フランスへ旅行をすると、日本と違って公衆トイレが少なくて不便を感じることってありませんか?パリでは路上の公衆トイレも増えてきましたが、それでもトイレはまだまだ多くありません。フランス暮らしが長い筆者も、パリでのトイレには今でも悩まされています。
そこで今回は、日本からフランスやパリ旅行に来て、トイレに苦労をすることがないように「おトイレ事情」をご紹介しましょう!
フランス・パリのトイレ事情!旅行前に知るべき7つの注意事項!
1. フランスの駅構内にあるトイレはすべて有料
フランスへ旅行に来た時に、パリからTGVやTERなどに乗って電車の旅をする人もいると思います。どんなに大きな駅であろうとも、駅構内にあるおトイレはすべて有料です。一般的に値段は1人、0.70サンチームから1ユーロ程度です。1回の値段なので、1度入ってもう1度入りたいというときには再度お金を払わなくてはなりません。一般的にはトイレの入り口に係の人が座っているので、そこで小銭を支払います。お札を出すと、、あからさまに嫌な顔をされるので気を付けてくださいね。
フランスの田舎町の小さな駅や無人駅などには、トイレがない場合もあるので注意しましょう。電車内のトイレは無料なので、降車前に、なるべくトイレに行くことをおすすめします。稀に工事中や時間外などで閉まっていることもあるので、朝早い時間タイヤ夜遅い時間帯には要注意です。フランス国内や、パリの主要駅構内ではトイレ内のお掃除が徹底されているので、他のトイレよりも清潔度は高めです。
2. 美術館などの有料施設のトイレは無料で行ける
フランスのパリ市内にたくさんある美術館や博物館などでのトイレは、無料で行くことが可能です。大きな美術館などでも各階にトイレがありますが、フランスでは数が多くないため混雑していることが多くあります。目的のトイレが混雑している時には、別の場所のトイレへ行ってみると空いていることもよくあります。
どの場所にも共通して言えるのが、出入り口の一番近くのトイレは常に混雑していますので、なるべく避けるようにしましょう。有料施設内といえども、トイレがキレイかというとそうでもなく、紙もない場合があるのでご注意ください。
パリのノートルダム大聖堂前にある、クリプト博物館は地下にありいつでも空いているのが魅力ですが、ここにはトイレがないので気を付けてくださいね。
3. 路上で見かける公衆トイレは無料で使える
フランス国内や、パリ市内で路上にある公衆トイレは、24時間無料で使用することができます。扉の横に4種類のランプがあり、左から緑・黄色・青・赤となっています。ランプがいちばん左側の緑色なら使用出来ます。もし黄色なら使用中です。青色ならトイレ内を洗浄中、赤は使用不可能です。中に入っている人を急かしたくて、ドアをゴンゴン叩いても便座からかなりの距離があるので、ノックで知らせることはできません。そして、このトイレはパリ市内の至るところで見かけるのですが、清潔さを求めてはなりません。
1人ずつ入るのですが、使用ごとに便器や内部を洗浄する仕組みになっているので、かなり時間がかかります。場所によって便器の水は自分がトイレを出た後に流れるようになっているので、「水が流れない!」とパニックになってしまい、トイレの前には長蛇の列のため出るに出られないなんて言う状況も。このような場合には、水が流れなくても自動洗浄で流れる仕組みになっているので、慌てずそのまま出てきて大丈夫です。
筆者はパリの路上で、急いでいて前の人が出たすぐ後に入ってしまった日本人が、内部洗浄によって全身びしょ濡れになってしまうというアクシデントに遭遇しました。どんなに急いでいようが、切羽詰まっていようが、前の人が出てもすぐに入ってはなりません!手洗いの水が出ない場合もあるので、この場合は外へ出てトイレの裏側に回ると、飲み水用の場所があるので手を洗うことができますよ。
4. 高額な有料トイレに気を付けて!
パリ市内でビックリする有料トイレがいくつかあります。まず一つ目は、シャンゼリゼ通りにある「トイレ」と書かれた看板の矢印通りに進んでたどり着いたトイレ。使用料が1回5ユーロでした。筆者だけが人種差別的にぼったくられたのか?と被害妄想に明け暮れましたが、皆さま5ユーロ徴収されておりました。大体50サンチームから1.50ユーロが相場なので驚きました。
でもトイレは使用後に毎回掃除をしていて、トイレもデザインも個室内も全てが無駄にきれいでした。パリのノートルダム大聖堂前にもトイレがありますが、1回2ユーロと高めです。もし今すぐ絶対にここで!というのでなければ、ノートルダム大聖堂の裏側にある公園内に無料のトイレがありますよ。早朝は開いていないのでご注意を。
5. タバコ屋さんにもトイレがあるよ!
フランスではタバコ屋さんは、カフェやバーを兼ねていることもあります。パリ市内でトイレに困ったときには、タバコ屋さんに駆け込むのがおすすめです。路上の公衆トイレと違って清潔だし、便座もトイレットペーパーもちゃんとあります。タバコを吸わない人でも、レジ周りにある飴とかチョコなんかを買っても良いし、その場で現金が当たるスクラッチカードを購入してもコーヒーなんかを飲むのも良いでしょう。
筆者は路上のトイレには、よほどのことがない限り入らないようにしているのですが、タバコ屋さんのトイレはよく拝借しています。パリの至るところにタバコ屋さんがありますが、カフェなどはなく新聞や雑誌などと一緒にタバコだけを売っているお店にはトイレがありません。フランスでタバコ屋さんにトイレを借りに行く場合には、必ずカフェやバーが一緒に併設されていることを確認してくださいね。
6. パリのカフェやレストランでトイレを借りるなら
フランスでトイレを借りるなら、カフェやレストランもおすすめです。筆者は別になにも飲んだり食べたりすることなく、トイレだけ借りるということをしています。確かにコーヒーの一杯でも頼んだ方が良いのでしょうが、トイレが近い人にはその一杯で地獄を見ることも。パリのスターバックスでは、なにも買わなくてもトイレを貸してくれることも多いです。
カフェやレストランでは、入り口に立っている人もしくは、カウンターの中にいる人にお願いしてトイレを借りるのがおすすめです。忙しく働いているサービス中の店員さんには間違っても声をかけてはいけません。女性なら男性店員に、男性なら女性店員にお願いした方がスムーズにトイレを貸してくれます。借りた後には、かならずお礼を言うのを忘れないようにしましょう。
7. フランスのトイレへ行く前に用意しておくと便利なもの
パリ市内の路上にある公衆トイレはもちろんのこと、ほとんどのトイレには便座がありません。便器だけがそのままあるので、どうやって座れば良いのか悩む人も多いでしょう。便座があっても、便座シートなんてフランスには存在しません。日本からフランスへ来る前に、座らなくちゃ用が足せない!という人は便座除菌シートを持参することをおすすめします。もしくは空気椅子で用を足せるように練習しておくのも良いかもしれません。
筆者は長年の経験から、空気椅子で用を足すことはもちろんのこと、紙で拭いてからダイレクトに便座に座れるようになっています。また、手洗い場の水が出ないことがあるので、アルコール消毒液やウェットティッシュもあると重宝します。特にアルコール消毒液は、清潔ではないパリのトイレなどでも大活躍してくれます。手を拭くためのペーパータオルも備え付けられていないことが多いので、ハンドタオルやハンカチは必須です。
まとめ
フランスのトイレは日本と違って、臭いも籠りやすくて清潔感もあまりないのが普通です。特に便座がないトイレは日常茶飯事で、使用後のお水もすぐには一気に流せないなど面倒なことも多いです。有料のトイレに入る場合のためにかならず小銭を用意しておいてくださいね。
そして、有名百貨店などのトイレでも清潔感にはかけていることと、地域によっては百貨店なのにトイレがない場合もあるので、フランスではトイレを見かけたら必ず入っておくということを心がけておきましょう。
フランス・パリのトイレ事情!旅行前に知るべき7つの注意事項!
1. フランスの駅構内にあるトイレはすべて有料
2. 美術館などの有料施設のトイレは無料で行ける
3. 路上で見かける公衆トイレは無料で使える
4. 高額な有料トイレに気を付けて!
5. タバコ屋さんにもトイレがあるよ!
6. パリのカフェやレストランでトイレを借りるなら
7. フランスのトイレへ行く前に用意しておくと便利なもの