太陽の国イタリアで特別な夏を過ごしてみませんか?夏のハイシーズンはおすすめのイベント行事がいっぱいです。この記事では特に7月、8月、9月ならではの人気のイベントを、現地イタリアからすぐに役に立つ情報と具体的なアドバイスを交えて紹介していきます。きっとあなたのイタリア滞在計画の参考になるはずですよ。
イベントと言うと少し行きにくい場所であることも多いのですが、今回ここで紹介するイベントは電車でのアクセスも良く訪れやすい場所ばかりです。すでにボローニャ、ヴェネツィア、シエナ、ミラノを訪れる予定の人はもちろん、他の都市からでも立ち寄りやすい場所なのがポイントです。
またどのイベントも現地のイタリア人たちも毎年楽しみに待っているものばかりです。では早速どんなものがあるか見ていきましょう。
イタリアの7月、8月、9月おすすめ人気イベント行事特集!
1. Sotto le stelle del cinema (星の下の映画館)
毎年6月中旬から8月中旬までの毎晩21:30ごろから、ボローニャのマッジョーレ広場では映画が上映されます。星空の下、聖堂や宮殿、噴水に囲まれた広場で巨大なスクリーンで観る映画は格別です。ボローニャの人も毎年楽しみにしているイベントです。
映画はかなり古いものから割と最近のものまで多岐に渡っていて、ときには日本の映画が上映されることもあります。何と映画は無料なので人気のある映画の日は早くから場所取りが始まります。席が取れなくても、イタリア語が分からなくても、ちょっとマッジョーレ広場で立ち止まって映画を観て観ませんか?雰囲気だけでも十分楽しめます。
2. Palio di Siena (シエナのパリオ)
トスカーナ州のシエナでは毎年7月2日と8月16日に、伝統的行事の地区別対抗の競馬レースが行われます。シエナにある17の地区から抽選で10の地区が選ばれ、各地区から1騎手と馬1頭が出場して競い合うのです。
レース当日は全17地区が中世の衣装をまとって街中を華やかにパレードします。パレードの中で旗手が巨大な旗を操るのは見事です。そしてパレードが最後にたどり着くのはパリオの会場となる扇のような形が美しいカンポ広場、夕方7時になるとここに騎手と馬がいよいよ登場し激戦のレースがスタートです。
実際にレースを見るには無料と有料のエリアがあります。無料のエリアで良く見える場所を確保するためには、かなり早めの時間から場所取りをする必要があり長時間立ちっぱなしになります。有料のチケットはそれなりのお値段がしますが、着席してちょうどいい高さから全体を見れます。また3日前から前日まで試走もあるので、パリオの当日にシエナに滞在できないときには、3日前から前日までのカンポ広場での試走もそれなりに見応えがあっていいですよ。
3. Mostra Internazionale d’Arte Cinematografica (ヴェネツィア国際映画祭)
毎年8月末から9月初旬にかけてヴェネツィアで開催され、2月のベルリン、5月のカンヌと並ぶ世界三大国際映画祭の一つです。会場はヴェネツィア本島からヴァポレット(水上バス)で15分ほどのリゾート地リド島です。映画関係者しか入れないのではと思われがちなイベントですが、ヴェネツィア国際祭はチケットを購入すれば一般の人でも入場することができるのが大きな特徴です。
チケットの種類は色々ありますが、ドレスアップしたスターを実際に目にできるチケットは少し高くなりますが、世界初上映の作品が観れるチケットは日本の映画館のお値段とあまり変わりません。映画好きならぜひ一度は訪れてみたいイベントです。
4. Biennale di Venezia (ヴェネツィア・ビエンナーレ)
2年一度の奇数年の5月から11月にかけてヴェネツィアで開催されている現代美術の国際美術展覧会です。オリンピックのように国ごとに出展するのでアートのオリンピックとも言われています。
メイン会場は各国のパビリオンが建てられるジャルディーニ(ヴェネツィア最大の公園)とアルセナーレ(旧国立造船所)ですが、ヴェネツィアの街のあちこちで無料でみられる展示があります。それだけでも美しい水の都ヴェネツィア、この時期はそこに現代アートが加わりさらに魅力的な街になってます。真夏の時期のヴェネツィアでのアート巡りは意外と体力を消耗するので、暑さ対策も考えておくといいですよ。
5. Ferragosto (聖母被昇天祭)
8月15日は聖母マリア様が天に昇った日としてイタリアでは大切な祝日になっています。伝統的なこの日の過ごし方は、家族や親戚が集まり一緒に食事をすることです。みんなで海や山へ行ったりすることもあります。家族が揃って過ごすことが大切なので、特にこの日のために実家に帰省する人も多いです。
8月はイタリアはバカンスシーズンの真っ只中で休んでいるお店も多いのですが、この日はほぼ全てのお店がお休みになります。この時期にイタリアを旅行するなら絶対に頭に入れておいた方がいい祝日です。
6. Gran Premio d’italia (イタリアグランプリ)
イタリア北部の小さな都市モンツァで、毎年9月の初旬に開催されている最も伝統あるグランプリのF1レースです。会場は超高速サーキットとして有名で、毎年スタンドは地元イタリアのフェラーリの赤に染まります。金曜日がフリー走行、土曜日が予選、日曜日が決勝というスケジュールです。モ
ンツァはミラノから電車で15分ほどでアクセスも良くモンツァ駅からはシャトルバスも出るので、他の海外のグランプリと比べると観戦しやすいグランプリの一つです。ミラノの観光と組み合わせてもいいですし、モンツァでグランプリ観戦した後は、フェラーリの聖地マラネロでフェラーリ博物館も訪れてみてもいいですよ。
まとめ
いかがでしたか?気になるイベントが見つかりましたか?
イタリアはサマータイムがあるので夏は明るい時間が長く、一日を十分に使って思う存分に楽しめます。普通の観光プラスこの時期ならではイベントも計画しやすい季節ですよ。日本と比べるとイタリアの夏は昼は日差しが強く、夜は急に冷え込みます。イベントに合わせて暑さ寒さ対策も忘れずに楽しい滞在にして下さいね。
イタリアの7月、8月、9月おすすめ人気イベント行事特集!
1. Sotto le stelle del cinema (星の下の映画館)
2. Palio di Siena (シエナのパリオ)
3. Mostra Internazionale d’Arte Cinematografica (ヴェネツィア国際映画祭)
4. Biennale di Venezia (ヴェネツィア・ビエンナーレ)
5. Ferragosto (聖母被昇天祭)
6. Gran Premio d’italia (イタリアグランプリ)