イタリアはタクシーなどの交通機関の利用方法が日本と違うため、戸惑ってしまうことが多いです。不安な中、移動手段に時間を費やしてしまうとそれだけで疲れてしまいます。そこで今回は、現地在住の筆者が、あなたがよりストレスなく快適な旅ができるように、イタリアのタクシー事情やおすすめ移動手段をご紹介します。
イタリアのタクシー事情やおすすめ移動手段!旅行前に知るべき7つの事!
1. イタリアの新幹線!ユーロスターで街から街へ快適移動
イタリアの主要都市を結ぶ便利なイタリアの電車ユーロースター。例えばミラノからローマの約580kmを3時間で結び、運賃は80ユーロほどと新幹線に比べかなりお得です。車両はどれも清潔でトイレも完備。ユーロースターは全席指定席なので確実にその電車に乗りたい場合は、前日までの購入をおすすめします。鉄道会社trenitalia(トレニタリア)のHPからオンライン購入も簡単にできるので、日本であらかじめ手配しておくのもおすすめです。ちなみに、ローカル線の切符は乗車前に刻印機に通す必要がありますが、座席指定のユーロスターは刻印の必要はありません。
ユーロスターの最大の欠点は遅延です。20分程度の遅延は日常茶飯事ですが、中には1時間半を越す遅延も起こるので、飛行機の搭乗などを控えている場合には、電車の遅延も頭に入れて余裕を持った計画を。万が一、乗る予定の電車が大幅遅延している場合は窓口で先に来る電車に変更してもらいましょう。
2. 思いのほか難易度高しローカル電車
郊外の町にも見所が多い地域ではローカル電車に乗って移動すこともあるでしょう。ローカル線は慣れないと思いのほか難易度が高いです。まず、電車のドアは手動で開ける場合が多いので、どんな風に開けるのか現地の人を見て確認しておきましょう。ボタン式もあればレバー式もあります。また、車内放送がない電車もよくあります。停車駅を確認する方法は、窓から目を凝らしてホームの駅名看板を見るしかありません。下車予定駅の、いくつか前から駅名を覚えておくと焦らずにすむかもしれません。
切符は乗車前に必ず刻印機に切符を差し込んで刻印を押します。車内の検閲時に刻印がなかったり切符を持っていないと罰金です。また、盗難などもあるので電車に乗っても手荷物には気を配り、通路側の座席の上などに放置しないようにしましょう。
3. 空港で待ち受けるタクシー客引きの洗礼
イタリアの空港に降り立つと、まず最初に待ち構えているのがタクシーの客引きです。でも、この客引きは白タクか高額なリムジンタクシーです。もっともらしい料金表を見せられるので、ついて行ってしまう人もいるようですが、この客引きは振り切って正規のタクシースタンドに並びましょう。タクシーの運転手も色々で、親切な人もいれば粗暴な人もいます。また綺麗な車両もあれば、掃除したら?っと言いたくなるような車両もあります。
イタリアでは流しのタクシーを拾うことはできません。道端で手をあげてもタクシーは停まってくれないので、近くのタクシースタンドを探すか、もしくはホテルなどで呼んでもらうことになります。カード払いが可能なタクシーは少ないので、現金の用意を。基本的にチップは不要です。
4. 大都市では便利なバス・トラム
バスの路線図を手に入れたら、バスの乗車にトライしてみましょう。まず、真っ先に注意したいのが切符です。バスの切符は車内で買えないことが多いので、乗車前にバールやタバッキ(タバコや雑誌を売っている店)などで先に購入する必要があります。観光でのバス利用が考えられるミラノやローマでは一回券で€1.5ほど。乗車したら必ず刻印機で打刻を。
またミラノのトラムは趣があって格別です。昔のままのレトロなトラムも現役で、木製の内装がとても素敵。バス同様、切符は乗車前に購入し、乗車したら刻印を忘れずに。
5. イタリアの地下鉄ではスリに御用心
ローマやミラノの地下鉄は通勤時間帯にかなり混雑します。特にローマで大きな荷物を持って通勤時間帯に地下鉄移動を考えている人は、移動方法を変更した方が無難です。イタリアの地下鉄ではスリに細心の注意が必要です。ポケットに財布や携帯を入れっぱなしにするなどは以ての外。ジプシーにも十分気をつけてください。また、夕食後の遅い時間帯は、利用者がグッと減るので怖い思いをしたくなければ地下鉄利用は避けましょう。
6. イタリア国内をLCCでお得に飛ぶ
南イタリアやシチリアまで足を延ばしたいと考えている人にはLCCでの移動がおすすめです。国内線でメジャーなLCCは、Vueling、Ryanair、Easy Jetなど。早めに予約すれば千円以下でチケットが買えるなんてこともあります。いずれも英語のサイトがあり、仕組みは日本のLCCと同じなので、日本のLCCに慣れている人には予約も簡単です。
また、イタリア国内にとどまらず周辺国への路線もたくさんあり価格も安いので、上手に活用するとイタリアを拠点に別の国まで足を延ばしたり、普段なかなか行けないところにまで手軽に行けて便利です。
7. 運転に自信があればレンタカー
郊外に美しい景色や町が広がるトスカーナや、交通網が発達していないシチリアなどではレンタカーで旅ができたら旅の充実度が一気に上がるはず。事実、フィレンツェのレンタカー屋では毎日多くの外国人観光客が列をなしています。ただ、イタリアは日本と逆の、左ハンドル、右側通行、私たち日本人にはちょっとハードルが高そうです。
それでも、運転に自信のある人は国際免許証を用意してチャレンジして見てください。一味違った旅ができること間違いなし!ちなみに、レンタカーは日本からネット予約がおすすめ。イタリアのレンタカーは基本がMT車なので、AT車を希望の場合は予約時にしっかり確認を。
まとめ
いかがでしたか?
イタリア人は英語が苦手な人が多いため、いざという時に尋ねても意思疎通に困るかもしれません。また、観光大国とは言え、案内や標識など観光客に優しい環境が整っているとは言えないので、特に移動手段は、出発前にしっかりと下調べをしておくことが大切ですよ。
イタリアのタクシー事情やおすすめ移動手段!旅行前に知るべき7つの事!
1. イタリアの新幹線!ユーロスターで街から街へ快適移動
2. 思いのほか難易度高しローカル電車
3. 空港で待ち受けるタクシー客引きの洗礼
4. 大都市では便利なバス・トラム
5. イタリアの地下鉄ではスリに御用心
6. イタリア国内をLCCでお得に飛ぶ
7. 運転に自信があればレンタカー