「ドイツ語の会話にことわざを盛り込んでかっこよくしゃべれるようになりたい」「ドイツ語と日本語のことわざの違いを知りたい」ドイツ語を勉強しているとそんな気持ちが増してきますよね。そこで今回は、ドイツ在住の筆者が日常的に使える便利なドイツ語のことわざをご紹介します。
日常会話でかっこよく使えるドイツ語ことわざ場面別10選!
1. Mühsam nährt sich das Eichhörnchen. / ミューェザム ネァート ズィッヒ ダス アイヒホェーンヒェン / 石の上にも三年
(ドイツ語の意味)
リスは努力の末自分を養う。リスはナッツを食べるにも固い殻を割らなければならず、冬眠に向けて食料を蓄えたり巣を作るのにもコツコツと時間をかけることから。(使える場面)
目標に向かって頑張っている人がくじけそうで、励ましたい時など。
2. Wie Du in den Wald hinein rufst, so schallt es auch heraus. / ヴィ ドゥ イン デン ヴァルド ヒンアイン ルーフスト ゾォ シャルテ エス アウフ ヘラウス / 身から出た錆
(ドイツ語の意味)
森の中で叫んだら、その声はエコーする。(使える場面) 悪い結果に直面して、その前の悪い行いや過ちを反省する時など。
3. Wo ein Wille ist, ist auch ein Weg. / ヴォ アイン ヴィレ イスト、イスト アウフ アイン ヴェック / 為せば成る
(ドイツ語の意味)
アメリカ合衆国の初代大統領リンカーンの名言「意志のあるとこに道は通ず」が、ドイツ語に訳されたもの。(使える場面)
目標や夢を持って頑張っている人に贈る言葉として。
4. Geteilte Freude ist doppelte Freude. / ゲタイルテ フロイデ イスト ドッペルテ フロイデ / 喜びを分かつと喜びは二倍になる
(ドイツ語の意味)
ドイツの詩人ティートゲの名言。喜びは人と分かち合えば、幸福感が相乗効果で2倍になり、苦しみは人に分かってもらうことで、辛さが半分になるという意味。(使える場面)
身近にいる大切な人に贈る言葉。結婚式のお祝いに添える言葉としても適しています。
5. Lügen haben kurze Beine. / リューゲン ハーベン クーツェ バイネ / うそはすぐにばれる
(ドイツ語の意味)
うそは短足だ。うそは短足のため逃げ回ることはできず、すぐにつかまる=見破られる、という意味。(使える場面)
うそをついた人を戒める際や子どもにウソをついてはいけないと教える時に使えます。
6. Morgenstund hat Gold im Mund. / モーゲンシュトゥンド ハット ゴールド イン ムント / 早起きは三文の得
(ドイツ語の意味)
早朝の時間帯には金を手にすることができる。(使える場面)
夜型から朝方の生活に変えて体の調子がよくなった時など。
7. Es ist nicht alles Gold, was glänzt. / エス イスト ニヒト アレス ゴールド、ヴァス グレンツト / 人は見かけによらない
(ドイツ語の意味)
輝くもの全てが金というわけではない。(使える場面)
見かけで人や物事を判断することに警鐘を鳴らす時に使う言葉
8. Gib den kleinen Finger, und man nimmt die ganze Hand. / ギプ デン クライネン フィンガー、ウント ニムト ディ ガンツェ ハンド / 他人の親切心につけこむ
(ドイツ語の意味)
あなたが小指を差し出したら、人は(あなたの)手全てを取ろうとする。他人の親切心を利用してより多くのものを望み、自分の欲望をかなえようとする人のたとえ。(使える場面)
人間の欲深さを教訓にする時の例えや、他人の親切心につけこんで、その人を利用しようとする人のことを表現したい時。
9. Jeder ist seines Glückes Schmied. / イェーダー イスト ザイネス シュミード / 天は自ら助くる者を助く
(ドイツ語の意味)
人はみなそれぞれが幸福の鍛冶屋。幸せは待つものではなく、自分で手に入れようと励まなければいけないという意味。(使える場面)
向上心が持てず消極的になってしまった友人を激励する時など。自分自身のモチベーションを高める時にも適した言葉です。
10. Es hat alles ein Ende, nur die Wurst hat zwei. / エス ハット アレス アイン エンデ、ヌァ ディ ヴースト ハット ツバイ / 始まりあるものは終わりがある
(ドイツ語の意味)
全てのものには1つの終わりがあり、ソーセージだけが2つの終わりがある。何事もいつかは終わりがある、という意味。いかにもソーセージの国、ドイツらしいことわざですね。このことわざを使った歌まであるほど、ドイツ人の間では愛されていることわざの1つです。ソーセージに2つの終わりがあるかどうかの面白い議論もされていて、なかなか話題性のあることわざのようです。(使える場面)
長年続けてきたことにけじめをつけたい時。難しい状況から抜け出したくて、「この苦しみもいつか終わりがくる」と自分や友人を励ましたい時。
まとめ
いかがでしたか?
今回ご紹介したことわざは日本にも似たような意味合いのことわざや格言があるものが多かったですが、どんな場面で使えそうか、大体のイメージを持つもつことはできたでしょうか?ことわざの意味は同じでも、言語が違えば表現の仕方がずいぶんと違いますね。これらのことわざを覚え、是非、表現豊かなドイツ語の会話を楽しんでください。
日常会話でかっこよく使えるドイツ語ことわざ場面別10選!
1. Mühsam nährt sich das Eichhörnchen.
ミューェザム ネァート ズィッヒ ダス アイヒホェーンヒェン
石の上にも三年2. Wie Du in den Wald hinein rufst, so schallt es auch heraus.
ヴィ ドゥ イン デン ヴァルド ヒンアイン ルーフスト ゾォ シャルテ エス アウフ ヘラウス
身から出た錆3. Wo ein Wille ist, ist auch ein Weg.
ヴォ アイン ヴィレ イスト、イスト アウフ アイン ヴェック
為せば成る4. Geteilte Freude ist doppelte Freude.
ゲタイルテ フロイデ イスト ドッペルテ フロイデ
喜びを分かつと喜びは二倍になる5. Lügen haben kurze Beine.
リューゲン ハーベン クーツェ バイネ
うそはすぐにばれる6. Morgenstund hat Gold im Mund.
モーゲンシュトゥンド ハット ゴールド イン ムント
早起きは三文の得7. Es ist nicht alles Gold, was glänzt.
エス イスト ニヒト アレス ゴールド、ヴァス グレンツト
人は見かけによらない8. Gib den kleinen Finger, und man nimmt die ganze Hand.
ギプ デン クライネン フィンガー、ウント ニムト ディ ガンツェ ハンド
他人の親切心につけこむ9. Jeder ist seines Glückes Schmied.
イェーダー イスト ザイネス シュミード
天は自ら助くる者を助く10. Es hat alles ein Ende, nur die Wurst hat zwei.
エス ハット アレス アイン エンデ、ヌァ ディ ヴースト ハット ツバイ
始まりあるものは終わりがある