「ドイツ人と国際結婚し、ドイツで生活してます」と言うと、「どんな生活してるの?」とか「ドイツ人ってどんな性格?」など言われることがあります。ドイツ人はまじめで、誠実で、勤勉で…ということをよく言われますが、実際はどうなのでしょうか。今回は、ドイツ人と実際に結婚している筆者が、実体験を元に国際結婚を楽しく愛を育むための9つのコツをご紹介します。
ドイツ人と国際結婚!楽しく愛を育むための9つのコツ
1. ドイツ語を自由に使えるように努力すること
ドイツ人は全般的に英語が上手な人が多く、その中でも日本人と国際結婚されるドイツ人のパートナーですから、英語での会話は不自由しないと思います。しかしながら、ドイツで話される言葉はもちろんドイツ語です。そして、どんなに英語が上手くても、ドイツ人にとって母国語はドイツ語なわけで、その言葉を習得したからこそ表現できる愛情表現や、日常の場面での繊細な感情の表現や重要な事柄を伝えるツールとして、やはり相手に合わせたドイツ語を使うのが一番だと感じています。
また、日本で生活する外国人が日本語を話すと親近感がわくように、やはりドイツでもドイツ語を話す外国人に親近感がわくのは同じです。言葉が分かるようになると、楽しいことを発見できたり、英語を話す・話さないの区別なく友人もでき、さらに充実した毎日になるでしょう。
2. 自分の気持ちを言葉として発する習慣をつける
日本人と違いドイツ人は小さなころから自分の意思、感情を相手に伝えることを教えられ育ってきました。よって、その場の雰囲気や、声のトーンや、しぐさなどから感情を読み取ることに慣れていません。例えば、日本人なら人と再会したときに笑顔があれば、相手が喜んでいると伝わりますが、ドイツ人は表情で表現というよりは、「あなたに会えて良かったです。」と言葉で相手に伝え感情表現をします。言葉のコミュニュケーションが主のドイツ人に対し、よく日本人が直面しがちなのが、パートナーが自分の気持ちを読み取ってくれないことに対して不満を持つことです。これを打開するためには、まずはシンプルに自分の気持ち、嬉しい気持ち、悲しい気持ち、疑問などを、全て言葉で発する習慣をつけてみましょう。そうすれば、パートナーとうまく行くだけでなく、他のドイツ人とのコミュニケーションも円滑になるはずです。
3. 「ドイツ人は○○」的な考え方をやめよう
居住地に関係なく、長い間海外に住んでいると観光とは違い、いいところ悪いところが見えてきます。更にホームシックなどの状況に陥ると「日本人はこうなのに、ドイツ人はなぜこういう行動、言動をするんだろう」と、パートナーに不満をぶち明けたくなることがあるかもしれません。でもそれはしてはいけないことです。ドイツにもいろいろな人がいて、その人の発言を「ドイツ人はこう」とまとめるのは、筆者の経験から良くない結果を招きがちです。あなたのそういった言動に、ドイツ出身のパートナーはいい気はしないことでしょう。「ドイツ人」と捉えるのではなく、「個人的にあの人は」という形で捉え、割り切っていけるかどうかが大切です。海外生活においてどの国においても大切なことだと思います。
4. 誕生日をいくつになっても祝ってあげよう
ドイツ人にとって、誕生日はいくつになってもとても大切なものです。ですので、ドイツ人とお付き合いするようになったら必ず誕生日を聞いてあげてください。年に関係なくお祝いを一緒にし、プレゼントを選んであげることが良い関係を気づくのにとても大事なことです。逆にお祝いをしてもらえることもあるので、そのときは嬉しい気持ちを言葉で伝えてくださいね。
5. 話し方に工夫をしよう
日本人とドイツ人は話し方が違います。ドイツ人は自分の意見と他人の意見を交換するのが好きです。「私はこう思う。あなたはどう思う?」など、お互いに意見を主張して、更に一歩中に入った話をするのが好きです。それができるようになると、ポジティブ、ネガティブなど気を使うことなく、なんでも話せる相手になっていくので、言葉を選んだり気を遣うことが減り、話していてスカッと気持ちのいい会話ができます。
相手が旅行へ行った時の話はレポートのように、景色の描写、体験した内容、食べ物から、気温、天気、休暇に行ってみての感想まで全て話してくれます。「どうだったの?」という質問にただ「良かったよ」で終わることはあり得ません。とにかく、たくさん何でも話して会話を楽しんでください。
6. 質素な生活に切り替えよう
ドイツは所得税や税金などが高く、いろいろな面でお金がかかるのでドイツ人は質素な生活を好みます。この国の最大の国民的テーマはどうやって節約するかです。ショッピングが趣味のドイツ女性の話はあまり聞かず、散歩に出かけたり、休暇もできるだけお金のかからないように、自炊のできるアパートを借りて自分たちでできることは済ませます。そんな環境で、どれだけ賢く節約できたか、そんなことを楽しみにしてみてください。日本人と比べるとお金を使う頻度が少ないので、郷に入れば郷に従えであなたにも控えめなお金の使い方、質素な生活の中での楽しみを見つけてほしいと思います。
7. 家族ぐるみの付き合いをする
ドイツでは、夫婦になるとカップル同士、または家族ぐるみで付き合うことが求められます。パートナーの友人に招待されて、奥さんだけ来ないと嫌われたと思われてしまいます。「皆で仲良く」が基本なので、パートナー側からのお誘いも快諾して、旦那さんの友達とも楽しく時間を過ごしてください。
8. きれい好きでいること
ドイツの人はきれい好きな人が多く、キッチンも磨き上げてあって、日本人と比べるときれい度が違います。今日の汚れは今日のうちに、生理整頓もきちんとこなせることが大切です。生活における毎日のことなので、この価値観はとても重要です。
9. 仕事に就いて充実と経済的独立をはかる
ドイツでは日本のように「家族を扶養して大黒柱で頑張る」というよりは、お互いに経済的にも精神的にも自立した大人として生活送れるかどうかが、結婚生活を満足行くものにするかどうかの分かれ道だと思います。基本的に自分で楽しみに使うお金は、自分で用意するのがドイツの常識です。また、食費は奥さんが負担、家賃は旦那さんというように、お金を出すパートをある程度決めて共同生活を送るのが理想的です。ルールを作りそれに従うことで、家庭円満が築けるのではと感じています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
国が変われば、常識も変わります。ドイツは長く住むほどよいところが見えてくる国だと感じています。私は、日本の良い所、ドイツの良い所を発見させてくれたこの国にとても感謝しています。あなたも、今回ご紹介した情報をヒントに、ぜひドイツでの自分流の生き方を開拓いただきたいと思います。あなたの異国での幸せを願っております。
ドイツ人と国際結婚!楽しく愛を育むための9つのコツ
1. ドイツ語を自由に使えるように努力すること
2. 自分の気持ちを言葉として発する習慣をつける
3. 「ドイツ人は○○」的な考え方をやめよう
4. 誕生日をいくつになっても祝ってあげよう
5. 話し方に工夫をしよう
6. 質素な生活に切り替えよう
7. 家族ぐるみの付き合いをする
8. きれい好きでいること
9. 仕事に就いて充実と経済的独立をはかる