スイスには世界トップレベルの個性的で種類豊かなチーズや新鮮な淡水魚など、ワインによく合う食材が多いです。代表的なスイス料理の1つチーズフォンデュなど、あなたを魅了するおすすめ料理が現地にはたくさん!そこで今回は、現地在住の筆者が、あなたがスイスを訪れた際ぜひ食べてもらいたいおすすめスイス料理を紹介します。
たとえチーズが苦手なあなたでも、きっと他にお気に入りのスイス料理に出逢えるはずです。
現地で絶対食べたいおすすめスイス料理10選!
1. これぞスイス料理の王様 Käse Fondue チーズフォンデュ!
言語圏も関係なくスイス全土で食べられているチーズフォンデュ!レストランでも食べることがありますが、何方かと言えば家族みんなと一緒にお家で食べることの多い、チーズを白ワインなどで煮込んだ家庭料理です。使うチーズの種類や配合のレシピは数多く、煮込む時に入れるのは基本白ワインですが、さくらんぼや林檎の蒸留酒を入れる場合もあり、お店や家庭ごとに味が異なります!
筆者のスイス人夫が作ってくれるチーズフォンデュは、まず空の鍋にニンニクのかけらをこすりつけてからチーズをワインと煮込み、刻んだニンニクかニンニクパウダーをたくさん入れて、仕上げにナツメグを加えたものにパンのみ串に刺して食べるのが基本のスタイルです。
日本では野菜も一緒にテーブルに並べられてることが多いかと思いますが、本場では基本チーズとパンだけあれば十分です。胃もたれの心配がありますが意外にもパクパク食べれてしまう、寒い時期にぴったりのスイス料理です。
2. 日本人好みのFondue Chinoise フォンデュ・シノワーズ!
チーズフォンデュと同様ファミリーイベントでよく食べるスイス料理のフォンデュシノワーズ!登場するのはチーズではなく、熱々のブイヨンスープです。この中に薄切りした好きなお肉をくぐらせて、それぞれ好みのソースに付けて食べるスイス風のしゃぶしゃぶであり、大人数で食べたい料理です。一人一人使う串には色が付いているので、日本のしゃぶしゃぶと違って自分の入れたお肉は必ず食べられます(笑)
筆者の夫の実家ではいつも白パンとお米と蒸したジャガイモが用意されていて、マヨネーズを基本とした様々なソース、口をサッパリさせてくれるピクルスやパイナップルなどの脇役達が本領発揮します。食べるだけでも忙しいのですが、テーブル上であれを取って〜、誰々にこれを渡してあげて〜などと終始大忙しで楽しいひと時でもあり、筆者がスイスに来て一番大好きな料理です!
3. Cervelat ツェベラ・ソーセージ
スイス人の大好きなスイス生まれの短く太いソーセージです。基本的に牛肉と豚肉がミックスされたものですが、鶏肉だけで作られたツェベラもあります。庭でのバーベキューの時やお祭りの屋台では必ずツェベラソーセージが焼かれている国民的フードで、どの家庭のお父さんもツェベラを焼くのが上手です。日本でタコウィンナーの様なカット方法があるように、ツェベラにも地域や家庭によって色々なスタイルがあります。
また、焼く以外にもそのまま皮を向いて冷たいままパンと食べたり、サラダの主役になったり、我が家の冷蔵庫に常にある便利で美味しいソーセージです!屋台で買う時は自動的にパンが付いてくるので、ホットドッグのようにそのまま食べ歩きながらの観光にもおすすめです!(パン付きで一本あたり約5フランです)
4. ドイツ語圏でポピュラーなBratwurst ブラートヴルスト
ツェベラと同じくらいスイス人に愛される美味しい焼きソーセージで、屋台のメニューとしても人気のファストフードです!筆者は何も付けずにそのまま食べるのが好きですが、マスタードやケチャップをつける人も多いです。(パン付きで一本あたり焼く6フランです)
家庭料理として食べる時は赤ワインと玉ねぎを使ったソースをたっぷりとかけて、フライドポテトやジャガイモの細切りをこんがりと焼いたレシュティというものを添えて食べることが多いです。
5. トンカツの進化版 Cordon bleu コルドンブルー
(kochtopf)
スイス料理のレストランに行くとほぼ必ずメニューにあるコルドンブルーというお肉料理!基本は薄くたたいたお肉の中にチーズとハムを挟んだものを油で揚げて、締めにオーブンで焼いて出来上がる熱々のボリュームのある一品です。
テーブルに置かれたら、まずレモンをたっぷり絞りかけてから食べていきます。中からチーズが溶け出してきて幸せな気持ちになります。お店によってはシェフの考えたお肉やチーズの種類、ハムの他にトマトや玉ねぎなど組み合わせも多く楽しめます。適当に選ぶとゴルゴンゾーラのような匂いの強烈なチーズが入っていて、私の母のように食べられな〜い!なんていう場合もあるので気をつけてください(笑)
6. 週末パンのZopf ツォップ(三つ編みパン)
スイスの主食としてジャガイモに並ぶパン。もちろん州によって様々な味や形、穀物を使ったパンがありますが、ツォップは代表的なパンのひとつであり、主に土曜日と日曜日に食べるパンとして習慣づけられていて、筆者も金曜日に朝から焼くことが多いです。バターとミルクを多めに使うのでやわらかい食感でジャムにもよく合います。
特徴である三つ編みは編む人によって味が表れる部分で、見た目も可愛くて人気のパンです。パン屋さんなどで買うと大きなツォップで一つ約3〜4フランです。
7. Kartoffelpüree(マッシュポテト)
筆者がスイスに来て、まず始めに夫と一緒に作ったのがスイス料理にかかせないポテトピューレです!お肉料理によく合う大事な存在。日本でもお米の洗い方、炊き方が重要なのと一緒で、ポテトピューレもただジャガイモを蒸して押しつぶせばいいのではなく、経験と手際の良さが試される料理です。ジャガイモを蒸し終わると同時にバターを入れて温めたミルクを少しずつ入れてマッシャーを使います!最後は塩胡椒とナツメグを入れて味を整えて出来上がりです。
湯気が上がってクリーミーなポテトピューレは本当に主役級に美味しいです。
8. Heissi Marroni 焼き栗
さわやかな秋晴れが続く私の住む街にも先週から登場した毎年恒例の焼き栗の屋台!イタリア語圏で発展した栗文化。スイスでは季節を感じる風物詩の一つです。日本の甘栗のように甘くはないのですが、栗本来の素朴な優しい味を楽しめます。
グラム単位で買うことができて、ベンチで食べたり、歩きながらほおばる人が多いです。栗の入った紙袋にも秘密があり、一つの袋に栗の入ったパートと空のパートがあるので、剥いた殻を入れるのにとっても便利で感動しました。同じころスーパーやカフェにはモンブランに似た栗を使ったスイーツも売られているので是非お試しください。
9. Weissweinsuppe 白ワインのスープ
(kochbar)
筆者も夫も大好きで、メインの前によく頼む一品です。日本にいる時はお味噌汁以外に汁物といってもそんなに飲んだことのない私にとって、スイスにはスープを飲む習慣があり、種類も豊富。特に白ワインスープは自分では作れない、外食で食べるスイス料理の一つです。
ブイヨンスープに白ワインを加えて、パセリやローリエ、タイムなどのハーブ、ネギが入ったスープでアルコールの力なのかとっても心身ともにあったまるスープです!お値段は大体一皿9.5フランします。
10. Raclette ラクレット
ラクレットという種類のチーズを使った冬の定番料理でトロトロに溶かしたチーズを茹でたジャガイモにかけて食べます。使うのはスイスで3種の神器の一つと言われていて、どの家庭にも必ずあると言われているラクレットオーブン(卓上電熱器)。チーズを美味しく食べるために欠かせないものです。
イメージとしては日本のホットプレートの下の部分にチーズを焼くスペースが設けられてあり、チーズを溶かしてる間に上のプレートで好きなお肉やソーセージの輪切り、野菜を焼いて一緒に食べるスタイルです。はじめに紹介したチーズフォンデュと、フォンデュシノワーズとラクレットの3つ全てを同時に行う家族も少なくありません!(笑)
まとめ
いかがでしたか?
今回は現地でぜひ食べてもらいたいスイス料理を紹介しました。あなたのイメージの通りスイス料理はチーズを使ったものも多く、主食もジャガイモやパンばかりで、日本から来ると大丈夫かなあと心配に思うのでないでしょうか?口にあうかどうかはともかく、様々な文化を持つスイスの郷土料理を試してみてください。旅の途中、記憶に残るあなた好みの一品が見つかりますように。
現地で絶対食べたいおすすめスイス料理10選!
1. これぞスイス料理の王様 Käse Fondue チーズフォンデュ!
2. 日本人好みのFondue Chinoise フォンデュ・シノワーズ!
3. Cervelat ツェベラ・ソーセージ
4. ドイツ語圏でポピュラーなBratwurst ブラートヴルスト
5. トンカツの進化版 Cordon bleu コルドンブルー
6. 週末パンのZopf ツォップ(三つ編みパン)
7. Kartoffelpüree(マッシュポテト)
8. Heissi Marroni 焼き栗
9. Weissweinsuppe 白ワインのスープ
10. Raclette ラクレット