デンマークというと、アンデルセンの国や世界幸福度ランキング上位常連国、あるいは素敵なデザインやインテリアを持つ国など、人口550万人の小国とは思えないほど魅力にあふれた国ですよね。そんなデンマークへ旅行する際に知っておきたいことが現地の移動手段。タクシーや電車・バスなど、交通事情は事前に押さえておきたいですよね。
そこで今回は、デンマーク在住の筆者が、デンマークの交通事情について詳しくご紹介します。
デンマークのタクシー事情やおすすめ移動手段!旅行前に知るべき7つの事!
1. 便利な電車やバス。レンタル自転車もおすすめ!
コペンハーゲンの街は交通の電車やバスがとても便利です。S-tog(エストー)とよばれる近郊電車やメトロ、バスは共通乗車券で乗車できます。
また、コペンハーゲンとその近郊エリアは「ゾーン」で地域ごとに分けられており、現在地から目的地までのゾーンがいくらであるかで、運賃が決まります。最低1時間~の時間制限(ゾーン数によって変わります)があり、時間内であれば、1枚の切符で、目的地まで行って自宅に戻ってくるということも可能です。(ゾーンが記載されている詳しい地図は観光案内所や駅などに置いてあります。)
ちなみにデンマークでは駅に改札はなく、その代わり時々検札がやってきます。故意かそうでないかにかかわらず、不足があった場合は罰金(約13,000円)を取られるので、ご注意を。
コペンハーゲンはとてもコンパクトな街なので、市内中心部の観光であれば、徒歩でも十分まわれます。もしくは、街のあちこちに無料で借りられるレンタル自転車もあるので、(デポジットの支払い要)自転車で爽快にコペンハーゲンを散策するのもおすすめです。
デンマークは平らな国土な上、自転車専用レーンが整備されているので、自転車で通勤通学する人がとても多いです。電車内にも自転車を無料で乗せられますし、自転車専用の駐輪スペースも設けられているほどです。
ただし、デンマーク人は自転車をかなり飛ばします。うっかり自転車専用レーンにはみ出してしまったりしたら、非常に危険なので、注意が必要です。
2. 観光にオトクなコペンハーゲンカード
観光施設を多くまわる予定なら、コペンハーゲンカードがオトクです。24時間、48時間、72時間、120時間有効のカードがあり、(料金は約7,000円~16,000円)コペンハーゲンとその近郊の電車、バス、水上バス、メトロが乗り放題の上、市内の70以上の主要観光施設の入場が無料、レストラン等の割引もあります。
主要駅や空港、ホテル、コンビニなどの施設の他、ネット販売もあります。
3. 市内であれば英語は通じる!
公用語はデンマーク語ですが、英語の通用度は非常に高く、特にコペンハーゲン市内の観光地ならほぼ英語のみでOKです。レストランでもデンマーク語の他、英語メニューを用意しているところも多いです。
一般的にデンマーク人は自国が小国であることを自覚しているので、デンマークを訪れる旅行客にデンマーク語が分かることを期待しておらず、デンマーク語の代わりに英語でコミュニケーションをとることに抵抗がない人がほとんどです。
とはいっても、こんにちは / ハイ 、ありがとう / タック など、簡単なあいさつ程度はデンマーク語で言えるときっと喜んでもらえるでしょう。デンマーク語のあいさつは「今すぐ使える!便利なデンマーク語あいさつ15フレーズ!」を読んでおくとよいでしょう。
4. クレジットカード社会。タクシーのチップは不要!
デンマークはカード社会で、ほとんどのレストラン、ホテル、お店ではクレジットカードが使えます。(デンマーク国外のクレジットカードは手数料がかかる場合もあります。)
また、サービス料やタクシー料金には原則的にチップが含まれているので、更に上乗せして支払う必要はありません。
ちなみにデンマークは非常に物価が高い国です。お土産がてらに現地調達も良いですが、同じ金額なら日本の方がクオリティも満足度も高いですし、デンマーク語表記のみ(英語表記がない)のものも多く、使い慣れたものを日本から持ってくる方が経済的かつ便利です。
物価については「デンマークの物価を徹底分析!旅行前に知るべき7つのポイント!」に詳しく特集していますので、合わせてチェックしておきましょう。
5. 快適に移動できる夏vs北欧の雰囲気を楽しめる冬
北欧の観光シーズンといえば、日が長くて気候もさわやかな夏が人気です。ただし、お店(特に個人経営のアンティークショップなど)によっては、夏季に長期休業することもあるので、注意が必要です。
それ対して、冬は寒くて日照時間が短いので、観光施設(特に屋外)などによっては、休業していたり営業時間が短縮されたりということもあります。11月末~12月のクリスマス時期はクリスマスマーケットの季節で、北欧ならではのクリスマスデコレーションはとても見ごたえがあります。季節ごとに違った魅力があるので、目的に合わせて決めるとよいでしょう。
6. お水について
交通事情に加えて少しご紹介したいのが水事情です。デンマークの水道水は清潔なので飲用しても全く問題はありませんが、硬水のためシャワー時に髪やお肌がごわついた感じがしたりと、違和感を感じることもあります。
また、日本と比べて、空気も非常に乾燥しているので、移動時の乾燥対策にスキンケアやヘアケア用品を持参することをおすすめします。
7. 服装について
北国デンマークを旅する際は、冬はもちろん夏でも防寒対策が必須です。夏でも30度以上になることは稀な上、日の中でも寒暖差が大きく、朝晩は冷え込むことも。天気も変わりやすいので、風雨対策に防水加工のジャケットが欠かせません。
古い街並みが残されている市街地では石畳が多く、ヒールなどは足が疲れてしまうので、歩きやすいスニーカーがおすすめ。前述のように夏でも冷えることがあるので、サンダルだけでは危険です。
また、北国とはいえ、日差しは意外と強いので、夏の紫外線対策に帽子やサングラス、日焼け止めは必須です。
冬はとにかく冷える上、天気が良くない日が多いので、防水加工がしてあるもので、しっかりと防寒対策をお忘れなく。
まとめ
いかがでしたか?
以上、デンマーク滞在をより快適にするために知っておくべき大切なポイントをご紹介しました。備えあれば憂いなし、といいますが、しっかり情報収集して準備することで、旅の楽しさも倍増すること間違いなしです。デンマークへお越しの際はぜひ上記情報を使って快適に旅行してくださいね。
デンマークのタクシー事情やおすすめ移動手段!旅行前に知るべき7つの事!
1. 便利な電車やバス。レンタル自転車もおすすめ!
2. 観光にオトクなコペンハーゲンカード
3. 市内であれば英語は通じる!
4. クレジットカード社会。タクシーのチップは不要!
5. 快適に移動できる夏vs北欧の雰囲気を楽しめる冬
6. お水について
7. 服装について