カタール料理と聞いても、具体的なイメージが沸く人はなかなかいないと思います。カタールに長年滞在した筆者も、実際に現地で暮らし始めるまではどんな物があるのか、はたして日本人の舌に合う料理があるのか、全く知識がありませんでした。
一部ではカタール料理はあまり美味しくないといったネガティブな情報も見受けられますが、筆者は日本に帰国した今でも忘れられない味がいくつもあります。そこで今回は、現地滞在中に食べたい人気カタール料理をご紹介します!
現地で絶対食べたいおすすめカタール料理15選!
1. Fattoush/ファトゥーシュ
グリーンサラダにホブスという薄パンで作ったクルトンを乗せたもの。フレッシュな野菜にほんのりとかかったドレッシング、クリスピーな食感のクルトンが美味。カタールのみならず、アラブ諸国で広く愛されるサラダです。アラビック料理を扱うレストランでは定番のメニューです。
2. Machboos/マクブース
マクブースやマチュブースとも言われ、アラブ風の炊き込みご飯の上に焼いた魚や肉を載せたもの。ご飯をスパイスで味付けしてあるので、カレーのような風味が楽しめます。一皿でかなり食べ応えがあるので、大人二人で一皿を取り分けるなどして楽しむのがおすすめです。
3. hummus/フムス
フムスとは、茹でたひよこ豆にニンニク、練り胡麻、オリーブオイル、レモン汁などを加えてすりつぶし、塩で味付けしたペースト状の料理のこと。そのまま食べるのではなく、薄いパンやトルティーヤチップス、野菜などにつけて楽しみます。
ひよこ豆は栄養価が高いこともあり、フムスの注目度が世界中で高まっているとか。カタール在住の日本人の間でも、好んで食べる人が多い一品です。
4. Tabbouleh/タブーリ
細かく刻んだパセリにトマト、モッツァレラチーズをトッピング。オリーブオイル、レモン汁、塩で味付けしたさっぱりとした味わいは、一度食べたら病みつきに。
こんなにも大量のパセリを一度に食べると苦いのでは!?と思われるかもしれませんが、意外や意外、苦みやえぐみなどを感じることはなく非常に食べやすいです。レバノンを中心とした中近東で親しまれているサラダです。
5. shawarm/シャワルマ
シャワルマはちょっとお腹が空いたなという時に、気軽に食べられるアラブのファースフード。グリルした牛、鶏、ラム肉をお好みでチョイスし、レタスやピクルスといった野菜とフライドポテトをアラブパンで巻きます。
お値段も500円前後とお手頃で、スーク・ワキーフやモール内にあるフードコートなど、様々な場所で購入することができます。
6. Khubz/ホブス
ボブスとは円型の薄い平焼きパンのこと。どんな料理にもマッチするので、アラブレストランに入ると様々な料理の付け合わせとして提供されます。
手でちぎって、スープに浸したりお肉や野菜をはさんで楽しんで、素朴で飽きのこない味わいと少しもっちりとした食感は、アラブ料理に馴染みの薄い人の口にも合います。筆者は滞在中にいつの間にかホブスの虜になっていましたよ。
7. Lentil Soup/レンティルスープ
レンティルとはレンズ豆のこと。その中に細かく切った人参、セロリ、じゃがいも、トマトなどを入れ塩、胡椒などで味付けをしたあと、弱火でくつくつと煮込みます。
優しい味わいで、現地では朝食に食べる人が多いとか。添えられたカットレモンを絞れば後味もさっぱり。慣れない土地での食生活に、疲れた胃を休めたい時にもおすすめです。
8. Kebab/ケバブ
日本でも身近な存在になりつつありますが、ケバブとはそもそも炭火肉料理のこと。牛、鳥、ラムなどのお肉をスパイスで味付け、グリルしています。
筆者のおすすめは、様々な種類のお肉を一度に楽しめるミックスグリルをオーダーして、家族や友人たちとシェアする食べ方。きっと自分好みの味に辿り着けますよ。
9. Biryani/ビリヤニ
実はパエリア、松茸ご飯と並び、世界3大炊き込みご飯とも称されるビリヤニ。シナモン・ベイリーフ・サフランといったスパイスとお肉をバスマティ呼ばれる、細長いお米と一緒に炊き込んでいます。
この細長いお米、パラパラとした食感なので、もっちりとした炊き込みご飯をイメージしていると、ちょっと違和感を覚えるかもしれません。アラブ、インド系のレストランの他、スーパーやフードコートでテイクアウト用として気軽に購入することが可能です。
10. lamb chop/ラムチョップ
筆者は日本でラム肉を好んで食べることはありませんでしたが、カタールに来てラム肉のおいしさを知りました。豚肉を食べないイスラム教徒にとって、ラムは欠かせない食材の一つ。鮮度の高い物が提供されているのも美味しい理由の一つかもしれません。
様々なラム肉料理がある中で、筆者のおすすめはラムチョップ。Al khaima Restaurantはドーハで一番おいしいラムチョップが食べられると評判です。
11. date/デーツ
デーツとはナツメヤシの実のこと。ビタミンやミネラル、食物繊維などを豊富に含んでおり、その栄養価の高さと砂漠の過酷な条件の中でも育成することから、遥か昔から現在に至るまで現地の人々の健康を支え、愛され続けています。
ほんのりとした甘みがあり、アラビックコーヒーとの相性も抜群です。品種や産地によって、食感や味が少しづつ異なるので、食べ比べをしてみると面白いかもしれません。
ショッピングモールに出店しているBateelというデーツ専門店は、少々お値段が張るものの、どれもハズレ無しの一品ばかり。お土産にもおすすめです。
12. kanafeh/クナーファ
筆者が満を持して、おすすめしたいアラビックスイーツがこちら。小麦粉と水で作った細麺状の生地でフレッシュチーズとナッツ類を挟み、焼き上げたものに甘いシロップがかけられています。
クナーファの名店として、地元女子に人気なのが、スーク・ワキーフ内にある「Al Aker Sweets」。生地はハードとソフトの2種類から選ぶことができますが、筆者の周りではハード!チーズが温かい内に食べるのが一番なので、お店で食べて行かれることをおすすめします。
13. mint with lemon juice/ミント・ウィズ・レモンジュース
大量のミントを使用し、さっぱりとした甘さが人気のジュース。暑い街を散策した後、一休みするタイミングでこちらを頂くと生き返る気がしますよ。
様々なお店で飲むことができますが、筆者のおすすめはスーク・ワキーフ内にある「Damasca One」というレストラン。こちらのレストラン、食事やシーシャ(水たばこ)が楽しめることでも定評があるお店です。
14. karak/カラック
濃く煮出した紅茶にたっぷりのミルクと砂糖を入れ、カルダモンなどのスパイスを効かせた飲み物。少量が満足感が得られる濃厚な甘さなので、食事の〆としてデザート替わりに頂くのがおすすめです。価格も非常に手頃で3QR~5QR程が相場(日本円で90円程度)。
美味しいカラックが飲めるお店として有名なのが、katara文化村内にある「Chapati & Karak」。店舗で楽しむことはもちろんドライブスルー方式での購入も可能です。
15. アラビックコーヒー
中東の白いコーヒーとも言われるアラビックコーヒーは、日本人が日頃慣れ親しんでいるコーヒーとは別物で、フィンジャールというとても小さなカップで頂きます。
浅煎りしたコーヒー豆とカルダモンなどのスパイスを煮出して作られ、少々苦みがあります。カルダモンの豊かな香りとさっぱりとした後味が意外とクセになる一品は、中東文化を語る上で欠かせない存在なので、是非トライしてみてくださいね!
まとめ
いかがでしたか?
ローカル感の強いレストランに入るのは少し勇気がいるかもしれませんが、カタールのレストランはどこも衛生管理が行き届いていて、安心して食べられる店ばかり。舌で現地の文化を感じられるとともに、人々の日常を垣間見られるので、積極的に足を運んでみてくださいね!
現地で絶対食べたいおすすめカタール料理15選!
1. Fattoush/ファトゥーシュ
2. Machboos/マクブース
3. Hummus/フムス
4. Tabbouleh/タブーリ
5. Shawarm/シャワルマ
6. Khubz/ホブス
7. Lentil Soup/レンティルスープ
8. Kebab/ケバブ
9. Biryani/ビリヤニ
10. Lamb chop/ラムチョップ
11. Date/デーツ
12. Kanafeh/クナーファ
13. Mint with lemon juice/ミント・ウィズ・レモンジュース
14. Karak/カラック
15. アラビックコーヒー