台湾の7月、8月、9月おすすめ人気イベント特集!

(Andrew Shih-Hsuan Huang)

7月、8月、9月の台湾は「中元節」を迎える時期にあたります。旧暦の7月17日を迎える時期にあたり、「中元節(ジョンユエンジェ)」にちなむ人気イベントが多く行われます。この中元節を起点とした旧暦7月1日から30日を「鬼月(グイユエ)」と呼び、霊界との門が開くため、先祖があの世から舞い戻ってくると言われており、中元の日には、街のあちこちで家の入口に果物や食べ物を盛り、紙銭を燃やす習慣があります。

この期間は、引っ越しや結婚、旅行、家や車などの大きい買い物などのイベントを控えたほうがよいといわれているため、他の時期とは一味違う伝統的なイベントが多く開催されるのが特徴です。今回は、台湾の主な行事や人気イベントを時系列で紹介しましょう。

 

台湾の7月、8月、9月おすすめ人気イベント特集!

 

1. 臺灣國際熱氣球嘉年華(日本語訳:台湾国際バルーンフェスタ)2018年6月30日~8月6日

(Andrew Shih-Hsuan Huang)

6月30日~8月6日の期間中、台東鹿野高台にて、「臺灣國際熱氣球嘉年華(タイワングォジールーチージョウジャーニィエンファ、英語名:Taiwan International Balloon Festival)が開催されます。

2011年から始まったこの熱気球イベントですが、この度世界的に有名なテレビ番組「Travel Channel」で素晴らしい熱気球フェスティバルの12ヶ所のひとつに選ばれました。自由飛行をはじめ、熱気球での体験、熱気球空中遊覧、ライトアップ音楽ショー、熱気球婚礼、熱気球サマーキャンプなど、毎日賑々しく楽しいイベントが開かれているようです。台湾国内だけでなく、海外からも注目される熱気球フェスティバルをお見逃しなく!

 

2. 豊年祭(フォンニィエンジー)7月~8月

台湾は漢民族だけでなく、マレー・ポリネシア系に属すといわれる原住民も住んでいます。現在、原住民はその大部分が東部山岳地帯を中心に住んでいて、政府に認定されている部族は現在16種族といわれています。

7月~8月になると、台湾東部エリアである花蓮や台東では、あちこちの村で豊年祭が行われます。その中で人口が最大なのが、アミ族。人口は約187,000人(台湾の人口は約2,300万人)です。アミ族は、花蓮から南東部の台東までの海岸地帯に主に居住しています。

海岸線に沿って生活するアミ族の集落では米(もともとは粟でした)が収穫される7月~9月に、南から北へと順に盛大な豊年祭が開催されます。近年は観光客の受け入れも進み、伝統料理の宴席とともに祭りを見学することもでき、一般人の参加も歓迎されるようになりました。原住民に関心がある方は、この時期に合わせて訪れるのがおすすめです。

 

3. 台湾美食展(タイワンメイシージャン、日本語訳:台湾グルメ祭)2018年8月10日~13日

(台湾美食展)

台湾の魅力のひとつは「食」でもあります。そんな方におすすめなのが、毎年夏に開催される台湾の「食」が大集結した「美食展」。

1989年から始まり、屋台などで売っているような「小吃(シャオチー)」から高級ホテルのレストランのグルメから、台湾全土から台湾のおいしいもの、お得なものが一同に介します!日本をはじめ、世界各国から名コックを集めて料理コンテストも開催されており、国際色豊かなフェスティバルとなっています。

2017年は7月21~24日の4日間開催され、延べ16万人以上が来場したそうです。2018年は、開催期間は8月10日から13日(AM10:00~PM18:00)、会場は台北世貿中心展覽館一館台北市の世貿展覽一館で開かれます。

 

4. 雞籠(基隆)中元祭(ジーロンジョンユェンジー)8月~9月

台北の北に面する港町・基隆(ジーロン)で行われる雞籠(ジーロン)中元祭は、観光局交通部が選定した台湾における十二大祭りの1つに挙げられています。

このイベントは、台湾のハロウィーンや日本の百鬼夜行のような町全体で行われる大きなお祭りで、旧暦7月の1ヶ月間に渡って、それぞれ伝統的な意味を持つ様々な行事が順番に行われていきます。期間中は、基隆市内で行われる神輿などの行進や水燈というオブジェを燃やして海に流す、灯篭流しのようなものなどが。メインイベントとして行われます。

 

5. 頭城搶孤(トウチャンジェングー)7月下旬~9月下旬

世界のお祭りを紹介する日本の番組でも放映されたことがある搶孤(ジェングー)。頭城搶孤(ジェンングー)とは、神様への供養で使われた供え物を奪い合う行事で、鬼月の最後を締めくくります。こちらは台湾南部の屏東(ピントン、日本語読み:へいとう)や台湾北東部の宜蘭(イーラン、日本語読み:ギラン)などで開催され、供養で使用されたお供え物を奪い合う行事として知られています。

そびえあがった高台にチーム一丸で上り、上層部にあるてっぺんに取り付けられた「順風旗」を獲ったチームが勝利です柱には油などが塗られており、連携しながら上っていく様子は勇ましいです。日本で言う福男のお祭りみたいな感じで楽しめるイベントです!2018年は、屏東は7月29日、宜蘭は9月19日に開催されます。

 

6. 全国義民祭 8月

「義民祭」は台湾における「客家(グーチャー、通称:ハッカ)」の人たちが、先祖たちを供養するために年に一度行う祭典活動です。台湾北西部の新竹(シンジュー)や国際空港がある桃園(タオユエン)は、客家(ハッカ)が多いエリアとして知られています。

客家(ハッカ)の人たちは、毎年旧暦7月の中元節になると皆、新埔の義民廟にお供え物をするか、あるいは義民廟から分霊された廟で「義民爺」を参拝します。

「義民祭」の伝統的な儀式には、「起灯篙(チーダンカオ)」(先に葉のついた高い竹を3本立てて無縁仏を呼び寄せる)、「放水灯(ファンシュイダン)」(ランタン流し)、「挑担(ティアオダン)」(天秤棒)、「黒令旗開娘家(ヘイリンチーカイニャンジィア」(里帰り)、「大士爺(ダーシイェ)」(はりぼての大きな神像。最後に燃やされる)などの儀式を新竹、桃園地区の15庄(地域)が持ち回りで主宰されます。

 

まとめ

いかがでしたか?
皆様の旅行プラン策定の参考になりましたでしょうか。台湾の人々は、先祖や亡くなった人々の霊を敬い、家族の繋がりをとても大切にしています。8月から9月の台湾は、中元節に関するイベントが多いことから、いつもに比べて伝統行事にちなんだイベントが多い印象を持たれたと思います。

今回紹介したイベントに足を運んで、ぜひ台湾の伝統的な習慣を体験してみてくださいね。それでは皆様、とっておきの台湾の旅を!

 

台湾の7月、8月、9月おすすめ人気イベント特集!

1. 臺灣國際熱氣球嘉年華(日本語訳:台湾国際バルーンフェスタ)2018年6月30日~8月6日

2. 豊年祭(フォンニィエンジー)7月~8月

3. 台湾美食展(タイワンメイシージャン、日本語訳:台湾グルメ祭)2018年8月10日~13日

4. 雞籠(基隆)中元祭(ジーロンジョンユェンジー)8月~9月

5. 頭城搶孤(トウチャンジェングー)7月下旬~9月下旬

6. 全国義民祭 8月

 


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