フランス語の発音を勉強するにあたって多くの人が苦労するのがRの発音です。日本語にはない音なので、なかなか発音する事が出来ない方が多いです。でも、実際にはその音のイメ-ジさえ掴んでしまえばよりネイティブに近づく事ができます。そこで今回は、あなたのフランス語が今まで以上にネイティブ化できる6つのコツをご紹介します。
フランス語の発音をぐっとネイティブ化する6つのコツ
1. 正しい読み方を覚えましょう
フランス語の発音は、初めに正しい読み方と発音の規則をしっかりと覚えてしまえば、英語の発音よりも規則的に発音されるので難しくはありません。この読み方をしっかりと覚えましょう。ouは口を思いっきりとがらせる様に突き出して発音しましょう。
ou ,oe ウ
ai,ei エ
au,eau オ
oi オワ
ph フ
aï アイ
2. 正しく発音しましょう
Rの発音
日本人にとって最難関と言われるRの発音です。日本で教わるアルファベットのLとRは発音が同じですが、フランス語でのLとRは全く違います。Lの発音は、日本語の「ラリルレロ」と同じですが、Rに関しては、うがいをするような感じで軽く喉を鳴らして発音するので、例えて言うならば日本語の「ハヒフヘホ」の様な感じです。舌先を下の歯の裏から離さない様にして軽く発音しましょう。これが出来る様になるには相当な練習をしないとなりませんが、1度出来る様になってしまえば大丈夫です。BとVの発音
こちらも、聞き慣れないと同じ音に思ってしまう事が多いのですが、こちらは発音する分にはRの発音よりも非常に簡単に出来ると思います。Bは日本語同様に「バビブベボ」と発音できます。Vの方は、前歯で下唇を軽く噛む感じで「ヴァヴィヴヴェヴォ」と発音しましょう。筆者が外国人専用のフランス語教室に通っていた時には、よく外国人同士で集まって「V」の発音を徹底させるべく、ヴィックスヴェポラップと言う薬の名前を連呼して楽しく練習をしていました。このように単語や名前で練習するのも効果的です。
3. アンとオンの違いを覚えましょう
in,im,aim,ein
これらは全て「アン」と発音します。an,en,am,on,om,
これらは全て「オン」と発音します。口を少し前に突き出しながら「あ」の形に開ける様にして「オン」と発音します。この時、舌が上あごに付かないように注意しましょう。実際に出てくる発音は、少し鼻にかかった感じの声だと思います。日本の大学や語学学校では全てをひっくるめて「アン」と習う事が多いようですが、実際には「アン」ではなくて「オン」です。これらは聞き慣れないと、全て「アン」と聞こえてしまいますが実際には違いますので注意しましょう。
4. 鼻母音 Voyelles nasalesができる様になりましょう
鼻母音とは、鼻腔に響かせて発音する母音です。鼻から抜ける感じの音と言うとわかりやすいかも知れません。この鼻母音のおかげで、フランス語が何だか甘ったるくて、セクシ-に聞こえる様になっています。この鼻母音がキレイに発音できるようになると、自分の話すフランス語が上手に話せる様にも、聞こえる様にもなります。何度でも、フランス人の鼻母音を聞いて練習して、ネイティブのフランス語が話せる様に頑張って下さい。
5. 音を聞き分けられる耳を持ちましょう
日本語は、あまり音の範囲が広くないので、音の違いを聞き分ける耳を持っておらず、外国人が別の音として聞いている音でも、日本人には全て同じ音に聞こえてしまっています。聞き分けられる様になるには、とにかく自分の耳でフランス語を聞いて覚える事が大切です。フランス語のCDやDVD、また映画を字幕版にしてみるのもおススメです。数多くの人の実際の発音を何度も聞いているうちに耳が慣れて音の違いを意識できるようになります。また、ネイティブと言っても地方によって発音が違ったりしますので、日本人的に聞き取りやすいトゥ-ル出身のフランス人とお友達になると良いでしょう。筆者も初めてフランスに来て、フランス語を勉強する様になってから、一番良く聞き取れたのがトゥ-ル出身の義母のフランス語でした。この地方の人が話すフランス語は、テキストに出て来るようなフランス語なので覚えやすいと思います。
6. 日本語のカタカナ表記に注意しましょう
フランス語を勉強するにあたって、テキスト本などを使われると思いますが、そこには単語や例文の読み方として、カタカナで表記されています。しかしながら、残念な事にそれをそのまま発音しても、なかなか通じません。カタカナでは実際の発音は完璧には表せません。「強いて言うならこんな感じ」と言うだけの話ですし、本によっても表記の仕方が異なっていたりします。発音練習としては、テキストなどに付いているCDを聞いてオウム返しに繰り返し、発音練習をするのが良いと思います。フランスの外国人向けの語学学校では、フランス人の先生が実際に単語や例文を発音させて、それを録音して聞き直しながら、発音の矯正をします。またIPAと言う国際発音記号に基づいて学び、発音の仕方を口の形や、舌の位置、どう響くかを確認しながら学んでいくのがフランス語を学ぶ外国人にとっての出来る事でもあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
フランス語の発音はとても難しいと言われがちですが、コツさえつかめば上手にフランス語を発音する事が出来ます。その為には何度でも聞いて自分の耳にしっかりとフランス語を慣れさせることが大切です。そして語彙の数も徐々に多くしていきましょう。普段、良く聞く単語やフレ-ズは問題ないけれど、自分の興味のない事や知らない単語などは実際に聞き取れない事も多くあります。ですので、フランス語の幅を広げつつ発音にも力を入れてネイティブの話すフランス語になって下さい。
フランス語の発音をぐっとネイティブ化する6つのコツ
1. 正しい読み方を覚えましょう
2. 正しく発音しましょう
3. アンとオンの違いを覚えましょう
4. 鼻母音 Voyelles nasalesができる様になりましょう
5. 音を聞き分けられる耳を持ちましょう
6. 日本語のカタカナ表記に注意しましょう