どんなに英語が得意な人でも、実は英語のスピーキングだけは苦手というパターン、日本人には少なくないですよね。何年も学校で英語を勉強して、街にはこんなに英語が溢れているのに、いざ相手を前に喋ろうとすると頭が真っ白になって英単語がひとつも出てこない、そんな恥ずかしい経験、あなたにもありませんか?最も身近な外国語である英語で、どうしてスピーキングが上手くならないのでしょう?今回は、そんな英語のスピーキングをレベルアップするために必要な9つの基本的テクニックをお教えします。
英語のスピーキングで最初に習得すべき9つのテクニック
1. 日本人がスピーキングを苦手とする背景
日本の英語教育では従来、文法や単語など、文章の読解力を伸ばすことを重点に置いてきました。その結果、ネイティブの英語に触れる機会は極端に少なくなり、「英語を喋る」訓練をおろそかにしてきたのです。実はこれまで学校教育を通じてスピーキングをきちんと学んだことがない、という意識の人も少なくないのではないでしょうか。それが、日本人がよく言われるスピーキングの苦手意識を生む土壌になっているのです。でも、英語だって日本語と同じく、一つの言語に過ぎません。これからご紹介するちょっとしたコツさえ覚えれば、驚くほど簡単に英語のスピーキングを上達させることができますよ。
2. 発音・文法は気にしない
スピーキングが苦手な人に最も多い悩みの一つが「発音や文法が正しいのか分からない」ということでしょう。間違った発音で話すのが恥ずかしいから、ついつい腰が引けて口ごもってしまう…。しかし、世界で最も使われている英語は非ネイティブの話す、アクセントのある英語(ブロークンイングリッシュ)だといわれている現在、相手の英語が正しい発音かどうか、実は気にしている人はそんなにいません。そもそもネイティブでないのだから、発音や文法なんて間違っていて当たり前なのです。もしあなたに、街で外国人が日本語で話しかけてきた時、「ネイティブレベルの発音じゃないから」という理由で話す気が失せるでしょうか?それと同じで、スピーキングにおいては発音や文法より、はっきりと聞き取りやすい大きさの声で、自信を持って話すことの方がずっと大切なことなのです。
3. よく知っている簡単な単語を使う
スピーキングでなぜか難しい単語をあえて使おうとする人がいますよね。でも、慣れていないと意味が合っていなかったり、全体のトーンと違ったりして使い方が案外難しく、返って何を伝えたいのか分からなくなってしまうことも。そうなるとせっかくの知識が逆効果に!それではもったいない。スピーキングでは特に分かりやすく伝えることが大切です。最初のうちは、誰でも知っている”give”,”have”,”take”,”get”などの簡単な単語をメインに使うよう心がけましょう。
4. 簡潔にまとめる
スピーキングではまりがちな落とし穴で、ついつい教科書のお手本のように堅苦しく長文で話そうとしてしまう、そんな経験はありませんか?でも大抵の場合、実はあなたがしたいのは普通の日常会話のはず。そこを突然長文で話そうとすると、なんだかズレた人に見える上、文章をまとめるのにもいちいち余計な時間がかかって、会話も盛り上がりにくい…なんてことに。特に英語は簡潔で直球な表現の方がよりこなれて響いて逆にクールに見えるというメリットがあります。話したいことのキーワードだけ押さえつつ、できるだけ簡潔に喋るように気を付けてみましょう。
5. とにかく話し続ける
スピーキングにおいて最もタブーなのは、黙ってしまうこと。英語圏では、沈黙=相手と話したくないという意思表現になるので、会話する上では絶対に避けなければいけません。例え次に話したいことが思い浮かばなくても、単語が分からなくても、とにかく話を続ける努力をみせましょう。そういう時の時間稼ぎに使えるのが、”Ah…”とか”Let me think(see).”とか、”Well…”というフレーズです。日本語では「ええっと…」とか「そうだねぇ」といった意味で、これさえ言えばしばらく考える時間をゲットできる便利フレーズ!覚えておいて損はしませんよ。
6. 自己紹介文を作っておく
初対面の人と話す時に必須の自己紹介も、いざという時に慌てないよう、あらかじめ決めておいて暗記しておくのもお勧めです。できれば少しユーモアを加えたり、いくつかバリエーションを作っておくと、その後の会話が弾むきっかけになり、お互いにリラックスして会話できるようになります。
7. 定番フレーズをストック
スピーキングでよく使う表現は実はそんなに多くありません。特に慣れないうちはこうした定番フレーズを暗記して、会話を続けていきましょう。相手に同意するフレーズとしては
“I see.”
“OK.”
“Really?”
“You’re right.”
“Ah ha.”などが代表的なものです。
8. 耳を育てる
ある程度は意思疎通できるようになってもう少し難しいことを言いたいが言えなくて悩んでいる、そんな時にスピーキングを伸ばすためには、もう一度、聞き取る力を育てることが大切です。お勧めの方法は、好きなドラマや映画を英語字幕付きで見ること。できればもうストーリーを知っているものの方がよいでしょう。それをひたすら何度も見返してキャラクターの会話を聞き、慣れてきたら字幕を外して聞き取れるか試す、というトレーニングを繰り返せば、徐々にですが耳が英語を覚えてくれます。
9. 笑顔を浮かべて
会話で最も大切なのは、相手に伝えたいという気持ちです。どんなに内心焦っている時でも、話し始めたら笑顔を浮かべて、きちんとアイコンタクトを取り、相手に対する好意を大いに表現しましょう。そうすれば多少通じにくい英語でも相手は耳を貸してくれますよ。
まとめ
いかがでしたか?
ここでご紹介したのはごく基本的なテクニックですが、これを意識するだけでぐっとスピーキングに対する見方が変わるのではないでしょうか。外国語でも日本語でも一番大切なのは相手に気持ちを伝えることです。あまり肩肘張らず、気軽な気持ちで話すよう心がければ自然と会話が弾むようになるので、ぜひトライしてみてください。
英語のスピーキングで最初に習得すべき9つのテクニック
1. 日本人がスピーキングを苦手とする背景
2. 発音・文法は気にしない
3. よく知っている簡単な単語を使う
4. 簡潔にまとめる
5. とにかく話し続ける
6. 自己紹介文を作っておく
7. 定番フレーズをストック
8. 耳を育てる
9. 笑顔を浮かべて