英語圏の人が名前・ニックネームをつける時の7つの法則

アメリカの元大統領「ビル・クリントン」や有名ミュージシャンの「ボブ・ディラン」。誰もが知る人なので彼らの名前はもちろん本名かと思いきや、実はどちらもニックネーム。Bill ClintonはWilliam Clinton、Bob DylanはRobert Dylanが本名なんです。

日本人の感覚からすると大統領の名前がニックネームだなんてあり得ないと思いますが、英語圏、特に北米の社会ではそれ程までにニックネームが浸透しています。相手から自己紹介の際に伝えられる名前が既にニックネームの事も多々ありますし、名前の後に「○○と呼んで」と付け加える方もいます。

そして海外で生活する日本人の方の中にも、より生活をスムーズにする為にニックネームを持つ人もいます。日常生活にあふれている英語圏の人のニックネーム。今回はそんなニックネームの事をもっと知りたい方の為に「英語圏の人が名前・ニックネームをつける時の7つの法則」をご紹介します。

 

英語圏の人が名前・ニックネームをつける時の7つの法則

 

1. 名前の短縮形(最初の音節)

こちらはとても一般的なニックネームの付け方で、最初の音節を取って名前を短縮して呼びます

(例)
・David(デイビット)→ Dave(デイブ)
・Michael(マイケル)→ Mike(マイク)
・Nicholas(ニコラス)→ Nick(ニック)
・Nancy(ナンシー)→ Nan(ナン)
・Raymond(レイモンド)→ Ray(レイ)

 

2. 名前の短縮形(最後の音節)

こちらも同じく名前の短縮形ですが、最後の音節を取っています。最初と最後のどちらを使うかの明確なルールはありませんが、本人の好みや響きの良さで決める事が多いようです。

(例)
・Elizabeth(エリザベス)→ Beth(ベス)
・Anthony(アントニー)→ Tony(トニー)
・Isaac(アイザック)→ Zac(ザック)
・Herbert(バーバート)→ Bert(バート)

 

3. 最後に「y」を付ける

「y」を付け語尾を「イー」の音にする事で、呼びやすく親しみやすいイメージになります。名前にそのまま「y」を付ける場合、名前を短くしてから「y」を付ける場合があります。

(例)
・Frederick(フレドリック)→ Freddy(フレディー)又は Fred(フレッド)
・Daniel(ダニエル)→ Danny(ダニー)
・Nicholas(ニコラス)→ Nicky(ニッキー)又は Nick(ニック)
・Katherine(キャサリン)→ Kathy(キャシー)又は Kate(ケイト)

 

4. 最後に「ie」を付ける

こちらも「y」と同じく「ie」を付ける事で語尾を「イー」に変えるニックネームの付け方です。「y」を使うか「ie」を使うかに明確なルールはなく、前のアルファベットや本人の好みで決まるようです。

(例)
・Edward(エドワード)→ Eddie(エディー)又は Ed(エド)
・Jennifer(ジェニファー)→ Jennie(ジェニー)又は Jenny(ジェニー)
・Sophia(ソフィア)→ Sophie(ソフィー)
・Susan(スーザン)→ Suzie(スージー)又は Sue(スー)

 

5. 最後に「in」を付ける

同じく語尾に「in」付けるのですが、こちらはロビンやコリンなど、一部の名前でしか使われていないようです。

(例)
・Robert(ロバート)→ Robin(ロビン)
・Nicholas(ニコラス)→ Colin(コリン)又は Nick(ニック)

 

6. 2段階変化

本名とあまり似ていないニックネームは、2段階に変化している場合があります。例えば

・ロバート→ボブやウィリアム→ビル
・ロバート→ロブ→ボブ
・ウィリアム→ウィル→ビル

というように変化しています。これらのニックネームは一見本名と全然違うため、いくつか覚えておくと分かりやすくて便利です。

(例)
・William(ウィリアム)→ Will(ウィル)→ Bill(ビル)又は Billy(ビリー)
・Robert(ロバート) → Rob(ロブ)→ Bob(ボブ)又は Bobby(ボビー)
・Elizabeth(エリザベス)→ Beth(ベス)→ Betty(ベティー)
・Margaret(マーガレット)→ Meg(メグ)→ Peg(ペグ)又は Peggy(ペギー)

 

7. 全然関係のない名前を付ける

ニックネームを持つ人の中には、自分の本名とは全然関係のない名前を付けている人もいます。自分の本名に当てはまるニックネームがない又は気に入らない人、有名人やキャラクターの名前を名乗りたい人、自分の本名が嫌いな人など理由は様々でしょう。

相手の本名が何であれ「Please call me ○○.(○○と呼んで)」と言われた場合はその名前で呼ぶようにしましょう。

(例)
・Betty(キャラクターより)
・Mario(ゲームより)
・Jackie(映画より)

 

まとめ

いかがでしたか?
皆さんお気づきとは思いますが、「トーマス」という名前に「トム」と「トミー」など、同じ名前に何通りかニックネームが存在する事もありますし、名前とは全然関係のないニックネームを持つ人もいます。

またニックネームを嫌う人も中に入るので、どう呼べばいいか分からない場合は本人に直接聞くのが一番でしょう。その際に使えるこのフレーズ

How can I call you? / どのように呼べばいいですか?

をぜひ覚えておいてくださいね。

また日本人でもニックネームは自由に持つ事ができます。特に長期に渡り海外で生活する予定の方や、英語圏の方とよく合う方にはニックネームを併用するのがおすすめです。

日本語の名前は英語圏の人には発音しにくい場合が多いですし、ニックネームを利用する事でよりフレンドリーになりコミュニケーションが円滑になるはずです。その際には上記で紹介したように、名前を短縮したり、語尾に「イー」を付けてもいいですし、全く別のニックネームを利用するのもOKです。

最後に、相手にニックネームで呼んでもらう為には「My name is Tomoki. Please call me Tommy.」というように自己紹介しましょう。

英語の自己紹介で使えるフレーズは以下に詳しくまとめていますので、こちらもぜひ読んでみてください。

英語の自己紹介センスがぐっと上がる6つのテクニック
あなたは英語での自己紹介、どうやっていますか?とつぜん自己紹介と言われると、なかなかスムーズには出てこないものです。そこで今回は、英語の自己紹介のセンスがぐっと上がる6つのテクニックをご紹介します

 

英語圏の人が名前・ニックネームをつける時の7つの法則

1. 名前の短縮形(最初の音節)
2. 名前の短縮形(最後の音節)
3. 最後に「y」を付ける
4. 最後に「ie」を付ける
5. 最後に「in」を付ける
6. 2段階変化
7. 全然関係のない名前を付ける

 


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