今イタリアでは自転車を持っていなくても、各地でシェアサイクルができるんですよ。自転車をレンタルするなんて面倒だなんて思っていませんか?やり方さえ分かってしまえば、実はとても便利に使えます。自転車があれば行動範囲も広がり、時間の節約もできます。
イタリアではバスが時刻通りに到着することなんてありません。イタリア人も口を揃えて自転車が移動するには一番早いと言います。ただしシェアサイクルするにはちょっとだけ準備が必要です。
今回はイタリアで自転車をお得にレンタルする方法をご紹介します。
イタリアのシェアサイクル!現地で自転車をお得にレンタルする7つのコツ!
1. 今イタリアでシェアサイクルと言えばMobike
シェアサイクルとは、好きなタイミングで好きな時間だけ自転車が使えるサービスです。街中にはいくつも拠点があり、借りた拠点に自転車を返す必要はなく、最寄りの拠点に返すことができます。
お店に行って店員さんにお願いして借りるレンタサイクルとは違い、全て携帯電話のアプリだけでできるのが特徴です。現在イタリアのメインな都市で導入されているのが、中国発のシェアサイクル Mobikeです。
2. Mobikeの使える都市
2019年1月現在Mobikeが導入されているのは、ミラノ、フィレンツェ、トリノ、ボローニャ、ベルガモ、マントバ、ペーザロ、レッジョエミリアです。
Mobikeを使うためにはまずスマートフォンにアプリをインストールし、必要事項を登録します。登録はSMSに届いた認証番号を入力する2段階式になっています。自転車は歩きながら探してもいいですし、アプリの地図から探すこともできます。
自転車が見つかったらアプリのロック解除をタップして、自転車本体にあるQRコードを読み取ります。読み取れると自転車のロックが解除されて自転車に乗れるようになります。
乗り終わったら手でロックをして終了です。10秒ほどするとアプリでロックがされたことが確認できます。
3. アプリを使うためにするべきこと
Mobikeは日本で日本語のアプリで登録しておけばイタリアでも使えます。ただしイタリアでも携帯電話が使える状態でないといけません。SIMフリーの携帯を持って入ればイタリアでSIMを購入しましょう。(TIM、WIND、Vodafoneなどのお店に行けば、20〜30ユーロくらいで1ヶ月ほど十分に使えるSIMが購入できます。イタリアの携帯電話の通信料は日本と比べるとかなり安いです。)
支払いは全てクレジットカードになります。利用ごとに引き落とされるのではなく、まとめて5ユーロ、20ユーロとチャージしておきます。
4. 料金体系とお得なパス
Mobikeの料金は都市によって異なっています。ミラノ、フィレンツェ、トリノでは20分で0.99ユーロ、ベルガモ、マントバ、ペーザロでは20分で0.69ユーロです。Mobikeが導入されて間もないボローニャでは30分で0.30ユーロのキャンペーン価格ですが、いずれ他の都市のように値上がりするのでしょう。また30日、90日、180日、360日のお得なパスもあります。
5. Mobikeを使うときの注意点
Mobikeの利用方法は分かりやすく簡単なのですが、気をつけないといけないのは駐車スペースです。自転車に内蔵されているGPSからどこに自転車があるかアプリで確認できます。そのため地下駐車場など電波の届かないところに乗り捨てることはできません。
またアプリに表示される赤く囲まれた駐車禁止ゾーン(歴史的建造物のエリアなど)にも注意しましょう。違反をするとあなたのMobikeのアカウントにマイナス評価が付きます。一方、青く表示された推奨スペースに駐車すれば評価ポイントが加算される仕組みです。
6. イタリアで自転車に乗るときの注意点
イタリアで自転車に乗るときには、いくつか日本とは違う点に注意しておきましょう。まずイタリアでは自転車はバイクや車と同じ車道を走ります。日本のように歩道を走ることは禁止されています。かなり車と接近して走ることもあるので慣れるまでは少し怖いかもしれません。
イタリアは車は右側通行なことも意識しながら走らないと、特に道を曲がるときに危険です。右折や左折は手信号で後ろにいる車に分かるように合図しましょう。イタリアの街の中心部は一方通行の道も多いです。自転車も逆走すると危険なので、標識をよく見て少し遠回りになっても逆走しない道を選びましょう。
7. Obikeはローマから撤退
2017年12月ローマでサービスを開始したシンガポール発のObikeは、1年足らずの2018年10月にローマから撤退することになりました。ローマでのシェアサイクルの利用マナーが悪く、自転車がバラバラにされて放置されたり、個人所有物として利用する人が相次いだからです。
以前、自転車が解錠されず使えなくて怒った若い女性が、Obikeの自転車をローマのテヴェレ川に放り投げて友達と笑っている様子を撮ったビデオは大きな問題となりました。現在ローマはヨーロッパの主要な首都の中で、唯一シェアサイクルのサービスの無い都市となっています。
まとめ
いかがでしたか?
ローマのObikeのような残念な例もありますが、私の住むボローニャでは観光の人も地元の人もそれぞれのニーズに合わせて上手く利用しています。自転車のシェアサービスのある街に滞在するのなら、ぜひ試しに使ってみましょう。Mobikeのアプリはどこでも共通で使えるので、とりあえずアプリをインストールしておいて損はないですよ。
イタリアのシェアサイクル!現地で自転車をお得にレンタルする7つのコツ!
1. 今イタリアでシェアサイクルと言えばMobike
2. Mobikeの使える都市
3. アプリを使うためにするべきこと
4. 料金体系とお得なパス
5. Mobikeを使うときの注意点
6. イタリアで自転車に乗るときの注意点
7. Obikeはローマから撤退