地球の裏側の国アルゼンチン。物価を想像するのは大変ですよね。かつては南米のパリとも言われたブエノスアイレス。タンゴ、牛肉にワインなど魅力溢れるアルゼンチンの物価は今どうなっているのでしょうか?今回は、「アルゼンチンの物価を徹底分析!旅行前に知るべき7つのポイント」をご紹介します。
アルゼンチンの物価を徹底分析!旅行前に知るべき7つのポイント!
1. アルゼンチンの通貨
日本の通貨は「円」。アメリカの通貨は「USドル」。では、アルゼンチンの通貨は何でしょうか。答えは「アルゼンチン・ペソ」です。アルゼンチンのお隣の国チリの通貨もペソを使用しますが、それとは別物です。アルゼンチン・ペソの記号は、$を使用します。例えば、100アルゼンチン・ペソは100$です。ドルと混同してしまいそうになってしまいますね。注意が必要ですよ。
2. 為替レート
為替レートは日本円との取引で決まるわけではありません。USドルとの取引によって決まります。2016年6月末現在、1USドルは約15ペソ($)となっております。日本円にすると1ペソは約7円くらいですね。ちなみに為替レートを調べるときは国際通貨コードを使用します。日本円ならJPY。USドルならUSD。アルゼンチン・ペソはARSです。覚えておきましょう。
近年、アルゼンチンの通貨はペソ安の傾向にあります。2014年1月のUSドルに対するペソの価値は、1USD≒7ARSでした。2015年1月には1USD≒8.6ARSに。現在は先ほど述べたように1USD≒15ARSの通貨を買うことができます。加えて日本円とUSドルの関係性も円高方向になっています。つまり、ペソに対するUSドルは強くなっており、USドルに対する日本円は更に強くなっているということです。アルゼンチン・ペソは変動しやすい通貨であることは間違いありません。
3. アルゼンチンの物価に対する基本的な考え方
旅行をするうえで目的地での物価に対する考え方には2つの側面があります。
1. 自己資金に対する相対的な出費(日本円に換算すると○○円。USドルだと○○ドル。だから高いとか安いなど。)
2. 現地物価 (現地の人の収入に対する相対的な物価。この値段は○○ペソだから妥当だ。)一般的に旅行者は1.の考え方が主流です。確かに日本円やドルで換算すると安く感じることもあることもあるでしょう。自己資金に対してどのような旅行にするか?を計画するという観点ではこの考え方は非常に有効です。ですが、この考え方は為替レートの恩恵を受けていることを忘れないで下さい。為替レートが変動した途端にアルゼンチンの物価って高い!となりかねません。
本当に現地の人の物価感覚を知るなら、②の現地物価で考えることが大事です。それは現地の人を理解する行為でもあります。適正な物価感覚を養うことにより、料金の吹っ掛けなどにも感情ではなく理路整然と交渉もできるようになります。
では、②に至るにはどのようなプロセスを踏めばよいのでしょうか?
ステップ1.日本円に対するUSドルの価値を知る
ステップ2.USドルに対するアルゼンチン・ペソの価値を知る
ステップ3.現地の適正価格を知る現在の為替レートから換算すると100ペソは約6.7ドルです。100ペソとはどんな価値なのか?次項以降では現地の価格を見ていきましょう。
4. 交通機関
アルゼンチンは広大な国。空路でも移動できますが大雑把な移動しかできません。都市間の移動、そして自然を巡る人にとってはバスはなくてはならない移動手段でしょう。この国の移動の醍醐味はバスで広大な風景を見ながら移動することにあります。移動距離も半端じゃありません。一度バスに乗ったら数百kmの移動は当たり前。
そんな広大な土地をバスで移動するなんて辛いでしょ?と思ったあなた、日本のバスを想像してはいけません。何と長距離バスの移動には食事が付いたりワインがついてきたりします。バスの先進国です。日本のバスなどまだまだ足元にも及びません。
バスはカマと言われる180度近くリクライニングできるクラスや、セミカマと言われる飛行機で言うエコノミークラスよりは前後の幅が広く席が倒せるクラスがあります。
ちなみに、首都ブエノスアイレスからワインの町で有名なメンドーサという都市まで、実に1100kmほど距離がありますが、その場合だとセミカマクラスで約1,100ペソです。同様にブエノスアイレスから南米最南端の街ウシュアイアまでの約3200kmの料金は約3300ペソです。つまり、1ペソ/kmという計算になります。つまり100ペソ=100kmの移動=6.7ドルということになります。日本円に換算すると700円程度といったところでしょうか。
では、日本の場合はどうでしょうか?新宿から松本まで240km。料金は約3500円。100kmの移動は1460円。為替レートなどの関係もありますがアルゼンチンの物価は日本の生活感で行くと約半分になります。前述したように日本の高速バスと比較したら座席は広いし、で飛行機みたいに食事が提供されたりもします。ということを考慮すると安いですよね。但し為替レートの恩恵は受けています。
5. 日本の生活感から比較した物価
ブエノスアイレスなどでタンゴを見てワインをオーダーして、というスタイルで行くなら、日本と物価は変わりません。1回のエンターテイメントで100USドル相当以上の出費は必至です。アウトドア製品。これは有名なブランド品は日本と大差ない値段で販売されています。例えばノースフェイスとかです。逆に安いもの。ビールです。何とミネラルウォーターと価格に大差ありません。それから牛肉。単価は日本の数分の一です。そして前述したように長距離のバス代ですね。
6. オススメの旅のスタイル
ブエノスアイレスで文化を感じ、メンドーサでワイナリーを巡りというスタイルもいいですが、何と言ってもオススメは大自然です。アルゼンチンとチリの国境沿いには遥か彼方のペルーまでアンデス山脈が連なっており、手つかずの大自然が残っています。南緯54度のウシュアイアまで移動し、そこから北上しながらトレッキングをするのです。テント一式と調理器具と食料さえ調達すれば、大自然を謳歌できます。ゲートシティとなる小さな町にはテントサイトがあったり、ドミトリーの宿があったりします。食料も込みで概ね1日20~25USドル相当で過ごすことができるでしょう。
7. 現地通貨の準備のしかた
アルゼンチンで両替をする際、日本円よりもUSドルの方が好まれる傾向にあります。旅行に行く前はUSドルを入手しておくことをおすすめします。ブエノスアイレスの空港の到着口には国際キャッシュコーナーが。街中にあちらこちらに両替コーナーがあります。パスポートとサインだけで換えられます。レートも日本よりよいので、 こちらの方をおすすめします。おすすめは、空港に着いたら国際キャッシュコーナーでアルゼンチン・ペソを引き出し、USドルのキャッシュまたはトラベラーズチェックを使って街の両替所でペソを入手することです。国際キャッシュングはシティバンクや新生銀行の口座に日本円でお金を入れておくと、日本で使っているかカードで現地通貨を引き出せます。手数料が発生します便利なので口座を作っておきましょう。お金を引き出すとの中点は、ATM機の表示が全てスペイン語であるということです。スペイン語が苦手な人はEngles(英語)という表示に切り替え、英語でお金を引き出しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
アルゼンチンの物価について、現地物価の感覚を掴むことで、あなたの旅はもっと現地の人と距離感が近くなること間違いなしです。ここで紹介したポイントを思い出して楽しい旅をなさってくださいね!
アルゼンチンの物価を徹底分析!旅行前に知るべき7つのポイント!
1. アルゼンチンの通貨
2. 為替レート
3. アルゼンチンの物価に対する基本的な考え方
4. 交通機関
5. 日本の生活感から比較した物価
6. オススメの旅のスタイル
7. 現地通貨の準備のしかた