台湾の4月、5月、6月おすすめ人気イベント特集!

4月、5月、6月の台湾は、観光するのにおすすめのシーズンです。他の時期に比べて台湾内の伝統行事やイベントはあまり多くありませんが、4月末から5月初めは日本のゴールデンウィークにもあたることから、より多くの日本人が台湾を訪れます。そこで今回は、現地在住の筆者が、日本人観光客におすすめな気軽にいける人気イベントを厳選してご紹介します。

 

台湾の4月、5月、6月おすすめ人気イベント特集!

 

1. 「春天吶喊墾丁音楽祭」(墾丁スプリングミュージックフェスティバル) 4月5日~7日

まずは台湾本島のイベントからご紹介します。「春天吶喊(チュンティエンナーハン、英語名:Spring Scream)」は「春吶(チュンナー)」とも呼ばれる、1995年から続く台湾で一番歴史のある台湾最大規模の国際音楽芸術文化イベントです。

大物スターも出演する毎年大人気のこのイベントは、墾丁恒春空港にて開催されます。入場チケットは3日間の通し券と1日券があり、チケットの値段は買う時期によって変動し、3月31日まで割引料金で購入できます(もちろん、早ければ早いほど安く買えます)。

なお、この時期、台湾は「清明節」(ジンミンジェ、日本語読み:せいめいせつ)とよばれる国定休日期間とも重なっていますので、台湾の人で混雑しますが、もし南部に旅行へ行くのなら、旅のついでにプランに入れてみてはいかがでしょうか。

 

2. 日月潭 (リーユエタン、日本語読み:にちげつたん)ホタルフェスティバル 4月中旬~5月末

(鹹中 陳)

毎年4月から6月まで初夏の晩、台中郊外の南投県日月潭では、静かな渓谷ではホタルの群れを眺められます。日月潭のホテルや民宿、地域の協会などがそれぞれホタル観賞会を開催しています。藍燈(ランタン)も上げる人気のホタルツアーも開催されています。トロッコに乗ってホタルの優しい光を堪能してみませんか。

 

3. 台北市大龍峒保安宮「保生文化祭」4月20日~5月13日

台北市内(台北市大同区 哈密街61號)にある大龍峒保安宮(ダーロントンバオアンゴン、日本語読み:だいりゅうどうほあんぐう)は台湾道教のお寺で、周辺に古い家屋、古廟が立ち並ぶ、台北市でも文化が完全に保存された数少ない旧市街地区にあります。台北にある行天宮や龍山寺と並ぶパワースポットでもあります。

保安宮で毎年行われる民俗行事「保生文化祭」は、台湾の宗教文化と建築芸術を代表する祝祭であり、多くの外国人観光客も訪れます。台北市内なので、気軽に足を運べますよ。

 

4. 福隆国際砂彫芸術季 (福隆国際サンドアートフェスティバル) 5月~7月

新北市にある福隆ビーチは、台北から台鉄で東部の宜蘭方面へ1時間半程の場所にある海水浴場です。ここは、北部で唯一の綺麗なビーチといわれています。この福隆ビーチで開催される「福隆国際砂彫芸術季」(福隆国際サンドアートフェスティバル)は、砂の彫刻と、文化、絵画、建築、体育、娯楽が一体となったものです。とくに東北角塩寮から福隆まで3kmほど続く砂浜の砂質は、石英砂という細かくて白い砂で、感触がよく、水に濡れると粘り気が出ます。そのため、世界サンドアート協会からサンドアートに最も適しているビーチであるとの認定を受けています。毎年、国内外からたくさんのアーティストが参加し作品づくりに取り組んでいる姿を見ることができます。

なお、台湾福隆国際サンドアートフェスティバル会場(海水浴場)には入場料が必要(大人100台湾元)になります。

 

5. 頭城海洋文化観光季 (頭城海洋文化観光フェスティバル) 6月上旬

(頭城海洋文化季)

台湾北東部の宜蘭県頭城の港澳沙灘にて、6月上旬に毎年開催されています。サーフィンの国際試合やパラグライダー国際試合、砂彫刻大会、たこ揚げ大会、ビール大会、阿美族による豊年祭の際のダンス、花火ショー、ライブイベントなどなど、さまざまなイベントが開催されます。さまざまな種類の粽(ちまき)を食べることができます。

 

6. 秀姑巒溪國際泛舟鐵人三項競賽 (秀姑巒溪ラフティング観光イベント)

イベント名の「三項」とは、ラフティング観光イベント、ロードレース、自転車レースの3つを指します。2018年は6月10日に開催されます。6月ともなれば、灼熱の台湾の夏。都会を離れて自然の中で刺激的なラフティングの旅にチャレンジしてみませんか。ラフティングが盛んになって久しい花蓮県瑞穗郷の秀姑巒渓では、今年もラフティング観光イベントが、ロードレース、自転車レースと合わせて開催されます。花蓮の壮麗な美景の中、心地よい汗をかきましょう!

台湾は険しい地形が多いため、ラフティングが盛んです。ラフティングができる場所や台湾に数ヶ所ありますが、とくに30年の歴史をもつ花蓮県の秀姑巒渓がもっとも人気を集めています。水量が増える6~9月がベストシーズン。(なお秀姑巒溪ラフティングのコースは、通常は、午前7時から12時の間にスタートします。午後のスタートは少ないので、ご注意ください。15時以降のスタートは禁止されています。)

2010年からは、ラフティング生態の旅に加えて、サイクリングやマラソンなど極限に挑むスポーツを織り込んで、一味違うラフティングイベントも開催されているほか、イベントに合わせて、東部海岸国家風景区管理処では、生態体験と部落生活体験を組み合せた原住民部落パッケージツアーも企画されています。

 

7. 端午節(ドゥアンウージエ、日本語読み:たんごせつ)

この時期の台湾でのイベントで有名なものといえば「端午節(ドゥアンウージェ)」は外せません。これは季節行事でもあり、歴史的に長く受け継がれてきているものです。

旧暦5月5日の端午節は台湾の三大節句の1つであり、2018年は6月16日から18日まで3連休となります。また、端午節には「龍舟比賽(ロンジョウビーサイ)と呼ばれるドラゴンボートレースが開催されるほか、台湾各地で粽(ちまき)を食べる習慣があるので、この時期台湾を訪れたなら、現地の人に混じってぜひ粽を食べてみましょう。豚の角煮や椎茸、栗などを糯米で包んだ具がいっぱいの粽は1個で立派な一食になります。端午節が過ぎると季節は夏へと変わっていきます。

ほかにも、子供は「香包」という匂い袋を体につけて、身を守る風習があります。また雄黄酒という端午節の特別なお酒や、菖蒲を軒先につるす風習もあります。菖蒲は形が剣に似ていることから、魔よけの意味があるのだそうです。

<龍舟比賽(ロンジョウピーサイ) ドラゴンボートレース>
そして、この端午節(ドゥアンウージエ)の時期には、台湾各地でドラゴンボートレースが開催されます。「龍舟比賽」(ロンジョウピーサイ)とは、ドラゴンボートレースのこと。このレースの由来は諸説あるのですが、屈原の身投げした川に粽を投げ込む時に、皆がわれ先にと競って船に乗ったためであるといわれています。

これは、龍の形をした細長いボートに18人の漕ぎ手、舵取り1人、太鼓(漕ぎ手の舵のリズムを取る)が1人、フラッグキャッチャー1人の計21人が乗り込んでスタート地点から500m先のゴールにあるフラッグ(旗)を目指すゲーム。先にフラッグを取ったチームが勝ちとなるものであり、その力強さに圧倒されます。とくに中国・福建省の影響を色濃く受けた典型的な街で台湾中西部の古き良き港町・鹿港のドラゴンボートレースがとくに有名。外国人も参加できます!このドラゴンボートレースは、日本では古い中華文化の影響を受けた沖縄でも行われています。

 

8. 澎湖海上花火節 4月中旬~6月中旬

離島に足を運ぶ予定のある方、あるいは台湾の離島への旅行を計画されている方に、台湾の離島のイベントも紹介します。旅のプランの参考にしてみてください。

4月中旬から6月中旬にかけての月・木曜日の夜9時~15分間、澎湖島の觀音亭園区にて花火が打ち上げられます。人気イベントのため、航空券が取りにくくなります。ご旅行を計画されている方はなるべく早めに予約しましょう。

 

9. 金門迎城隍 4月下旬~6月初め

中国大陸・廈門に隣接する台湾領・金門島で最大の宗教的なお祭りです。なかでも旧暦の4月12日(2018年は6月1日)の「迎城隍」は、最も大きいとされ、毎年この日は、金門中の老若男女が総動員で、神輿を担いだり、太鼓や笛などの楽器を鳴らしたり、獅子舞やら民族踊り、爆竹鳴らしなど、その賑やかさと華やかさは、台湾本土の「迎城隍」祭りをはるかに越えています。この時は街全体が賑やかになります。

金門の人たちはこの祭りをとても重視し、大切に受け継いできています、そのため、毎年この時期になると台湾中はもとより、世界中の金門人が金門に帰って来ると言っても過言でもないほど盛り上がります。街中の人たちが、数日前から祭り行列を見物するためいい場所をチェックしたり、皆ワクワクし出します。当日早朝から子供たちは顔やお腹に彩色を施したりもします。

 

まとめ

いかがでしたか?
皆さんの旅行プラン策定の参考になりましたでしょうか。今回紹介したなかで一番有名なのは、歴史的かつ伝統的な行事でもある「端午節」(ドゥアンウージエ)「端午節」(ドゥアンウージエ)にちなんで開催されるドラゴンボートレース「龍舟比賽」(ロンジョウビーサイ)です。ぜひこちらの記事を参考にして、あなたらしい素敵な台湾の旅を計画してください!

 

台湾の4月、5月、6月おすすめ人気イベント特集!

1. 「春天吶喊墾丁音楽祭」(墾丁スプリングミュージックフェスティバル) 4月5日~7日
2. 日月潭(リーユエタン、日本語読み:にちげつたん)ホタルフェスティバル 4月中旬~5月末
3. 台北市大龍峒保安宮「保生文化祭」4月20日~5月13日
4. 福隆国際砂彫芸術季 (福隆国際サンドアートフェスティバル) 5月~7月
5. 頭城海洋文化観光季 (頭城海洋文化観光フェスティバル) 6月上旬
6. 秀姑巒溪國際泛舟鐵人三項競賽(秀姑巒溪ラフティング観光イベント)
7. 端午節(ドゥアンウージエ、日本語読み:たんごせつ)
8. 澎湖海上花火節 4月中旬~6月中旬
9. 金門迎城隍 4月下旬~6月初め

 


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