謎めいた国ロシアにはどんなイベントがあるか、あなたはご存知でしょうか。実はロシアには年間を通じてたくさんのお祭りがあります。もちろん年始の寒い時期にも素敵な人気行事が行われています。そこで今回は、現地在住の筆者が、1月、2月、3月のおすすめイベントについて詳しくご紹介します。
ロシアの1月、2月、3月おすすめ人気イベント特集!
1. 1月1日 Новый Год!(ノーブイゴッド/新年)
(Ninara)
年末は一日がけでお客さんのおもてなしをしているロシア人たちですが、年が明けるまではごちそうに手を付けないのが普通です。もしあなたにロシア人の知人がいれば、ここから2日間ほどはほとんど寝られないものだと覚悟してホームパーティーにお呼ばれしてください。
ロシアの新年は、年が明ける5分前ほどから毎年大統領演説があり、モスクワのクレムリンの鐘が新年の到来を告げた時にシャンパンで乾杯します。その後初めて準備したごちそうに手を付けられます。食事のあとは基本的に一晩中散歩をするか、おしゃべりを楽しむかするロシア人が多いです。どんな小さな町でも、花火やイルミネーションが見られ、おもしろいお店がたくさん出ますので、よく知った町でも飽きることなく観光が楽しめることでしょう。
ちなみにこの日はモスクワの赤の広場は招待客以外立ち入り禁止ですのでご注意ください。
2. 1月7日 Рождество Христовo(ラジェストボー・フリストーバ/ロシア正教のクリスマス)
ロシアは連邦国家なので、領土内には仏教、イスラム教、シャーマニズム、などなど民族によってバラバラですが、国教は「ロシア正教」と言われる宗教です。よって、いわゆる12月25日のクリスマスにお祝いはしません。その代り、旧暦の1月7日にクリスマスをお祝いします!この日もロシア人宅では盛大にパーティーが催されるので、知り合いがいれば是非お客さんにお呼ばれしてください!もちろんこの日もどの町でもイルミネーションが見られ、出店が立ち並びますのでただ散歩するだけでもかなり観光気分で楽しめます。
なお、クリスマスについては「ロシアのクリスマスを超満喫できる7つの豆知識!」に詳しくまとめましたので、合わせて読んでみてください。
3. 1月19日 Крещенский сочельник(クリシェーニエ/正教祭)
ガイドブックには載らないマイナーな小さなお祭りがこの日、開催されます。その名も「クリシェーニエ」。キリストが身を聖水で清めたとされることにちなんで、この日ロシア人は水着を着て十字架の形にくりぬいた水場で身を清めます。そのご利益で1年間は病気やけがをしなくなる、という言い伝えがありますが、大体この時期のロシアはもっとも寒いといわれる時期の一つですので、体の弱い方にはおすすめできません。主に凍る水場のある町でならどこでも開催されるので、怖いもの知らずのあなたならこの儀式にも耐え抜けるかもしれません。
4. 2月14日 День Святого Валентина(ジェン=スビャトーバ=バレンチーナ/聖ヴァレンチンの日)
日本でもおなじみ「バレンタインデー」がここ、ロシアにもあります。しかしその祝い方は日本とは真逆で、ロシアのバレンタインデーといえば、男性が女性にプレゼントをする特別な日とされています。この日の街中の様子は、というと本屋さんや花屋さん、化粧品屋さんに至るまで様々なお店でセールが行われます。
また、フェミニズムを取り入れたカフェやレストランでは女性客にちょっとしたプレゼントがあったりと普段は見られないようなサービスを受けられることもあります。毎年の日本でのチョコレート戦争に疲れた女子の皆さんにはぜひこの日にロシアのカフェでまったりしていただきたいです(笑)。
また、バレンタインデーについては「ロシアのバレンタインデーはどんな感じ?6つのおもしろ豆知識!」で特集しているので、そちらも一読すると一層ロシアの冬が楽しくなりますよ!
5. Масленица (マースレニッツァ/立春)
ロシアでは春を目前に、あたたかさが感じられるようになると「マースレニッツァ」と呼ばれる日本の立春のようなお祭りがロシア各地で一週間がかりで行われます。この日は毎年気温に応じて開催される日が変動するので断言はできませんが2月の中旬から3月にかけてが例年です。
毎日行われるイベントは様々です。曜日によって「ソリの日」「散歩の日」「おもてなしの日」と分かれてありますが、モスクワの赤の広場などの大きな広場に行けば毎日コンサートやパフォーマンスといった様々な催し物が見られると思います。
一番の目玉は初日の「チューチェロ」という人形を燃やす日でしょうか。これは冬の寒さにさよならを告げるための大切な儀式ですが、なかなか迫力のあるものなので毎年多くの人が見に集まってきているみたいです。また、この時期は基本的に「ブリヌイ」と呼ばれるロシアの伝統料理が格安、または無料で食べられる日ですので、この機会をお見逃しなく!キャビアやイクラも出店には並びます!
6. 3月8日 Международный женский день(メージュドゥーナロードヌィ=ジェンスキー=ジェン/国際女性デー)
日本ではあまりメジャーではありませんが、ロシアでは国を挙げてこの日を応援します。この日は街中で女性への日ごろの感謝を込めて、コンサートなどのイベントが行われますので機会があれば是非訪れてみると良いかと思います。
カフェやレストランでは、内装も女性への感謝を表して可愛らしい風船やリボンなどで飾り付けられ、お会計の時にチューリップを渡されることもあります。普段日本で一生懸命頑張っている女性に休んでもらうためにも特に女性の皆さんにはこの日に訪れてほしいです(笑)
男性の皆さんはお知り合いの女性にミモザかチューリップの奇数本の花束を渡してくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
基本的にロシアでは野外イベントに参加するために事前の予約は必要ありませんので、当日飛び込みで参加することが可能です。ただ、この時期のロシアは殺人的な寒さです。筆者の住むシベリアは今年の1月にマイナス40度を記録しました。防寒対策だけはお忘れなく!
ロシアの1月、2月、3月おすすめ人気イベント特集!
1. 1月1日 Новый Год!(ノーブイゴッド/新年)
2. 1月7日 Рождество Христовo(ラジェストボー・フリストーバ/ロシア正教のクリスマス)
3. 1月19日 Крещенский сочельник(クリシェーニエ/正教祭)
4. 2月14日 День Святого Валентина(ジェン=スビャトーバ=バレンチーナ/聖ヴァレンチンの日)
5. Масленица(マースレニッツァ/立春)
6. 3月8日 Международный женский день(メージュドゥーナロードヌィ=ジェンスキー=ジェン/国際女性デー)