ドイツ語で住所の書き方!絶対押さえるべき7つのルール!

(petit bretzel)

ドイツでは日本と住所の書き方が異なり、いくつか押さえるべきルールがあります。そんなに複雑ではないですが、知っているのと知らないのでは郵便物のやり取りでの遅延などのトラブルへの備えにも関わってきます。そこで今回は、ドイツ在住の筆者がドイツ語で住所を書く時に知っておくべきポイントをまとめてご紹介します。

 

ドイツ語で住所の書き方!絶対押さえるべき7つのルール!

 

1. 書く順序は、名前→通り + 番地→郵便番号と都市名→国名

日本で郵便物に宛名と住所を書く時は、横書きの場合、住所→宛名の順ですが、ドイツでは順序が逆になります。まず、宛名を書き、その下に住所を記載していきます。その順序は以下の通り。ここでのポイントは、改行の位置です。

1.宛名(Anrede)
2.通り + 番地(Sraße + Hausnummer)
3.郵便番号5桁(Postleitzahl *PLZと略されることが多い) 都市名(Stadt/Ort)
4.国名:ドイツは”Deutschland”と書く

国際郵便の場合は、国名は赤い文字で書くか、大きめに書いて赤色のマーカーで囲むなどして、目立つように記載しましょう。

 

2. 都市名以降は、通りの名前と番地だけで十分

日本の住所は都市名のあとに、区、町、村…と区分けが続き、〇丁目、〇番地まで、記載事項が多いのですが、ドイツの住所はいたってシンプル。都市名と郵便番号、そして通り(Straße)の名前と番地(Hausnummer)のみで構成されています。それだけに、都市名と郵便番号はとても重要な情報になるので、間違いのないように記載しましょう。

アパートや複合住宅の場合でも、たいていは、特に、何階の何号室といった追加の情報を記載する必要はありません。

 

3. 郵便番号が分からない場合は、Deutsche Postのホームページで調べよう

(2)で述べた通り、都市名と郵便番号は重要な情報となるので、いずれも記載漏れのないように気をつけましょう。もし、郵便番号だけが分からない場合は、日本郵便ならぬドイツ郵便(Deutsche Post)のホームページで調べることができます。

Deutsche Post Postleitzahlsuche:
https://postdirekt.de/plzserver/

ここの”Ort”の欄に都市名を、”Straße und Hausnummer”の欄に、通りと番地を入力し、”Finden”ボタンをクリックしてください。逆に、郵便番号は分かっているのに都市名が分からない場合は、インターネットで”PLZ、〇〇〇〇〇番号5ケタ、Ort”と検索するとわかります。

 

4. 郵便物①:封筒への住所の書き方

郵便物を送る時に知っておきたいのが、封筒のどの部分に受取人と差出人の情報を記載するかです。ドイツでは、封筒の中央に受取人の宛名と住所、そして、左上の角に差出人の名前と住所を書きます。切手は右上に貼付します。受取人の情報を目立つようにしたければ、文字の大きさを変えたりするのも良いかと思います。

 

5. 郵便物②:友人などインフォーマルな相手の宛名

宛名の書き方は、個人的な目的のもととビジネス目的のものと書き方のルールが異なるので、注意が必要です。ただ、友人などインフォーマルな手紙の場合は、相手の名前を記載すれば十分です。日本と逆で、英語のように「名前→姓」の順に書きます。住所さえ合っていれば、姓のみでも届きます。

また、ドイツ語の場合は、日本のように「様」などの敬称は不要です。

 

6. 郵便物③:ビジネス目的のフォーマルな場合の宛名

ビジネス関係の郵送物に記載する宛名にはいくつかのルールがあります。まずは、敬称。敬称は、宛名と同じ行で名前の直前に書きます。そして、先方が男性の場合は、”Herrn”、女性の場合は、”Frau”と記載します。

例)Thomas Müller氏に手紙を書く場合の宛名:Herrn Thomas Müller

さらに、”Dr.”(ドクター)や”Prof.”(プロフェッサー)などの特殊な肩書を持った方には、上記の”Herrn/Frau”と名前の間にその肩書を記載するのがルールです。

次に大事なのは、個人名と会社名を書く順番です。ドイツでは会社名と個人名のどちらを先に記載するかで、その書類の開封権限が決まります。

・個人名→会社名の場合:開封権限は、宛名に記載された人物のみ
・会社名→個人名の場合:書類の送付先は宛名に記載された人物だが、開封権限はその会社の他の者にもある

もし、開封権限者の限定を確実にしたい場合は、宛名の敬称の前に”z.Hd.”と記載しましょう。これは、”zu Händen” = 直接手に、という意味の言葉の略称で、宛名の順序に関わらず開封権限者を明確にすることが可能です。

例)ABC GmbH
z. Hd. Herrn Thomas Müller

 

7. 郵便物④:特定の住所記載フォームの見方

ドイツで旅行中にお土産をたくさん買って、日本に荷物として送りたい時など、ドイツから郵便小包を送る機会もあるかもしれません。小包類の発送には専用のフォームに必要事項を記載する必要があります。そんな時のために、覚えておくと便利な言葉を以下にご紹介します。住所の記載欄は、(1)に記載した事項と同様です。

・Absender:差出人
・Empfänger:受取人
・Vorname:名前
・Nachname:姓
・Geschenk:贈り物
・Sonstiges:その他
・Gewicht:重量
・Wert:価格
・Unterschrift des Absenders:差出人の署名
・Datum:(発送)年月日

 

まとめ

いかがでしたか?
ドイツの住所を記載するといっても、例えば宛名の表記のように、その目的によって知るべきルールが違うことがお分かりいただけたでしょうか。日本とは異なる表記法なので初めは戸惑うこともあるかもしれませんが、使えば使うほど慣れてくるはずです。

また、書く目的以外にも、基本的な住所表記の仕組みを知っていれば、ドイツの旅行先で場所を調べるのにも役立つかと思います。是非、こちらでご紹介した情報を、旅行に、ビジネスに、そしてプライベートに、ご参考下さい。

 

ドイツ語で住所の書き方!絶対押さえるべき7つのルール!

1. 書く順序は、名前→通り + 番地→郵便番号と都市名→国名

2. 都市名以降は、通りの名前と番地だけで十分

3. 郵便番号が分からない場合は、Deutsche Postのホームページで調べよう

4. 郵便物①:封筒への住所の書き方

5. 郵便物②:友人などインフォーマルな相手の宛名

6. 郵便物③:ビジネス目的のフォーマルな場合の宛名

7. 郵便物④:特定の住所記載フォームの見方

 


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