楽しいドイツ旅行、でも普段使わないユーロをお店ですぐに選別して使うことができますか?それに海外で多くの現金を持ち歩くのは不安、という方も多いのではないでしょうか。そんな人におすすめなのが電子マネーやクレジットカードですね。
日本でも最近ではあまり現金を持ち歩かなくてすむ「Suica」や「Waon」などが人気ですね。しかしここドイツは実は欧州の中でも電子マネー化が遅れている国なんです。ではドイツは全く電子マネーは使えないのでしょうか?
そこで今回は、現地在住の筆者がドイツでの電子マネーやその他のカード事情、使用に際しての注意点などをご紹介いたします。
ドイツの電子マネー事情!現地在住者に聞く7つのおすすめ情報!
1. ドイツでの支払いは現金?それとも電子マネー?
ヨーロッパの経済大国ドイツ。当然電子マネーやクレジットカードも普及しているかと思いますが、実はドイツはまだまだ現金主義者が多い国なんです。これは現金を持ち歩いてもさほど危険ではない治安状況と、クレジットカードを使うことにより購入履歴などの個人情報を他者に知られることをとても嫌がるという国民性が背景にあるようです。
そのためスーパーやレストランでもまだ現金で支払っているドイツ人を多く見かけます。とはいえ、ここ数年ではデビットカードや電子マネーの使用率も上がってきており、それに伴い使用できる場所も増えてきているのが現状です。
なお、ドイツ人の性格については以下で詳しく解説していますので、ぜひ一読してみてください。
2. ドイツ人がお金を払う時、現金以外のカードは使わないの?
現金支払い大好きドイツ人、しかし他にも多く使用されている決済方法があります。それが「デビットカード」です。
これは銀行で口座を開設すると付随してくるキャッシュカードにデビットカード機能と電子マネー機能が備わっているもので、状況に応じて使い分けています。特にデビットカードは口座にお金がある分だけ使用することができ、お店などで決済してすぐに口座から引き落とされるためお金の管理がしやすいこと、クレジットカードのように年会費がかからないということから堅実なドイツ人に好まれてるようです。
また、デビットカードの中には、日本ではあまり見かけないVISAカードが発行する「V-Pay」や「VISA DEBIT」、マスターカードが発行する「Maestro」などがあります。デビットカードの使用率が高いドイツではクレジットカードの決済率はかなり低く、1枚もクレジットカードを持っていないドイツ人もいるんですよ。
3. ではどんな電子マネーを使っているの?
ドイツで一番使用されている電子マネーは、銀行のキャッシュカードに付随している「GeldKarte(ゲルトカルテ)」です。ゲルトカルテは銀行口座を開設した際にキャッシュカードの中に付帯されています。
このゲルトカルテはお店などの買い物はもちろん、駐車料金やタバコやお酒などを自動販売機で購入する際にも使えます。もちろん年齢の登録がされていますので未成年者が自動販売機でお酒やたばこを購入することはできません。
ゲルトカルテにお金をチャージしたい場合はオンラインバンキングを使用するか、銀行に設置されている自動預金機などでチャージすることができます。お店で使用する際はタッチレスで機械にかざすだけ、と便利ですので最近では使用頻度が高まっていますよ!
4. 電子マネーはどこでも使えるの?
現在、ドイツでの電子マネー化はどんどん進んでいます。ホテルやレストランはもちろん、フランクフルトやミュンヘン、ベルリンなどの主要都市の空港や駅などの券売機から有料公衆トイレなどでもで電子マネーが使用できます。またここ数年で生活用品を扱うスーパーやドラッグストアなどでもほぼ使用できるようになりました。
ただし、小さな個人商店や市場・屋台などでは使用できない所が多いようです。また、レストランによっては使用できないお店もありますので、事前に確認することをおすすめします。
なお、レストランで役立つドイツ語を以下の記事にまとめましたので、こちらもぜひ読んでみてください。
5. 電子マネーを使う際の注意点は?
ドイツの観光客が多く訪れるような主要都市では多くの場所で電子マネーが使用できます。しかし地方都市では使用できなかったり、5ユーロ以上でないと電子マネーは使えないなど、使用に際して最低金額が設定されているお店もあります。さらに決済をする機械が壊れていて使えない、なんて話もよく聞きますのでの注意が必要ですね。
なお、ドイツでお店に行った時おいしい料理に出会ったら、食べ終わった後にぜひ「ごちそうさま」と伝えてください。以下の記事ではドイツ語のごちそうさまの伝え方を特集していますので、ぜひッチェックしてみてください。
6. 旅行者でも使える電子マネーやアプリはある??
慣れないユーロコインがお財布の中でどんどん増えて困る、という旅行者の方に特におすすめのアプリがi-Phoneに入っている「APPLE Pay」です。ドイツ人の間ではまださほどメジャーではありませんが、APPLE Payなら観光施設から主要空港・駅にスーパーなどかなり多くの場所で使用できます。
事前に「Mastercard Contactless」を登録しておけば決済時は機械にタッチするだけの非接触ですのでカードをスキミングされたり、暗証番号をいちいち入力したりという手間も省けるのがありがたいですね。i-Phoneをお持ちの方は、ぜひ試してみて下さいね!
7. 電子マネーが使えない場合、日本のクレジットカードはつかえる?
クレジットカードの発行数がとても低いドイツ、「APPLE Pay」などの電子マネーは使えないけど、代わりにクレジットカードは使えるの?と不安になるのではないでしょうか。
もちろん日本で発行されたクレジットカードがほとんどの場所で使えます。決済時に暗証番号を入力したり、サインをすることが求められますが、ホテルやレストラン、駅での切符の購入などにほぼ問題なく使えます。
ただし、ドイツではVISAやマスターカードは使える場所が多いのですが、JCBやアメリカンエキスプレエスなどは使用できないことも多くあります。またお持ちのカードの種類によっては、使用した際に海外手数料がかかる場合がありますので注意して下さいね。
まとめ
筆者の住んでいる南ドイツの地方都市では、10年程前は日用品を取り扱うチェーン店のスーパーでも、電子マネーやクレジットカードを使用できる場所がかなり限られていました。しかし、今では多くのドイツ人が電子マネーやデビットカードを使って決済している姿をみかけます。
今後はドイツへ旅行にするのにクレジットカードや電子マネーを持っていれば現金はほとんどなくても済む、というようになるかもしれません。ただ、やはり何かあった時のために多少の現金は持っておくことをおすすめします。
ドイツの電子マネー事情!現地在住者に聞く7つのおすすめ情報!
1. ドイツでの支払いは現金?それとも電子マネー?
2. ドイツ人がお金を払う時、現金以外のカードは使わないの?
3. ではどんな電子マネーを使っているの?
4. 電子マネーはどこでも使えるの?
5. 電子マネーを使う際の注意点は?
6. 旅行者でも使える電子マネーやアプリはある??
7. 電子マネーが使えない場合、日本のクレジットカードはつかえる?