ポーランドのクリスマス調査!現地の7つのおもしろ事情!

ポーランドのクリスマス調査!現地の7つのおもしろ事情!

11月も終わりになると町の中心地ではクリスマスマーケットの準備が始まり、ショッピングモールなどもクリスマス用に美しくデコレーションされるポーランド。そんなクリスマスはポーランド人にとって1年でとても大事なイベントの1つです。

そこにはただ楽しく過ごす、というよりイエスキリストの誕生を祝うという大事な宗教的意味合いがあります。今回は、ポーランド人のクリスマスの過ごし方やクリスマスに食べる伝統的な食事をご紹介いたします。

 

ポーランドのクリスマス調査!現地の7つのおもしろ事情!

 

1. クリスマスはいつから?

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12月になるともうクリスマスの雰囲気が町中に漂うポーランド。町やお店が美しく飾られて華やぎ、クリスマスプレゼントを買う人々も増えてきます。しかしポーランド人にとって12月の中でも特に大事な日が12月24日から26日にかけての3日間です。

イエスキリストが生まれたとされる12月25日と翌日の26日は、国民の休日となり多くの会社やお店が閉まります。さらに24日の午後からお休みをしてしまう会社やお店も少なくありません。そのためショッピングや観光を楽しみたい場合は24日から26日は避けるのがベストですよ!

2. ポーランド人にとってクリスマスとは?


国民の90%がキリスト教徒というポーランド。敬虔な信者も多く、クリスマスは神の誕生という意味の「Boże Narodzenie(ボジェ・ナロゼニェ)」と呼ばれ1年で最も大事な宗教行事の一つとされています。そのためポーランドではクリスマスは家族で静かに過ごす、というのが一般的。遠く離れた場所に住んでいてもクリスマスには帰国し家族や親類みんなで食事をしたりプレゼントを贈りあいクリスマスを祝います。

また、多くのポーランド人は伝統的なクリスマスの食事を楽しんだり、24日の0時から行われる教会のミサにも参加しています。クリスマスは子供にとってはプレゼントをもらえる楽しい日、大人にとっては一年を振り返り自分の行いを見つめなおしたり、翌年が幸多き年であるように祈るとても神聖な行事です。

3. ポーランド人のクリスマスの過ごし方


一般的なポーランド人家庭では12月に入るとツリーを飾り、家族や親類のためのプレゼント選びに時間を費やします。そして本番の24日の夜に向けて数日前から料理の仕込みをしたり、家を掃除したりと大忙し!24日のクリスマス・イブには「Wigilia(ヴィギリア)」という伝統的な晩餐を家族全員で行います。

プレゼント交換などをして楽しんだあとは深夜0時から行われる教会のミサに参加します。このミサは「Pasterka(パステルカ)」と呼ばれており3人の博士がベツレヘムを訪れ、メシアの誕生を予言したことに基づくのだとか。その翌日25日と26日は親類を訪れたり、食事をしたりゆっくりとした時間を過ごすのがポーランド流クリスマスです。

4. ポーランドのクリスマスイブの晩餐とは?


12月24日の夜に行われるポーランドの伝統的な晩餐、それが「Wigilia(ヴィギリア)」です。そしてヴィギリアに欠かせないのがopłatek(オプワテック)です。小麦粉と水から作られ、聖母マリアやキリストの絵が記された白く薄いワッフルのようなオプワテックを各自に配り、相手のオプワテックを少しずつちぎって口に入れお互いに健康や幸福を祈ります。それが済むと食事が始まります。

24日の食事はいくつか決まりがあります。まず肉やお酒は禁止。料理はキリストの12使徒にちなんで12種類用意する。また晩餐に参加している人数より1人分多く料理やお皿を用意する。これはイエスキリストのため、または貧しい訪問者のためなどいくつかいわれがあります。信仰心に篤いポーランドならではですね!

5. ポーランドのクリスマスイブはどんな料理をたべるの?


24日の夜のクリスマスイブの晩餐ではどんなポーランド料理が食べられるのでしょうか?

地域や家庭により多少は異なりますが、定番料理の1つは「鯉料理」です。鯉をフライにしたり、蒸したり、ゼリー寄せにしたりといった料理法があります。なかには生きた鯉を買ってきて前日までバスタブで泳がせておく家庭もあるのだとか。他にも前菜としてビーツのスープ「Barszcz(バルシチ)」、キノコやキャベツが入った水餃子のような「Pierogi(ピエロギ)」などが出されます。

この他にもクリスマスの伝統的デザートとして「Makowiec(マコヴィエツ)」があります。これは蜂蜜で味付けされたドライフルーツやケシの実をイースト生地の上にのせくるくると巻いて焼いたもの。ロールケーキのような形の物を好きなだけ切って食べるのがポーランド流です。

他にも「Sernik(セルニック)」と呼ばれるチーズケーキ、「Pierniczki Świąteczne(ピエルニチキ・シフィヨンテチネ)」と呼ばれる型抜きクッキーなどデザートも豊富です。そのためポーランド人はよくクリスマスの後には体重が増えると言われていますよ!

6. ポーランドのクリスマスマーケットを訪れてみよう!


ヨーロッパのクリスマス、というとイメージするのはやっぱり「クリスマスマーケット」。ここ、ポーランドでもワルシャワやクラクフのような大きな町はもちろん、地方の小さな町でも「Jarmark(ヤルマルク)」と呼ばれるクリスマスマーケットが開かれます。

たくさんの屋台にはお土産にぴったりの可愛いグッズが並び訪れた人を楽しませます。クリスマスツリーのオーナメントから、素朴なおもちゃ、そして日本でも人気のポーランドの食器「ポーリッシュポタリー」も見かけます。

また、食べ物の屋台も色々ありますが、せっかくならポーランドのクリスマスマーケットならではの物はいかがですか?グローブやシナモンなどのスパイスがきいたホットワイン「Grzaniec(グジャニエツ)」や山岳地方のスモークチーズ「Oscypek(オスツィペック)」などは癖になる美味しさです。

ただし、クリスマスマーケットは町により12月24日には終了してしまう場合もありますので、事前の確認が必要ですよ!

7. ポーランドのクリスマスイブのミサに参加してみよう!


クリスマスにポーランドを訪れたら、教会のミサに参加してみませんか??パステルカと呼ばれるミサは年に1度、24日のクリスマスイブの夜中0時に始まります。荘厳な教会の中でロウソクが煌めき、神父様の詠唱する声が不思議な旋律で響き渡り幻想的な雰囲気が広がります。パステルカはクリスマス賛歌(kolęda=コレンダ)が多く、その歌を聞いているだけでも心が洗われるようです。

もちろんクリスチャンではなくても参加できますが、ポーランド人にとってとても大事な儀式なのでうるさくおしゃべりしたり、所かまわず写真を撮っているとひんしゅくをかうことも。マナーを守りながら、ぜひ参加してみてくださいね!

 

まとめ

いかがでしたか?
私達の知っている日本のクリスマスとは違い興味深いですね。ポーランドではクリスマスに遠方から客人が来ると幸せになる、とも言われています。ポーランド人も喜び、訪れた人も楽しめる、そんな両者ハッピーになれるイベントなのです。

ポーランドで本来のクリスマスの意味を再確認して、美味しい料理でお腹も心もいっぱいになっちゃいましょう!

 

ポーランドのクリスマス調査!現地の7つのおもしろ事情!

1. クリスマスはいつから?

2. ポーランド人にとってクリスマスとは?

3. ポーランド人のクリスマスの過ごし方

4. ポーランドのクリスマスイブの晩餐とは?

5. ポーランドのクリスマスイブはどんな料理をたべるの?

6. ポーランドのクリスマスマーケットを訪れてみよう!

7. ポーランドのクリスマスイブのミサに参加してみよう!

 


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