帰国子女だからこそ苦労する日本での7つの悩みと解決方法

帰国子女と聞くとどんなイメージがありますか?または帰国子女が身近にいる場合、どんな印象を受けますか?カッコイイ・お金持ち・英語(外国語)が話せる・フレンドリーなど、いろいろあると思います。なぜか鼻につく…なんて人もいますね。流暢に外国語を話している姿をみて羨ましいと思う人も少なくないようですが、実際の海外生活には苦労が付き物です。海外で華やかな生活を送っていたように見える帰国子女も多くの悩みを抱えています。もちろん帰国子女で良かったということもたくさんあります。今回は、日本人である帰国子女たちならではの日本での苦労や悩みとその解決方法をお伝えいたします。

 

帰国子女だからこそ苦労する日本での7つの悩みと解決方法

 

1. 自分の故郷がわからない

日本で生まれたが幼少期を海外で過ごした帰国子女などが持つ悩みです。日本人であるけれど生まれた土地に思い出がない・友人や知り合いもいない、そのため思い入れがなかったり、幼少期を過ごした海外も故郷とは言えないということがあります。日本でも「出身地はどこですか?」と聞かれ、生まれた土地から現在住んでいる土地までの経歴を詳細に説明する人を見かけることがあります。転勤族の家庭で育った人などは同じかもしれませんね。ですが故郷が日本であることは間違いありません。帰国子女の場合は、故郷が日本なのか住んでいた国なのかもわからないのです。

解決方法としては、故郷は生まれ育った場所という概念を捨てることです。自分らしくいられる場所だったり、思い出がたくさん詰まった場所など、また自分の故郷は2つあるでもいいと思います。故郷が原点なのであれば、家族のいる場所が故郷と考えてみることです。

 

2. 日本の文化や常識がわからない

幼少期からの海外生活が長いと、それまで良いとされていたことが非常識となる場面に出会い非常に戸惑います。海外に行った年齢や過ごした期間によってある程度変わりますが、身に付いたものを取ったり変えたりすことは簡単なことではありません。学校生活ではいじめのきっかけにもなりますし、就職にも影響します。見た目が日本人なだけに出来て当たり前という対応にとても苦労します。

解決方法としては、“違い”を“間違い”と捉えないことです。厳しい目で見られたりや厳しい言葉をかけられることがあるかもしれません。ですので間違いを直すのではなく、新しいことを身に付けると考えると前向きになれます。

 

3. 疎外感

海外生活ではアジア人の見た目や言語の違いによって異国人扱いという苦労があります。友達が出来なかったりいじめられたりと孤独な海外生活を送っていたという帰国子女も少なくありません。日本人のルーツを持つ帰国子女は、日本へ行けば明るい未来が待っている!と希望を持ちます。しかし、日本に帰国してもまた言葉や習慣の違いなどから馴染むことができずに疎外感を感じます。どちらにいても外国人のようで苦労しています。解決方法としては、ある程度日本の習慣を身に付けると同時に、共通の人が集まるコミュニティなどに参加して理解者と出会うことです。理解者と交流することによって孤独から解放され前向きになれます。日本には外国人や日系人、ハーフなどもたくさんいます。

 

4. 帰国子女もいろいろ

帰国子女だと知ると必ず英語が話せると思われがちですが、外国といってもアメリカやイギリスなどの英語圏だけではありません。中国やイタリアなど英語圏ではない国からの帰国子女もいるのです。そのため英語が話せない帰国子女ももちろんいますし、海外生活も2.3年だったり、10年や20年だったりと様々です。日本語が苦手だったり、外国語が苦手な人ももちろんいます。

 

5. 帰国子女というプレッシャー

日本語も外国語も出来るバイリンガル!でもどちらも完璧じゃないという帰国子女は多いです。日本人がみな国語が得意ではないように、帰国子女もみなが英語が得意なわけではありません。そのため学校の英語の試験は大きなプレッシャーとなります。英語が話せても文法が得意とは限らないのです。そして親からの期待も大きいことが多いです。実際に周りから羨ましがられたりして自慢の子供ですがその分プレッシャーになっています。

解決方法としては、プレッシャーで成長するチャンスです。そのプレッシャーを糧に完璧な日本語・完璧な英語、または両方を習得しちゃいましょう。プレッシャーを自信に変えるとはこのことです!

 

6. 高校入試が難関

小学校・中学校は公立であれば入りやすく、大学ではいくつか条件はあるものの帰国生(帰国子女)に配慮された枠組みがあります。しかし、高校に入学する際は一般の受験生と同じ条件で入試が行われます。言語力や科目によっての教育の違いなどが難関な理由としてあげられます。

解決方法としては、数少ないですが高校にも帰国子女のために配慮された学校があります。また内申を重視しない難関校を受験することがおすすめです。この場合は、前もって学習面で準備しておくと良いでしょう。

 

7. メリットは国際感覚があること

帰国子女は悩みや苦労も多いですが、良いことだってたくさんあります。バイリンガルやトライリンガルであることや、海外生活での実体験から学ぶことは誰でも経験できることではないということ。そして国際感覚があるということも最大のメリットです。社会人になると必ず役に立ちます。様々な文化や価値観を知っているため、日本の常識や限られた観点ではなく広く国際的な観点で物事を考えることができます。今の時代、学校や社会でも国際人を目指すようになり、海外からの有能な人材を用いる企業も増えてきました。帰国子女は日本人でありながら国際感覚があるため、社会できっと活躍できることでしょう。

 

まとめ

いかがでしたか?
帰国子女は留学生とは違った事情や環境で海外生活をしてきました。帰りたくても帰れない苦悩もありますし、日本人でありながら日本を外国のように感じて、帰国せずに海外に住み続ける人もいます。上記の7つ以外にも多種多様な悩みがあります。帰国子女が抱える悩みの解決方法は、友人や恋人などの良き理解者に巡り会うことだと思います。

 

帰国子女だからこそ苦労する日本での7つの悩みと解決方法

1. 自分の故郷がわからない
2. 日本の文化や常識がわからない
3. 疎外感
4. 帰国子女もいろいろ
5. 帰国子女というプレッシャー
6. 高校入試が難関
7. メリットは国際感覚があること

 


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