韓国語能力試験とは?初めて受ける人のための8つの心得!

韓国語能力試験とはその名の通り韓国語の能力を測る試験です。韓流ブームにより韓国語学習者も増えている昨今、韓国語能力試験受験者も増加傾向にあります。そこで今回は、日本と韓国のハーフであり、韓国語能力試験6級所持者の筆者が、韓国語能力試験で必要な8つの心得をご紹介します。

 

韓国語能力試験とは?初めて受ける人のための8つの心得!

 

1. 韓国語能力試験(TOPIK)とは?

韓国語能力試験(TOPIK: Test of proficiency in Korea)とは韓国政府が公式に認定している外国人を対象にした世界70ヶ国で実施されている韓国語の試験です。日本では年に3回受験の機会があり、その成績が韓国の大学の入学志願の際や就職活動などで役に立ちます。受験料は初級3,500円、中・上級が4,000円となっております。

 

2. 「ハングル能力検定」との違い

韓国語能力試験は韓国政府が認定する公的な韓国語の試験であるのに対し、ハングル能力検定は検定協会が実施している民間の資格になります。ハングル能力検定の方が難易度が低く合格率が高いですが、民間の資格になってしまう為、留学や就職を目的とした韓国語学習者には韓国語能力試験の受験をおすすめします。

 

3. 試験当日必要なものはこれ!

・受験票
試験の2週間前までに郵送で届く受験票を忘れずに持参しましょう。

・写真付き身分証明書
運転免許証、パスポート、学生証、社員証など

・修正テープ
マークシートには当日配られる専用のペンを使用するため、修正する際は消しゴムではなく修正テープが必要になります。

 

4. 읽기(読解)のコツ

読解では短文から長文の問題が初級の場合40問、中・上級の場合は50問もあります。長文を読む前は解答の選択肢をあらかじめ事前に把握することが大事です。何度も問題文を読み直す時間はありません。読み直ししたい気持ちは抑えて、次々と問題を解くスピーディーさが求められます。

また、個人的な裏技(?)ですが、私は読解の試験中に口パクで問題を読みます。目だけで読むよりも理解度があがる気がするので是非試してみてください。ただし試験中なのでくれぐれも声を出さないように気を付けてくださいね!

試験まで時間のある方は、日頃から韓国語で書かれた本やニュースに目を通すようにすることが一番ですね。

 

5. 듣기(聞取り)のコツ

聞取り問題は初級の場合30問、中・上級の場合は50問あります。ここでもやはり、読解同様、常に問題の選択肢を前もって目を通し、ある程度どのような内容が話されるのかを予測してリスニングしなければなりません。試験まで時間のある方は日頃から韓流ドラマを観たりラジオを聞いたりして韓国語に耳を慣らすことが上達のポイントだと思います。

 

6. 쓰기(書取り)のコツ

私が受験する際に一番ネックだったのがこの「書取り」でした。最後に長文の作文があるため、とにかく時間が足りないです。そのため、私の場合は先に作文のテーマを見て頭の隅で自分の意見を考えておきます。前もってテーマを見ることでいざ作文に取りかかる時に多少なりとも心の準備ができて慌てません。

中級レベルの場合は300字程度、上級レベルの場合は即興で600~700字程自分の意見を書かなければならない為、韓国語能力の他に文章をまとめる能力も必要になってきます。文字数が足りなかったり誤字はもちろんのこと、띄어쓰기(分かち書き)でも減点になるので急いでいても慎重に書き進めることが大事です!そして、語尾を「~다/이다」調ではなく、丁寧語の「~입니다/습니다」調で書くことによって文字数を稼ぐことができます。

また、初めの方では四字熟語やことわざが出てくるので、日頃から勉強していないと難しいかもしれません。しかし、筆者の経験上過去問と同じような問題を何度か見かけたので、時間のない方は過去問題集を解くことをおすすめします。

 

7. 大学へ入学したい人は4級以上を目指そう!

韓国の大学の入試や韓国語を使える仕事に就職したい場合、韓国語能力試験の成績が必要になる場面が多く、大学の場合は4級以上(学校によっては5級以上)を入学条件としているところが多いです。就職の際にはやはりビジネスレベルの韓国語能力が必要とされるため、6級を求められることが多いです。ただ、筆者が以前働いていた韓国企業でも4、5級の人もいたため、必須ではありません。

 

8. 過去問のダウンロード方法は?

過去問のテキストは書店でも購入できますが、韓国教育財団のサンプル問題ページからもダウンロードできます!筆者の経験からすると、試験では過去問と似た問題がよく出るため、無料ダウンロードすることをおすすめします!

 

まとめ

いかがでしたか?
全体的に試験時間が足りない印象の韓国語能力試験。合格のカギはずばり「時間配分」です。上記でご紹介した注意点をしっかり押さえ、1問あたりにかける時間をなるべく少なくしましょう。時には「問題を捨てる勇気」も大切になってきますよ。

また、この韓国語能力試験は、2016年度より6級合格者は日本政府観光局の通訳案内士の語学科目試験が免除されるなどのメリットもあります。韓国語を勉強している方や、韓国語を使った仕事に就きたい人は是非とも一度TOPIKを受験してみてはいかがでしょうか。受験されるかたは頑張ってくださいね!ファイティン!

 

韓国語能力試験とは?初めて受ける人のための8つの心得!

1. 韓国語能力試験(TOPIK)とは?
2. 「ハングル能力検定」との違い
3. 試験当日必要なものはこれ!
4. 읽기(読解)のコツ
5. 듣기(聞取り)のコツ
6. 쓰기(書取り)のコツ
7. 大学へ入学したい人は4級以上を目指そう!
8. 過去問のダウンロード方法は?

 


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