オリンピックといえば日本ではとても注目されるイベント。タイでは一体どんな盛り上がり方をするのでしょうか。今回は、現地在住の筆者がタイ人にとってオリンピックはどのように思われているか、またオリンピックが開催されている時のタイ現地の様子などをご紹介します。
スポーツは国境をこえて熱くなれる競技なので精一杯応援したくなりますよね。オリンピックは4年に一度しか開催されないのでタイでも大きくテレビやニュースで取り上げられています。タイ人の人々に人気でよく知られている種目は現在の時点では日本よりは少ないですが、国民的なスポーツであるムエタイやボクシング系の種目は特に注目されています。詳しく見ていきましょう!
タイ人にとってオリンピックとは?在住者が感じる7つの特徴!
1. タイ人にとってオリンピックはあまり関心がない?!
オリンピックといえば、日本では常に高い関心が寄せられる国民的行事ですが、タイや東南アジアの国々では日本ほど注目度はそれはど高くありません。なぜかというと、理由はシンプルでタイではまだ多くの選手がオリンピックに出場していないからです。
また、日本とは違いメダルを狙える競技も限られており、その影響もありタイ人にとってオリンピックはあまり関心がないです。どちらかといえば、2年に一度開催される「SEA GAMES 東南アジアのオリンピック」と呼ばれる東南アジア競技大会の方が盛り上がりを見せています。
2. オリンピックの注目する競技は決まってる
オリンピックの種目でいちばんの注目を集めるのは、やはりタイで伝統的に受け継がれているスポーツのムエタイ(タイボクシング)ですね。タイの選手が登場する際にはみんな真剣にテレビやスマホを見つめています。大勢で集まってワイワイ応援するのがタイ人スタイルでその迫力は本当にすごいです。
ムエタイの他にも注目されている種目はウエイトリフティング、バレーボール、テコンドー、ゴルフと最近ではバドミントンなど徐々にタイ選手が力をつけています。
3. タイの初メダルはボクシング
やはりタイのスポーツと言えばムエタイですね。タイの選手がオリンピックでも力を発揮できた競技はボクシングでした。
タイで初めてメダルを獲得したのは1976 年のモントリオールで開催されたオリンピック、出場した種目の中でメダルを獲得したのはボクシングで結果は銅メダルでした。記念すべき初のメダルをタイの伝統的なスポーツにちなんだ種目だったのでタイにとっては忘れられない瞬間だったそうです。
現在もボクシングで結果を残していますが、今後もタイで注目され続ける競技の一つになるでしょう。
4. ウエイトリフティングは最もメダルを獲得した種目
タイで話題になった種目のひとつがウエイトリフティングです。この競技は個人で参加する競技ですが、タイではとても人気でとても優秀な成績を残す選手がたくさんいます。
特に2004 年のアテネオリンピックから開催された女子ウエイトリフティングで初の金メダルを取得しました。タイは個人種目でメダルを獲得する確率が高いですね。やはりタイ人は誰かと争う競技よりは個人もしくは自分の記録との戦いの方が成績を残せるようです。
5. テコンドーはタイでポピュラーなスポーツ
テコンドーもオリンピックで世界中で人気な種目のひとつですね。タイでも近年テコンドーブームが起こっておりテコンドー選手を目指す子どもたちも増えてきています。各地域でジュニア選手権などが行われており、特に男の子に人気のスポーツのひとつにもなっています。テコンドーもどこかボクシングと似ているところもありますよね。
タイは近年のオリンピックでは銀メダル、銅メダルと好成績をあげています。ボクシングに続いてメダルを獲得できる競技の1つとなっています。今後のオリンピックの結果も楽しみですね。
6. 女子バレーボールは注目の的
タイと言えばボクシングやムエタイのイメージが強いですが、実際に多くのファンを魅了する競技の中でも今最も注目されているのが、女子バレーボールです。
2年に一度開催されているSEA GAMES 東南アジア競技大会で注目を集めている女子バレーボール選手達はタイ各地からの熱い応援を受けています。そして現在は、オリンピックでも活躍できるようにより徹底したチームプレーに磨きをかけています。タイの現地の人々もより一層の期待とエールを選手達に送っています。
現在のタイのバレーボールチームを率いるキャテポン監督もタイ人からもとても人気のある監督です。今後の成長も見逃せないですね。
なお、スポーツを観ていると試合の結果に不満で汚い言葉を言うこともありますよね。以下の記事でタイ語のスラングについて解説していますので、間違って使わないようチェックしておきましょう。
7. オリンピックを一生に一度は観に行きたい
タイ人も「一生に一度はオリンピックの開催地に足を運んで観たい」という意見も多くなっています。現在ではタイの代表選手も様々な種目で力をつけており、将来のオリンピックの会場で実力を発揮する機会が増えてくると思います。そんな選手を一眼見たいと駆けつけてくるファンも増えてくると思います。
2020年に東京で開催するオリンピックでも観に行くと決めているタイ人も多いと思います。この機会にタイ人の方々にも、オリンピックはたくさんの競技や種目があろことを知ってもらえる機会になると思います。そしてさらに、将来には多くの種目に参加するタイ人にも期待できますね。
なお、タイでスポーツ観戦するときはぜひタイ料理を食べながらビールを飲んで盛り上がってください。以下で詳しく解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
いかかがでしたか?
タイ人にとってオリンピックとはスポーツ選手にとっては夢の舞台でありとても難しい道ですが、タイ国民一人ひとりが応援してくれる最高のステージであるということは日本と同じですね。近年のスポーツ大会で、東南アジアでは着実に成績をあげているタイ。これからもどんどん成長して行くタイの選手達に目が離せなくなりそうですね。
タイ人にとってオリンピックとは?在住者が感じる7つの特徴!
1. タイ人にとってオリンピックはあまり関心がない?!
2. オリンピックの注目する競技は決まってる
3. タイの初メダルはボクシング
4. ウエイトリフティングは最もメダルを獲得した種目
5. テコンドーはタイでポピュラーなスポーツ
6. 女子バレーボールは注目の的
7. オリンピックを一生に一度は観に行きたい