます。文法事項、特に単語の変化は意味を把握する上でかなり重要であり文法事項を通してなぜこのような表現が用いられるのかもわかってきますので、もし

 

クロアチア語でありがとうをもっと言おう!超便利15フレーズ

1. Hvala! フヴァーラ / ありがとう

2. Fala! ファーラ / ありがとう

3. Hvala Vam! フヴァーラヴァム / ありがとうございます

4. Hvala ti! フヴァーラティ / ありがとう

5. Hvala vam! フヴァーラヴァム / ありがとう、ありがとうございます

6. Hvala tebi! フヴァーラ・テビ / 君、ありがとう

7. Hvala Vam doktore! フヴァーラヴァム・ドクトレ / 先生ありがとうございます。

8. Hvala lijepa! フヴァーラ・リエパ / どうもありがとうございます

9. Hvala lijepo! フヴァーラ・リエポ / どうもありがとうございます

10. Hvala puno! フヴァーラ・プノ / どうもありがとうございます

11. Hvala najljepša! フヴァーラ・ナーイリェプシャ / 最高にありがとう

12. Hvala Vam puno! フヴァーラヴァム・プノ どうもありがとうございます

13. Nema na čemu ネーマ・ナチェム / どういたしまして

14. Molim lijepo モリム・リエポ / どういたしまして

15. Fala lipa! ファーラ・リーパ / おおきに

 

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