上海の物価を徹底分析!旅行前に知るべき7つのポイント!

(torbakhopper)

中国で最も先進都市である大都市の上海。近代的な高層ビルが林立し、発展する中国の象徴とも言える街です。一見すると超近代都市な面ばかりに脚光が当たる上海ですが、一般市民の生活は結構地味で庶民的だと言う事は余り知られていません。

そこで今回は、経済発展を遂げた上海の物価事情をご紹介します。

 

上海の物価を徹底分析!旅行前に知るべき7つのポイント!

 

1. 上海市の基本概況

JETROが2016年7月に発表した上海市の概況によれば、主要な指数は下記の通りです。

・人口:1433万人
・面積:6,341km2 (群馬県とほぼ同じ、東京都の約3倍)
・域内総生産:2 兆 4,964 億 9,900 万元(全国第12位)
・一人当たりのGDP:103,100 元(全国第13位)
・成長率:6.9% (国内平均6.9% )

意外な結果と言えると思います。中国で最も先進的な都市として認識されている上海市ですが、GDPは国内第12位で、一人当たりのGDPは全国第13位、経済成長率は国内平均と全く同じ数字です。中国ナンバーワンのGDPを誇り、中国経済の発展を牽引していると思われている上海の実態は、見かけ程ではないというのが結果です。

ですから、上海における現在の物価というのは、想像しているよりも中国の大都市の中では平均的なレベルと考えても良いかもしれません。一人当たりのGDPを日本との比較でみると、IMFによる2016年10月の日本の一人当たりの実質GDPは419万円ですから、中国の173万円(103,100元を筆者執筆時の為替レートで計算)と比較すると、上海は日本の約41%になります。つまり上海の物価想定は、単純にみれば日本の半分に満たないと想定することができます。

 

2. マクドナルドの価格で比較

分かり易い実例で比較すると、物価の差異が分かり易いので、世界各国に展開しているマクドナルドのハンバーガーで比較してみましょう。

・ハンバーガー:7元(≒117円)/日本100円
・チーズバーガー:8元(≒134円)/日本130円
・フィレオフィッシュ:15.5元(≒260円)/日本310円
・McCafe:9元(≒151円)/日本150円(M)

マクドナルドの単品価格で比較すると、ほぼ差が無い事がわかります。ですから、一人当たりのGDPが日本の半分以下である上海市民にとっては、日本人の感覚よりも高いマクドナルド商品を購入している事になります。

 

3. コカコーラの価格で比較

マクドナルドと同様に世界展開しているコカコーラの価格で比較してみましょう。カルフールでの販売価格と、日本のイオンでの販売価格で比較してみます。

・330ml缶:2.5元(≒42円)/日本65円(350ml)
・300mlペットボトル:2.0元(≒34円)/日本83円
・1.25Lペットボトル:5.4元(≒90円)/日本138円(1.5L)

容量が日中で微妙に違うので、比較しにくいのですが、概ね上海の方が割安と言えます。

 

4. タクシーの価格で比較

上海のタクシー料金は、初乗り運賃は3キロ迄で、それを超えると10キロまで1キロずつ2.4元の加算料金がかかります。又、夜間料金は三割増しになります。東京のタクシー料金は、初乗り運賃は2キロまでで、それを超えると280m毎に90円が加算されます。深夜料金は2割増です。料金は中型タクシーの昼間料金で比較しています。

・上海初乗り:17元(≒285円)/東京730円
・上海10キロ:33.8元(≒566円)/東京2,980円

タクシー料金は日本よりはまだ割安にご利用頂けます。

 

5. 地下鉄の価格で比較

最もお手軽な交通手段である地下鉄の料金で比較してみましょう。上海の地下鉄は総延長距離では東京メトロを凌いでしまい、路線も多く、本数も多いので、とても便利な交通手段です。初乗り運賃は3元で6キロまで、それ以降は10キロ毎に1元が加算される体系です。東京メトロの価格と比較してみましょう。

・最低料金:3元(≒50円)/東京メトロ170円
・上海駅から上海南駅:4元(≒67円)/浅草駅から渋谷駅240円(ほぼ同距離の比較)
・24時間乗り放題パス:18元(≒301円)/東京メトロ1,000円

地下鉄運賃でも、上海の方がだいぶ割安にご利用頂けるという結果です。

 

6. お米の価格で比較

両国の主食であるお米の価格で比較してみましょう。同じ品種で比較することができないので、必ずしも適切な比較とは言えませんが、大まかな比較対象にはなると思います。カルフールの東北優良米と、イトーヨーカドーネットスーパーでの新潟産こしひかりのとある品種で比較してみます。

・カルフールの東北優良米:41.8元(≒700円)/イトーヨーカドーの新潟産こしひかり2,246円

やはりお米も、上海の方がかなり割安にお求め頂けます。

 

7. 価格交渉ができる習慣を知る

中国では、多くの日用品は未だに市場で買うのが一般的です。上海は大都市なのでスーパーやコンビニも多数存在していますが、一般的な日用品は各種市場で購入するのが一般的です。その習慣が現在でも続いているので、商品に定価が設定されている事は少なく、売り場で価格を聞いて、値切って買うという習慣が一般的です。ですから、上海に行かれた時にも、商品を購入する時には、店員さんに価格を確認した上で値切って購入してみて下さい。まだ日本よりも多くの商品価格が割安である上に、価格交渉に応じてくれますので、お得に商品を購入できる筈です。

 

まとめ

いかがでしたか?
日本の商品と比較対照しやすい商品で比較をしてみましたが、上海という中国有数の大都市でも、価格はまだ日本よりも割安であることがおわかり頂けたと思います。年々経済成長を遂げて、日本との価格差が縮まっているとはいえ、まだまだ日本よりも割安にお買い物ができる筈ですから、上海旅行でショッピングを楽しまれて下さい。

 

上海の物価を徹底分析!旅行前に知るべき7つのポイント!

1. 上海市の基本概況
2. マクドナルドの価格で比較
3. コカコーラの価格で比較
4. タクシーの価格で比較
5. 地下鉄の価格で比較
6. お米の価格で比較
7. 価格交渉ができる習慣を知る

 


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