IELTS受験者に聞く!リスニング対策9つの勉強法とは?

日本人がIELTS対策を始めるときまず取り組みたいのがリスニングセクション。地道に勉強していけば必ず成果が出るセクションでもあります。今回は、初心者から経験者まで、参考になるリスニングの出題形式とポイントをご紹介していきます。

 

IELTS受験者に聞く!リスニング対策9つの勉強法とは?

 

1. 最強のテキストは公式問題集!

IELTSのリスニングには常に決まったテーマ・問題形式(後の章でご紹介します)があるので、それに慣れることがスコアバンドアップへの近道。逆に言えば、どんなに英語力があってもIELT対策をしていないといいマークをとるのは難しいでしょう。

そこで必ず取り組んでほしいのがケンブリッジが出版している『IELTS公式問題集』。ケンブリッジはIELTSの問題作成に携わっている機関で、どの問題集よりもIELTS本番のテストに忠実で、扱うトピックや問題が近いと言われています。1巻から始めるよりも、最新刊の10巻から始めるのがオススメ。というのも、最新のもののほうが現在のテスト形式に近く、古いものだと問題様式も今と少し異なる場合があるからです。

まずはこの公式問題集を数冊手に入れて繰り返し何度も解くといいでしょう。

 

2. スピードに慣れるには口に出すべし

初めてリスニングCDを聞いたとき、そのスピードに驚く人も多いかもしれません。IELTSのリスニングは普通のネイティブスピーカーの話すスピードに近く、耳慣れないとついていけない可能性があります。その上、IELTSの音声は1度限り。1度聞き逃してしまったら次はありません。

スピードが早すぎる…と感じた人に有効なのが「音読」。公式問題集の後ろページにはリスニングの原稿が載っているので、それを見ながら自分で音読してみましょう。できれば音源をかけながら、一緒のスピードで読むように練習するといいでしょう。また、原稿を見ずに音源を追って読み上げる「シャドーイング」は上級者にオススメ。音読やシャドーイングで「話す」スピードが音源についていければ、「聞く」のに問題はなくなるはずです。

音読やシャドーイングの目的はとにかくスピードに慣れること。意味を考えてつっかえたり、発音を気にしてストップしたりというのではあまり意味がありません。多少間違っていてもとにかく声に出してスピードに慣れることができれば目標は達成です。できるだけ継続して毎日おこなうようにしましょう。

 

3. 設問に目を通してリスニングの準備を

IELTSリスニングでは各セクションごとに問題の説明が流れ、その後30秒ほど設問を読む時間が与えられます。この時間をいかに有効に使うかがIELTS対策で勉強する上でも重要に。

この時間でおさえておきたいのは次のポイント。
・何について話しているのか
・各設問の問題形式(穴埋め、記号選択、疑問文への回答など)
・各質問のキーワード

以上のことをスキャンするだけでぐっと問題が解きやすくなります。日頃からこの時間でポイントをおさえるように練習するといいでしょう

特にキーワードは下線を引いておくのがオススメ。実際に音源が流れた時にそのキーワードが聞こえれば、答えについて話されていることがわかりやすいからです。

例)
Some areas of the sites have a ‘no noise’ rule after
A 9.30 p.m.
B 10.00 p.m.
C 10.30 p.m.
この問題のキーワードは下線部。これらの単語が聞こえてきたら答えはすぐ後に読まれた「時刻」となりますよね。

 

4. セクション1:スペリングの聞き取りを特訓!

次にセクションごとの勉強法を紹介していきます。セクション1では日常会話がトピックとなります。電話での問い合わせなどの状況で、穴埋め式の問題に氏名や住所、電話番号などを埋めていく問題となります。

ここで注意したいのが数字やアルファベットの読み上げ。電話番号を聞かれたときに数字を読み上げたり(例:「0-8-0-0-1-7-5-6-2-4」)、住所のスペルをアルファベットで言ったり(例:「T-h-m-s-o-n」)というものです。これが意外と早く、聞き取れない場合が多いのです。さらに0を「zero」ではなく「oh」と言ったり、0800を「oh-eight-zero-zero」ではなく「oh-eight hundred」と言ってみたりというひっかけ問題もあります。

この場合はひたすら特訓するしかありません。Youtubeで「IELTS listening spelling」と検索するとIELTS対策用のスペリングのリスニングを扱っている動画が出てくるので使用するといいでしょう。

 

5. セクション2:地図を用いた問題は必ず対策を練って

セクション2では1人のスピーカーが何かについて説明するというものになります。トピックはセクション1と同様日常シーンで、旅行先のガイドによる街案内や宿泊先の設備説明などがあります。

セクション2で頻出なのが地図を用いた穴埋めや記号選択。地図のいたるところに空欄があって、そこに何があるのか書き込むというものです。この場合、方向を示す語彙(以下はほんの一例)を増やしておきましょう。

・At the top/ at the bottom
・ South/ North/ East/ West
・Opposite/ In front of
・Above/ Below

また、リスニング音源を聞きながら、問題用紙の図に書き込んでいくと答えを導きやすくなります。

 

6. セクション3:問題文のスキャンに集中

セクション3では2人もしくは3人の会話のリスニングとなります。会話内容は、生徒が教授に課題のフィードバックを受けていたり、グループ課題のテーマについて話し合っていたりとアカデミックなものが多いのが特徴です。

ここで習得しておきたいのが以下のような文章を完成させる問題。
Janice believes managers should
A demonstrate good behavior.
B encourage co-operation early on.
C increase financial incentives.

この場合ポイント3で話したキーワードに下線を引くという作業がとても重要になってきます。漠然と聞いているだけではスクリプトの会話が流れていってしまって頭に入ってこないからです。この問題のキーワードは下線の通り。少しでも早くスキャンして会話の概要を頭に入れておく訓練をしましょう。

 

7. セクション4:『TED』でスピーチやプレゼンに慣れておこう

セクション4は一番厄介なパート。ニュースやレクチャーといった場面で1人のスピーカーがアカデミックなトピックを話します。他のパートでは10の問題のうち2度設問を読む時間が与えられますが、このセクションは1度きり。そのため問題をスキャンし終わらないうちに音源がスタートしてしまうこともあります。

セクション4に慣れるにはとにかくスピーチ、中でも『TED』を聞くのがオススメ。『TED』は様々な分野の人たちがプレゼンテーションをおこなうもので、数十分で1つのテーマについて話しています。IELTS対策に特化した教材ではありませんが聞き流しておくだけでもいいので、日々アカデミックな英語に触れておくことができるでしょう。

 

8. うっかりミスが命取りに…時間配分には注意

リスニングでは記号で回答するほか、答えとなる英単語や文を書くものもあります。このときスペルミスや時制ミスをしてしまうと得点はゼロに。これは見直しが鍵となってきます。

リスニングテストは最初の30分で全セクションの音源を流し、その後10分間回答用紙に記入する時間があります。音源を聞いている最中は問題用紙にメモをとりますが、これは殴り書きでも日本語でも構いません。とにかく答えがわかるように素早くメモしておくのです。その後の10分間でスペルを含めた正しい回答を書くことができるのですから。

このように時間を最大限に使って注意するようにして単純なミスを減らしていきましょう。

 

9. イギリス英語が聞きづらい!BBCラジオで耳慣れを目指せ

IELTSは英国圏でメジャーなテスト。そのため、イギリス英語が多く話されています。音源の英語がなんだかいつもと違う…と感じるあなたは普段アメリカ英語に慣れているのかもしれません。

そこで普段からイギリス英語に慣れておくことをオススメします。『BBC Radio』はイギリスの国営放送なので、綺麗なイギリス英語アクセントを聞くことができるのでIELTS対策にぴったりです。

 

まとめ

いかがでしたか?
リスニングを解く上で重要なのが「英語耳」を持つことです。英語を聞くことに抵抗を持たず、ラジオやTVでも英語がなんとなく頭に入ってくる状況をつくれるようにしましょう。そうなればあなたのIELTSリスニングのスコアアップはすぐそこです。

 

IELTS受験者に聞く!リスニング対策9つの勉強法とは?

1. 最強のテキストは公式問題集!
2. スピードに慣れるには口に出すべし
3. 設問に目を通してリスニングの準備を
4. セクション1:スペリングの聞き取りを特訓!
5. セクション2:地図を用いた問題は必ず対策を練って
6. セクション3:問題文のスキャンに集中
7. セクション4:『TED』でスピーチやプレゼンに慣れておこう
8. うっかりミスが命取りに…時間配分には注意
9. イギリス英語が聞きづらい!BBCラジオで耳慣れを目指せ

 


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