インドでも日本と同様に祝日があります。どんな祝日があるか、何日間あるか、インド人はその日をどう過ごしているのか、すごく気になりますよね。そこで今回は、デリー在住の筆者が、インドの祝日全てご紹介します。
なお、インドの祝日は、国が定めたものと、各州によって定めたものがあります。また、宗教関係の祝日では、旧暦や占いなどで日にちが決められるため、毎年休みの日が変わります。その日に行われるイベントや、注意事項なども合わせて解説しますので、あなたの旅程と重なっている日はないか、確認しましょう!それではご覧ください。
インドの祝日を徹底分析!どんな日があるか全部教えます!
1. 1月26日 共和国記念日(Republic Day)
1950年に憲法が発布され、インドが共和国になったことをお祝いする日です。共和国記念日には、どこでも国旗が掲げられ、さまざまな場所で国歌を歌ったりインドを称えたりするイベントが行われます。その中でも1番大きいものは、首都デリーの中心部で行われる軍事パレードです。一糸乱れぬ軍人たちの行進だけでなく、各州の特色を生かしたダンスや音楽を披露するパレードもあり、全国民がそのパレードの放映を見守ります。外国からの要人の訪問も多く、過去には日本の安倍首相も主賓として軍事パレードに出席したことがあります。
2. 3月上旬 シバ神生誕日(Maha Shivratri)
ヒンドゥー教で人気のある神様シバの誕生日です。シバを祭っている寺院では夜中に火を焚いて祈りを捧げます。
3. 3月上〜中旬 水掛祭り(Holi)
主に北インドで行われる、人気のお祭りの1つです。色水をかけあい、冬の終わりを祝います。水掛祭りの前には、市場や路上などいたるところで色水を作るための粉や水鉄砲が売られます。この日は無礼講で誰にでも色水をかけて良いということになっているので、知らずに道を歩いていると大変なことになります。
4. 4月上旬 ラーム神生誕日(Ram Navmi)
インドの叙事詩『ラーマヤーナ』の主人公ラーム神の誕生日です。
5. 4月上旬 ジャイナ教マハバラ生誕日(Mahaveer Jayanti)
ジャイナ教の開祖マハバラの誕生日です。
6. 3月下旬〜4月下旬の金曜日 聖金曜日(Good Friday)
キリストの復活したと言われる日(日曜日)の前の金曜日です。復活祭はイースターと呼ばれ、インドでもキリスト教徒の多い地域では、玉子の形のお菓子や置物などが売られます。
7. 5月上旬(旧暦4月8日) 釈迦生誕日(Buddha Purnima)
仏教の開祖ブッダの誕生日です。インドで始まった仏教ですが、現在インド国内にはあまり仏教徒がいません。インド北部の仏教の聖地ブッダガヤでは、寺院で盛大にお祝いをします。
8. 6〜7月 イスラム教断食明け祭(Idu’l-Fitr)
イスラム教のラマダーンが明けたことを祝うお祭りです。ラマダーン最終日の日没後にご馳走を準備してお祝いをします。
9. 8月15日 独立記念日(Independence Day)
1947年にイギリスから独立したことを祝います。共和国記念日と同様、首都デリーのインド門周辺では大規模な軍事パレードが行われます。一般庶民は、この日の昼間に凧揚げを楽しみます。
10. 9〜10月 イスラム教謝肉祭(Idu’l-Zuha)
イスラム教の謝肉祭です。インドではBakrid(バクリイードー)と呼ばれることのが一般的です。このお祭りではイスラム教徒が羊を食べてお祝いするため、この日の数日前から、羊飼いに連れて行かれるたくさんの羊たちの群れを見かけます。
11. 10月上旬〜下旬 ヒンドゥー教ダシェラ祭(Dussehra)
インドの叙事詩『ラーマヤーナ』にちなんだお祭りです。主に南インドで盛大に行われます。『ラーマヤーナ』の主人公ラーマ神が悪者のラーバナを倒すストーリーに基づき、10日間ほど続くお祭りの最後には悪者を模した大きな人形を燃やして終わります。毎年ダシェラからディワリにかけてのフェスティバルシーズンは、ロウソクや電灯で明かりをつけたりイルミネーションで飾ったりする商店や家庭が多く、夜の散歩を楽しめる季節です。
12. 9〜10月 イスラム教新年(Muharram)
イスラム教の新年です。
13. 10月2日 マハトマ・ガンディー生誕日(Mahatma Gandhi Birthday)
インド独立の父マハトマ・ガンディーの誕生日です。ガンディーゆかりの地ではガンディーを偲んでイベントが行われます。この日はインド全土で禁酒日となります。
14. 10月下旬〜11月中旬 ディワリー(Diwali)
ヒンドゥー教のお正月です。ディワリーに身の回りのものを新調すると新年の1年間が良い年になるという言い伝えがあり、ディワリー前には買い物客で賑わいます。お世話になった人にギフトを贈り合う習慣もあり、日本のお歳暮と歳末商戦が一緒にやってくる雰囲気に似ています。インドの会社では、ディワリーの前にボーナスを出すのが一般的です。
15. 11月中 シーク教ナナック生誕日(Guru Nanak’s Birthday)
ターバンを巻く男性でお馴染みのシーク教の開祖ナナックの誕生日です。
16. イスラム教モハメッド生誕日(Milad-Un-Nabi)
イスラム教の預言者モハメッドの誕生日です。誕生日なのに毎年日にちが変わります。ビジュラ暦の第3月12日がモハメッドの誕生日となっています。
17. 12月25日 クリスマス(Christmas Day)
インドでもクリスマスは祝日です。教会ではミサが行われる他、最近ではショッピングモールなどでもクリスマスツリーが飾られるようになりました。
まとめ
いかがでしたか?
日本とは違い、他宗教のインドではさまざまな宗教関連の祝日があります。日程も毎年異なりますので、インドを訪れる際は事前に確認しておくことをおすすめします。特別なインドの旅になることでしょう。
くれぐれも宗教のルールに反するような行為、服装はしないよう注意してください。インドの文化については「インド社会で宗教(ヒンドゥー教)が担う大切な7つの役割」や「インドの公用語とは?インド社会が抱える8つの言語問題」を一読しておきましょう。インドの祝日を理解することが、インドの歴史や人々の価値観を理解することになります。インドの魅力を是非現地で堪能してください!お待ちしています!
インドの祝日を徹底分析!どんな日があるか全部教えます!
1. 1月26日 共和国記念日(Republic Day)
2. 3月上旬 シバ神生誕日(Maha Shivratri)
3. 3月上〜中旬 水掛祭り(Holi)
4. 4月上旬 ラーム神生誕日(Ram Navmi)
5. 4月上旬 ジャイナ教マハバラ生誕日(Mahaveer Jayanti)
6. 3月下旬〜4月下旬の金曜日 聖金曜日(Good Friday)
7. 5月上旬(旧暦4月8日) 釈迦生誕日(Buddha Purnima)
8. 6〜7月 イスラム教断食明け祭(Idu’l-Fitr)
9. 8月15日 独立記念日(Independence Day)
10. 9〜10月 イスラム教謝肉祭(Idu’l-Zuha)
11. 10月上旬〜下旬 ヒンドゥー教ダシェラ祭(Dussehra)
12. 9〜10月 イスラム教新年(Muharram)
13. 10月2日 マハトマ・ガンディー生誕日(Mahatma Gandhi Birthday)
14. 10月下旬〜11月中旬 ディワリー(Diwali)
15. 11月中 シーク教ナナック生誕日(Guru Nanak’s Birthday)
16. イスラム教モハメッド生誕日(Milad-Un-Nabi)
17. 12月25日 クリスマス(Christmas Day)