ロシアのバレンタインデーはどんな感じ?6つのおもしろ豆知識!

ロシアのバレンタインデーはどんな感じ?6つのおもしろ豆知識!

(flickr By Dr Tr)

クリスマスに次いで恋人たちが盛り上がるイベントといえば、バレンタインデーですよね。ロシアでも、欧米や日本と同じく2月14日がバレンタインデーです。ロシアの男性も、今年はチョコレートがもらえるかなと、この日にそわそわしたりするのでしょうか?女の子達は、この日をどう過ごすのでしょうか?今回は、ロシアのバレンタイン事情についてご紹介します。

 

ロシアのバレンタインデーはどんな感じ?6つのおもしろ豆知識!

 

1. バレンタインデーには何をする?

ロシアではバレンタインデーに、男女が互いにプレンゼントを渡し合います。プレゼントは特に決まっていないのですが、多いのは、ハート型の物やお菓子やぬいぐるみ、そして「Валентинкаヴァレンチーンカ」というバレンタインカードです。このカードはたいてい、手のひらサイズの大きさで、ピンクや赤色のハート型をしています。子どもや動物のキャラクターが描かれていて大変かわいらしいです。そして、上記のもの以外にも男性から女性への贈り物として、花束もよく見られます。やはり薔薇が一番ポピュラーなようです。

ロシアでは、プレゼントのブーケはいつも奇数本です。偶数本の花束は、墓地に持って行くもので縁起が悪いとされているからです。ロシアの女性に花束を贈るときは、気をつけてくださいね。2月になると、バレンタインデーに向けて、デパートやスーパーなどでは、ハートを用いた華やかなディスプレイがなされます。当日は、多くの男女がレストランやカフェや家などで甘い時間を過ごします。

 

2. プレゼントをあげる相手

ロシアのバレンタインデーには、恋人にはもちろん、異性の親しい友人や同僚にもプレゼントを贈る人が多いです。女性から女性へ「友プレゼント」をする人もいますが、男性から男性への「友プレゼント」はほぼ無いです。身内に対してはどうかと言うと、バレンタインデーに家族の中でプレゼントを贈り合うのは、夫婦間だけです。日本では、娘から父へ、祖母から孫へとチョコレートをあげたりするので、ここも少し違うところですよね。

 

3. ロシアでもバレンタインデーに告白をするか

日本では、バレンタインデーといえば、女の子から男の子への「好きです。付き合ってください」という愛の告白が連想されますね。ロシアでは、日本と違ってバレンタインデーと告白は直結していません。そもそもロシア人は、「付き合ってください」という告白をしません。よく2人で会うようになって、キスなどをしたら、恋人同士であるとそれぞれの心の中で認識するそうです。ロシア人と恋愛関係に発展しそうな人は、このことを心に留めておいたほうがいいかもしれません。

 

4. ロシアのバレンタインデーの背景

そもそもバレンタインデーは、ロシア固有のものではなく欧米から来たものです。ロシア語でバレンタインデーは、英語をそのまま露訳して、「День святого Валентина(ジエーン スヴャトーヴァ ヴァレンチーナ)聖バレンタインの日」と呼ばれています。バレンタインデーがロシアで広まったのは、わりと最近で1990年代からですので、プレゼントを渡し合っている人達の多くは若者です。中年以上の人達は、このイベントは欧米のものという考えがあるからか、この日に何もしないことが多いです。2011年には西部の州で、学校や公共機関でバレンタインデーを祝うことを禁止する通達が出さたこともあり、ロシアでは、バレンタインデーの普及に抵抗を感じている人達がいることも事実です。

 

5. 男性の日と女性の日

ロシアには、バレンタインデーと同時期に、男性の記念日と女性の記念日があります。2月23日の「祖国防衛の日」と3月8日の「国際女性デー」です。これらの日は、国民の祝日で、ロシアではバレンタインデーより歴史があります。「祖国防衛の日」は、戦時中に戦った人々や軍人に対する尊敬や感謝を表す日です。軍人の記念日ではあるのですが、すべての男性がこれから従軍する可能性があるため、男の人全員の記念日となっています。この日には、女性から男性にプレゼントが贈られます。家族の間でも、祖母や母親から男の子へプレゼントをしますので、バレンタインデーよりもこの日のほうが女性全体の贈り物参加率は高いです。

3月初めの「国際女性デー」は、女性の美や母性をたたえる日で、男性から女性にプレゼントが贈られます。ミモザやチューリップなどの花束や、ちょっとした小物などが好んで選ばれているようです。これら2つの記念日にバレンタインデーが加わって、ロシアでは、2月から3月にかけてはプレゼントへの出費がかさむ時期となっています。

 

6. バレンタインデーに使えるロシア語

最後に、バレンタインデーに使えるロシア語を会話形式でご紹介します。

アレクセイさん:
С Днём святого Валентина!(ス ドニョーム スヴャトーヴァ ヴァレンチーナ)バレンタインデーおめでとう!Это для тебя!(エータ ドリャー チヴャー)これは君に。

あなた:
Спасибо!(スパシーバ)ありがとう。Какой красивый подарок!(カコーイ クラシーヴィー パダーラック)なんて綺麗なプレゼントでしょう!Это для вас!(エータ ドリャー ヴァス)これはあなたに。

アレクセイさん:
Спасибо!(スパシーバ)ありがとう。Я люблю тебя!(ヤー リュブリュー チヴャー)愛しているよ。

最後の「愛しているよ」は、重めの愛情表現です。この他にも好意を表すフレーズとして、「Ты мне нравишься(ティー ムニエ ヌラーヴィッシュシャ)好きだよ」もありますが、いずれにしてもまだ恋人ではない異性に使うときは、愛の告白になってしまうので気をつけましょう。

なお、ロシア語の愛してるの表現は「ロシア語で「愛してる」の言い方まとめ厳選10フレーズ」に特集していますので、ぜひ一読してみてください。

 

まとめ

いかがでしたか?
ロシアでは、同じ日に男女がプレゼントを渡すため、ホワイトデーがありません。バレンタインデー自体も、実際のところ、日本ほど気合いを入れて迎えられるイベントではなさそうです。でも、プレゼントを贈り合うことで、お互いの関係を深める大切な日になっていることは確かです。だから、あなたがもし2月14日をロシア人といっしょに過ごす予定でしたら、ぜひプレゼントを用意しましょう。日本らしい抹茶チョコレートなども、気に入られることが多いのでオススメですよ

 

ロシアのバレンタインデーはどんな感じ?6つのおもしろ豆知識!

1. バレンタインデーには何をする?
2. プレゼントをあげる相手
3. ロシアでもバレンタインデーに告白をするか
4. ロシアのバレンタインデーの背景
5. 男性の日と女性の日
6. バレンタインデーに使えるロシア語

 


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