海外旅行をする際に、最も気になることの1つが物価ではないでしょうか。中東の国ヨルダンは多くの日本人には馴染みが薄いため、物価が高いのか安いのかのイメージがしにくいですよね。今回は、ヨルダンに在住経験のある筆者が現地の物価や値段交渉など、現地の状況を詳しくご紹介します。
「ヨルダンの物価はどの位なのかな?」「日本から持って行った方が良いものはどれだろう?」などと思っている人は必見です。それではご覧ください。
ヨルダンの物価を徹底分析!旅行前に知るべき8つのポイント!
1. ヨルダンの通貨はディナール
ヨルダンの通貨は「ディナール」です。正式には「ヨルダンディナール」と言いますが、省略してディナールと言います。レートは日によって異なりますが、1ディナールが大体140~150円です。1ディナール150円と思っておけば、計算がラクにできるでしょう。ディナールの下位単位が「ギルシュ」です。100ギルシュで1ディナールとなります。
現在ヨルダン国内で主に流通している紙幣は、50ディナールと20ディナール、10ディナール、5ディナール、そして1ディナールの5種類です。硬貨は50ギルシュと25ギルシュ、10ギルシュ、5ギルシュの4種類になります。
ヨルダン人は1ディナールのことを「ディナール」、50ギルシュのことを「ノス(またはノスディナール)」、25ギルシュのことを「ルブウ」と言います。頻繁に使われているので、覚えておくと便利ですよ。
2. 食料品は全般的に日本よりもリーズナブル
スーパーや雑貨店で売られている食料品は、日本と比べるとリーズナブルになっています。水は500mlのペットボトルで約30円、コーラやファンタなどの缶ジュースが約40円、ポテトチップスなどのスナック菓子がラージサイズで約100円です。
また、野菜や肉、魚はキロ単位で売られており、野菜はかなり安く購入できます。魚は日本よりも高価です。ヨルダンには南部にあるアカバという街にしか港がないため魚が手に入りにくく、値段が高騰化しています。
3. 地元の人が利用する食堂や喫茶店は安い
地元の人が日常的に利用している食堂や喫茶店も、日本と比べると安いです。パンが付いたホンモスは約150円、ファラーフェルサンドイッチは約100円、シャワルマは1本約150円となっています。喫茶店で紅茶やコーヒーを飲むと1杯約150円、アルギーレ(水タバコ)は1本約300円~450円です。アルギーレは数人で1本を回して吸うので、リーズナブルに楽しめますよ。
外国人が良く利用するレストランは日本と同じ位、もしくは日本よりも高くなりがちです。マンサフは1皿で約800円以上はするでしょう。スターバックスなどの外資系カフェは価格は高いですが、エアコンが効いていて快適に過ごせます。
4. バスやタクシーなどは安く利用できる
バスやタクシーなどの公共交通機関も、日本に比べると安く利用できます。バスは路線によって料金が異なり、約50~75円です。距離制ではなく、路線ごとの均一料金となっています。
タクシーは都市によってメーター制と定額制の2種類があります。アンマンやイルビットはメーター制で、初乗りが25ギルシュ(約40円未満)です。100メートル走るごとに料金が加算されていきます。日本と比べるとかなり安くタクシーに乗ることができるので、気軽に利用できます。複数人で乗るとさらに割安なので、おすすめです。
定額制の場合は移動範囲に応じて1ディナールや1.5ディナールなどの相場が決まっているので、利用前に相場を確認しておきましょう。
現地の移動手段については以下の記事で詳しく説明していますので、旅行前にぜひチェックしてみてください。
5. 観光スポットは外国人料金が適用される
ヨルダンにあるメジャーな観光スポットは、外国人料金が適用されるので割高です。ヨルダン観光のハイライトとも呼べるペトラ遺跡は、1日チケットが50ディナール(約7,500円)もします。ペトラ遺跡のチケットは破格ですが、その他の観光スポットは比較的良心的な価格です。
「ヨルダンパス」という、ペトラ遺跡と他の主要観光スポットの入場チケットがパッケージされたチケットが発売されています。たくさんのスポットを訪れる予定の人はお得ですよ。
6. 宿泊施設はランクによって幅がある
ホテルなどの宿泊施設はランクによって、料金の幅が異なります。ドミトリーやトイレとシャワーが共用の安宿は、1泊約750円~1,500円で宿泊可能です。しかし場所によってはホットシャワーが無いので、冬は厳しいかもしれません。
中級ランクのホテルは、1泊約6,000円からが相場です。ホットシャワーとエアコンが完備されているので、快適に滞在できるでしょう。高級ランクのホテルは、1泊約15,000円からとなっています。
7. 外国製品や家電は日本よりも割高
外国製品や家電製品は、日本よりも割高です。特にヨルダンで販売されている化粧品関係はほとんどが外国製なので、日本で買うよりも高く付いてしまいます。
化粧水や乳液、日焼け止め、リップクリームなどは日本から持っていくのが良いでしょう。
8. 価格が付いていないお店では価格交渉をしよう
土産物店や衣料品店などは、価格が付いていないので値段交渉をしましょう。相手の言い値の半額から交渉をしてみてください。少しずつお互いに値段の折り合いを付けていきます。アラビア語で「ミン ホーン ラホーン(良く考えてください)」と言えばバッチリです。
価格交渉が無事に終わると相手から「マブルーク(おめでとう)」と言われるので、「アッラー ユバーリク フィーク(あなたにも祝福がありますように)」と返してあげましょう。
まとめ
いかがでしたか?
ヨルダンは全体的には日本と比べて物価は安いですが、化粧品などの外国製品は日本よりも割高です。化粧水や乳液、日焼け止めなどは日本から持って行った方が良いでしょう。値段が付いていないお店では言い値で買わず、必ず価格交渉をしてくださいね。
今回の記事を参考にして、魅力がいっぱいのヨルダンで楽しい旅行を楽しんでください。
ヨルダンの物価を徹底分析!旅行前に知るべき8つのポイント!
1. ヨルダンの通貨はディナール
2. 食料品は全般的に日本よりもリーズナブル
3. 地元の人が利用する食堂や喫茶店は安い
4. バスやタクシーなどは安く利用できる
5. 観光スポットは外国人料金が適用される
6. 宿泊施設はランクによって幅がある
7. 外国製品や家電は日本よりも割高
8. 価格が付いていないお店では価格交渉をしよう