ロシアの人気大学を現地調査!7つのおすすめ役立ち情報!

ロシアに留学したいあなた!現地で人気な大学や、日本人に合うおすすめの学校を知っておくと、将来のイメージが湧いてモチベーションが上がりますよね。ただ、ロシアの大学入試制度は日本とは全く違うもので、様々な手続きを踏んだのち、3パターンの実技試験のうちいずれか1つをパスしなければなりません。

また、留年制度は原則ないため、年度末に行われる「ザチョット」と呼ばれる期末試験に合格できなかった場合は、強制的に退学となります。そこで今回は、現地在住の筆者が、ロシアで人気の大学や、費用・入学のために必要な準備などのお役立ち情報をご紹介します。

 

ロシアの人気大学を現地調査!7つのおすすめ役立ち情報!

 

1. 入試準備

まず、ロシアの大学に入学するまでの流れは以下の通りです。
(1)必要書類を集める
(2)実技試験(3つの方法のうちの一つを選択)
(3)受け入れ先からの招致状・入国のためのビザの取得
(4)渡航、入学

(2)の実技試験を受ける前に全ての書類を準備、進学希望先の大学に提出しておかなくてはなりません。必要な書類は以下のとおりです。

・必要事項を記載した入学申込書
・ロシア語で翻訳された在学証明書もしくは卒業見込書
・ロシア語翻訳済みの成績証明書
・個人の国籍などを証明するためのパスポートの写し
・エイズ検査陰性結果の証明書と保険加入書・証明写真

必要書類が全てそろった後に、(2)の実技試験の準備を行います。実技試験が行われる時期は年間を通して様々な時期に行われますが、年と大学によって異なるので断言はできません。実技試験には次の3つのパターンがあります。

・各大学で施行されている外国人向けの入試を受験
・ロシア国内における全国統一試験の受験
・ロシア国内での「オリンピック」に参加し、好成績を収める
※ただし、国費留学生の場合は、出身国と進学先の大学に応じて課される試験が異なります。場合によっては試験をしないこともありえますので、大学側に事前に聞いておく必要があります。

※全国統一試験とは日本のセンター試験のようなものですが、かなり難しいので日本人にはおすすめできません。「オリンピック」とはロシア国内で年に何度か施行される様々な学問分野の研究発表会のようなものですが、こちらも日本人にはおすすめできません。

 

2. 受験する条件は?

ロシアでは書類に不備があると、全く手続きが進まなくなるので、全ての書類手続きを終えておくことがある意味受験の条件です。入学したいコースや専攻・学部によりますが、渡航前の段階で授業に支障の出ないレベルまでロシア語ができておく必要があります。最終学歴としては、少なくとも高校を卒業しておく必要があります。ビザの発行は受け入れ先から「招致状」というものを発行されるので、こちらは準備を進めておく必要はありません。

 

3. 卒業までに掛かる全費用は?

卒業までに掛かる全費用についてですが、4年間で卒業することを前提とすれば、学部生なら4年で最大220万ルーブル(日本円で440万円)ほどとなります。大学院生は最大2年間で80万ルーブル(日本円で160万円)ほどみたいです。ロシアでは全学費が免除される奨学金制度が充実しているので、書類を提出する段階で大学側に問い合わせをしておくことが望ましいです。

 

4. 選ぶ時のポイント

大学を選ぶ前に、自分のロシア語の言語レベルを知っておく必要があります。大学によっては外国人のためにロシア語学習コースが設置されてあるところもあるので、それも大学選びのポイントにできるでしょう。また、事前に寮の位置を把握しておくこともおすすめします。大学まで片道1時間以上かかる場所に大学寮がある場合もあるので、入寮を考えている場合はこちらも参考にされると良いかと思います。

ロシアでは基本的にどこの大学でも学びたいことが学べる、というのが前提ですが特に芸術系分野は都市部に固まっているので、それも加味されると良いかと思います。

 

5. 現地で人気な大学1:Московский государственный университет имени М.В.Ломоносова (MSU/モスクワ国立大学)

・場所:
119991, Российская Федерация, Москва, Ленинские горы, д. 1, Московский государственный университет имени М.В.Ломоносова

・周辺情報:
簡素な住宅街の中にあるひときわ目立つ大きな建物です。駅周辺に小さな百貨店があり、大学敷地内にも安くて美味しい食堂があります。丸亀製麺のモスクワ店「マルカメ製麺」もあります。

・何系(理系/文系)の大学か:
理系(特に理数・化学系)

・人気の理由:
ロシア1の大学。就職、進学ともにかなり有利になることが多く、一流の教育方針と世界でも有数の研究施設が設置されてあることから理系には特に人気です。

・こんな人におすすめ:
理数分野・化学分野で世界トップレベルの研究がしたい人

 

6. 現地で人気な大学2:Московский государственный институт международных отношений (MGIMO/モスクワ国際関係大学)

・場所:
Россия, 119454, город Москва, проспект Вернадского, д. 76

・周辺情報:
ここはいわゆる学園都市なため、周りには観光できるような場所などはありません。ちなみに立ち入りができるのも、大学関係者のみとなっています。

・何系(理系/文系)の大学か:
国際関係・経営・経済などを中心とする文系大学

・人気の理由:
ロシアの文系トップの大学の一つです。国際関係および外交専門家などの養成のための高等教育機関であることから人気を誇っています。

・こんな人におすすめ:
将来、政治・経済・経営・法律・ジャーナリズムなどの分野で活躍したい人におすすめです。

 

7. 現地で人気な大学3:Санкт-Петербургский государственный университет (SPbU/サンクトペテルブルク国立総合大学)

・場所:
Санкт-Петербург, 199034, Университетская наб., 7/9

・周辺情報:
ネバ川の隣に位置し、最寄りの地下鉄から大学敷地内までにはところどころ飲食店も見られる学園都市です。大学の周りにはホテルや博物館も多いことからちょっとした観光名所のような場所になっています。

・何系(理系/文系)の大学か:
文理総合大学。特に理数系

・人気の理由:
帝政ロシア、ソ連時代を通じてロシアの教育や文化面で多大な役割を果たし、ロシア最多のノーベル賞受賞者を輩出しました。あのプーチン大統領が政治や経済について学んだのも同大学です。世界大学ランキングはモスクワ大学についでロシアで二番目の位置にあります。また、国際数学コンペティションで2015年に大学チームで首位に立ったこともあるほど、国際的に理数系の強い大学でもあります。

・こんな人におすすめ:
世界トップレベルで数学を勉強したい人や政治やジャーナリズムといった文系分野で活躍したい人

 

まとめ

いかがでしたか?
日本とは違ってややこしい入試システムのあるロシアですが入学さえできれば一安心です。もちろん入学してからは途中リタイアしないように必死に勉強してザチョットに通る必要があることもお忘れなく!ちなみにザチョットの時期には授業はないのでテスト前の1か月間はしっかり準備に充てられるかと思います。

また、ロシアは大学に応じて授業料に非常に大きな差が見られるので、奨学金制度については書類を提出する段階であわせて聞いておくと良いでしょう。

 

ロシアの人気大学を現地調査!7つのおすすめ役立ち情報!

1. 入試準備

2. 受験する条件は?

3. 卒業までに掛かる全費用は?

4. 選ぶ時のポイント

5. 現地で人気な大学1:Московский государственный университет имени М.В.Ломоносова (MSU/モスクワ国立大学)

6. 現地で人気な大学2:Московский государственный институт международных отношений (MGIMO/モスクワ国際関係大学)

7. 現地で人気な大学3:Санкт-Петербургский государственный университет (SPbU/サンクトペテルブルク国立総合大学)

 


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