スウェーデンへ旅行する際、「ありがとう」をスウェーデン語で伝えると、現地の人との距離感も更に縮まるし、何より言われた方も嬉しいですよね。今回は、筆者が現地の人に教えてもらった、様々な状況で使えるスウェーデン語の感謝の言葉を15フレーズご紹介します。
ありがとうをスウェーデン語で言おう!超便利15フレーズ
1. Tack.(タッキ)/ありがとうございます
Tackはスウェーデン語の「ありがとう」の中で、最も覚えやすいフレーズでしょう。実際、現地の人達はこの言い回しをよく使います。これから紹介していく様々な「ありがとう」を覚えるのが大変な方でも、発音もしやすく短いTackさえ使えれば全く問題ありませんよ。
2. Tackar.(タッキャル)/ありがとう
TackarはTackよりもくだけた「ありがとう」になりますが、いつ使用しても失礼がない表現のようです。スウェーデン語には丁寧語はありませんので、相手を選ばずに使えます。スウェーデン人はお礼を言うほどのことではなくとも、一言伝えようという気持ちが強いようです。そのような状況で使えると、仰々しくなく気持ちの良い会話が出来るでしょう。
3. Tack, tack.(タック、タッキ)/どうもどうも
こちらはTackarよりも更にくだけた「ありがとう」です。この表現を使って嫌な顔をされるということもありませんし、現地の人の懐に入ってみたい方は使ってみるといいかもしれません。ちなみに、Tackの後ろに単語が来る場合は「タック」、後ろに単語がない場合は「タッキ」と発音が変わります。この発音の変化も押さえておけると、より現地の人に伝わるスウェーデン語になり、喜んでもらえるでしょう。
4. Tack ska du ha.(タック スケ ドゥ ホォ)/ありがとうございます
こちらの「ありがとう」は、直訳すると「あなたは感謝に値します」という意味です。Tackよりも感謝の気持ちが伝わるニュアンスが込められています。またTackを使う状況下でも、親しくない相手にはこちらを使う方も多いようです。店員がよく言っていますので、聞き逃さないように覚えておくといいかもしれません。
5. Tack så mycket.(タック サ ミッケ)/どうもありがとうございます
こちらもスウェーデン人によく使われる「ありがとう」になります。så mycketというのは「とても」という意味です。慣れない異国の地で心から感謝したい出来事に遭遇することは意外とよくあります。また、ホストファミリーにお世話になった御礼を告げたい時など、長期間に渡っての行為に御礼を述べたい時にも最適でしょう。その他にも相手の誠意への感謝をしっかり伝えたい時は、是非こちらの「ありがとう」を使って下さい。
6. Tusen tack.(トゥースセン タッキ)/とても感謝しています
こちらの「ありがとう」も非常に感謝したいことがあった場合に使うものです。Tusenとは「千」という意味ですので、御礼を1000回言いたいという意味合いがあると考えていいでしょう。Tack så mycketと上手く併用できると、表現の幅が増えそうですね。
7. Tack, snällt.(タック、スネェルトゥ)/親切にありがとう
親切にしてもらったことに感謝するという意味合いが強い「ありがとう」になります。親しい間柄ではこのように、Tackの後に、その相手をどう感じているかを表す形容詞を添えて、感謝の気持ちを伝えることはよくある言い回しのようです。例文のsnälltはその形容詞の代表です。現地の方はこちらもよく使うとのことですので、滞在中よく耳にするフレーズかもしれません。
8. Tack för hjälpen!(タック フォ ィエルペン)/助けてくれてありがとう
直訳すると「助けをありがとう」です。このように、Tack för~で「~に関してはありがとう」という意味になります。ですので、語尾に感謝したい内容を加えるだけで、様々なことに感謝が出来ますよ。”Tack för~”を使った頻繁に使われるフレーズをいくつか紹介していきますので、是非使ってみて下さい。
9. Tack för maten!(タック フォル モォーテェン)/ごちそうさまでした
直訳すると「ご飯をありがとう」となります。レストランの店員に告げることは滅多になく、家で食べる食事の時に使う表現だとのことです。更にこの言い回しは食後にご飯を作ってくれた人に伝えるためのもので、子供達は毎食後きちんと言うように家で教わるようなので、まさに日本語の「ごちそうさま」と同様のスウェーデン語と言えそうですね。
10. Tack för senast!(タック フォ シーアナストゥ)/この前はありがとうございました
この「ありがとう」は、前回会ってから初めて会う時に伝えるスウェーデン語です。日本語の場合、「先ほどは/昨日は/先日は」など前回会ってから経過した時間によって言葉が変わりますが、スウェーデン語では「前回」という意味のsenastひとつで済ませられます。現地の添乗員、気に入ったお店やレストランの店員など、滞在中に何度も会う方がいる場合は、是非この一言で会話を始めてみて下さい。
11. Tack för idag!(タック フォ イドァーギ)/今日はありがとう
この「ありがとう」は様々な状況で使えるようです。例えば、一日観光に付き添ってくれた添乗員やご友人などに、一日の終わりに伝えられると素敵な一言ではないでしょうか。現地の方々にとっては、学校の下校時や会社の終業時に交わす挨拶でもあるようです。留学や出張・転勤で行かれる方は、そのような状況で耳にするかもしれませんね。
12. Tack,det är bra så.(タック, エールゥ デ ブロ ス)/ありがとう、もう結構です
こちらは、知人の家やレストランなどで飲み物やご飯をよそってもらう時などに「もう充分ですよ」と伝えたい時に使える便利なフレーズです。日本語でも「ありがとう」を使いながら断ることはよくありますので、違和感なく使えそうなスウェーデン語ですね。
13. Tack detsamma.(タック デサンマ)/こちらこそどうもありがとう
この表現は「こちらこそありがとう」という意味です。現地添乗員や旅先で知り合った方と仲良くなったり、ホームステイ先の方にお世話になったり、滞在時に現地の人と仲良くなると、相手からも御礼を言われる機会が増えると思います。その時に一言返せると、より良いコミュニケーションが生まれるのではないでしょうか。
14. Nej tack!(ネイ タッキ)/ありがとう、でも結構です
こちらの「ありがとう」を含んだ一言は、Tack,det är bra så同様、断りの時に使うスウェーデン語になります。断りのフレーズの中に「ありがとう」が含まれていると、相手も気を悪くしないでしょう。慣れない言語でのコミュニケーションだからこそ、このような一言がとっさに出せるといいですね。
15. Tack på förhand.(タック ポォー ファルハン)/どうぞよろしくお願いします
番外編です。こちらは日本人に馴染みのある「よろしくお願いします」のニュアンスを持つスウェーデン語。直訳すると「(実際に何かをしてもらう)事前にありがとう」という意味になるので、「ありがとう」が含まれるのです。スウェーデン語の「よろしくお願いします」は口語としての使用はあまりないようですが、注意事項の最後にはほとんど添えてありますので、よく見かける一文になると思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
現地の知人にこれらを教えてもらった時に、御礼を伝える際の表情、声のトーンやしぐさでも感謝の気持ちを述べることが一番大切だと告げられました。これは日本語でも同じですね。気持ちがこもっていることが大事ですので、正しく言うことにとらわれず、ここで紹介した「ありがとう」をたくさん使って、スウェーデンでの滞在を満喫して下さい。
ありがとうをスウェーデン語で言おう!超便利15フレーズ
1. Tack.(タッキ)/ありがとうございます
2. Tackar.(タッキャル)/ありがとう
3. Tack, tack.(タック、タッキ)/どうもどうも
4. Tack ska du ha.(タック スケ ドゥ ホォ)/ありがとうございます
5. Tack så mycket.(タック サ ミッケ)/どうもありがとうございます
6. Tusen tack.(トゥースセン タッキ)/とても感謝しています
7. Tack, snällt.(タック、スネェルトゥ)/親切にありがとう
8. Tack för hjälpen!(タック フォ ィエルペン)/助けてくれてありがとう
9. Tack för maten!(タック フォル モォーテェン)/ごちそうさまでした
10. Tack för senast!(タック フォ シーアナストゥ)/この前はありがとうございました
11. Tack för idag!(タック フォ イドァーギ)/今日はありがとう
12. Tack,det är bra så.(タック, エールゥ デ ブロ ス)/ありがとう、もう結構です
13. Tack detsamma.(タック デサンマ)/こちらこそどうもありがとう
14. Nej tack!(ネイ タッキ)/ありがとう、でも結構です
15. Tack på förhand.(タック ポォー ファルハン)/どうぞよろしくお願いします